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実野田
(ええっと□□ビルは....)
女の子
それ、あっちだよ！
実野田
ん？
女の子
お兄さんの行きたいとこ
女の子
あっちにあるよ！
実野田
え？
実野田
ああ！あの建物か！
実野田
確かに写真に写ってるやつだよ
実野田
ありがとう
実野田
よく俺の考えてること分かったね
実野田
もしかしてあの建物目当てに来る人多いの？
女の子
ん？そんなことないけど？
実野田
あ、そうなの？
実野田
(なんだこの子)
実野田
まあいいや
ありがとね！
ありがとね！
女の子
うん！
数時間後
実野田
(いやー、ホント初めて来るとこって地図見ても分かんないや)
そんなことを思いながら 信号待ちの合間にスマホを触る
そして、ふと聞き覚えのある声が耳に入ってくる
女の子
それ、あっちだよ！
向かいの信号からだった
実野田
(あ、また道案内してる)
女の子
おじさんの行きたいとこ
女の子
すぐそこだよ！
キキーｯｯｯ!!!!!!!!
ドガｯｯパリーﾝ!!
・・・・・・・・・・・
一瞬鈍い音がしたことを、夢だと思いたかった
実野田
.......
どうやら向かいにいた男性は
無事目的地に到着できたようだった
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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