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ガチャン
美空
美月
美空
美月
美月
美空
ガチャ
美空
ガチャ
美月
美月
美空
美月
美月
美空
ガチャ
美空
美空
それでも私はやるしかない
私はこの家の奴隷なのだ
人として認識されない
家事をするロボットのように
兄弟もいない
2人の間に産まれて
邪魔者扱い
もともと愛し合ってたはずなのに
私が産まれて全て壊れた
全部私のせいなんだ
今日もこんなふうに1日が過ぎる
もうこんな日常にも飽きた
でも今日はいつもと違う、か…
美空
当然返事は返ってこない
美空
明日が来るのが嫌だ
何度そう思っただろう
美空
翌朝
海晴
美空
海晴
美空
海晴
美空
海晴
美空
美空
嘘だ。
「いつも」が大丈夫じゃない
そんな叫びも声として出ることもなく
だから、いつも通り
海晴
美空
海晴
美空
スタスタ
海晴
早くいつもの「落書き」がバレないように
今日も消さなきゃ
あと机を運んで、落書きを消して…
海晴まで巻き込む訳にはいかない
早く行かなきゃ
海晴
海晴
美空
海晴
美空
やばい
走ってくる
スタスタ……タッタッタッ
ガラガラ
美空
クスクス
笑い声が聞こえるけど無視して
机は廊下の奥から運んで
美空
美空
ガラガラ
クスクス
ゴミの隣で可哀想ー
ブスが教室に居るだけで目障りなのにねー
海晴
海晴
しまった
机はまだ運んできたばかり
机の落書きどころか
黒板の落書きまでそのままに…
海晴
海晴
海晴
なんで
なんで黒板の落書きを消すの
朝消しても
朝の会までにはまた落書きされて
落書きは私のせいにされるのに
消しても意味ないから
消さなくていい…
自分が巻き込まれるのに…
やめて…
やめて…
消したってなにも変わらないから―
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