かつて、信じていた人に裏切られ苦しんだ少女がいた
少女はそんな中でも大切なものを得ることができた
ありのままの自分を信じてくれる人
つらいときに話を聞いてくれる人
どんな時もすぐに助けに来てくれた人
隠していた本当の声を聴いてくれる人
そして愛してくれる人
しかし
その一方で、少女と同じ ‘‘姫‘‘ という立場に苦しみ
信じていた者たちに裏切られた少女がいた
そしてその少女はつらさから自分を守るために
自分の心を守るために
感情を捨て偽りの自分を演じ
殻に閉じこもってしまった
これは同じ苦しみを味わった
2人の女の子とその二人を支える男の子たちの物語
春のあたたかい風に背中を押されながら入ったのは西高校
通称ばか高
でも、ただのばか高じゃない
そこら辺の壁には落書きだらけ
そう。ここは不良のいる学校
でも私にはそんなことどうだっていい
雪
私だってこんなとこ行きたくない
雪
まずは職員室に行って挨拶しなきゃ
職員室の場所ってどこにあるんだろう
雪
雪
覚悟を決めて歩き出した
…けど
雪
…ていうか、ここどこなの
雪
それにびっくりするほど人が一人もいない
雪
来た道を戻ろうと振り返ったとき
バンっ!
奥の階段から音が聞こえた
壁や床にたたきつけられるような、そんな音
雪
極力ここの生徒には関わりたくないけど
今は人に頼らないと職員室にたどり着かない
音のした方へ仕方なく足を進める
そして曲がり角を曲がると…
ドンっ!
雪
何かにぶつかった気がして目を開けると
ザ・ヤクザみたいな人が鋭い目つきで私を見下ろしていた
ヤクザくん
ヤクザくん
…やばい。本能で察知して後ずさる
さっきの音もこのヤクザの仕業だろう
ヤクザくん
腕をつかまれ気持ち悪い笑顔で近づいてくるヤクザ
きもい。その一言しか思いつかない
雪
ヤクザくん
ヤクザくん
ヤクザくん
ふっと笑って見下ろしてくるヤクザ
そこまで言うんだったらやってやるわよ
ぐっと足に力を込めて蹴り上げ用とした瞬間
赤髪
そんな声とともにヤクザの後ろに赤い髪が見えたような気がした
と思った時には
ヤクザくん
そんな声とともに手の締め付けが緩くなる
雪
そしてそのままヤクザは床に倒れてしまった
私でも見逃すほどの速さ
青髪
青髪
急に声がしたと思いそっちを見ると青い髪をした同じ制服の男がいた
そしてヤクザは床で完全にのびてる
赤髪
赤髪
さっきの青髪とは違う声に呼ばれて前を見ると世の中的にイケメンと呼ばれるのを顔の持ち主が
でもそれだけじゃない
そこら辺にはいそうにない様な雰囲気をかもしだしていて
普通の不良じゃないってことが嫌でも伝わってくる
まぁ、それがあたっていても外れていても関係ないし
私は不良となんて絶対関わらない
不良なんて関わっていいことなんてひとつもないもの
コメント
4件
次の話が待ち遠しい...
めっちゃ楽しみにしてました!!!! 次の話も楽しみにしてますっ!!