テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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銃口の先のエンディング

第119話 - 段階と邂逅

382

2025年01月15日

#一次創作

#ファンタジー

#冒険

#殺し屋

#人間関係

#日常

四阿朧

はあっ！

サミュエル

…ねえ、これってもしかして王宮に近づくにつれて強くなってる？

ミュール

だと思います。試行錯誤の後完成度の高いのがこの辺りに…。

アメリア

（そういえば…結局、シャーウは）

アメリア

（成功作が作れたのだろうか？）

アメリア

フンッ！

アメリアは落ちていた鉄パイプを振り回した。

反応に遅れた人造人間たちは散り散りになり、生き絶える。

残った敵は、仲間たちが直接潰し、対処していく。

アメリア

…

アメリア

なあ、そういえばさ

テヘル

なんだぁ！？

アメリア

みんなで…こうやってちゃんと協力して戦うの

アメリア

珍しいことだよな

そう言って、アメリアは額の汗を拭いながら笑った。

メラ

え…そうかも！

メラはストンと着地し、アメリアの方を向いた

サミュエル

確かにねー

サミュエル

今まで…みんな各々に当たった敵と戦ってたから

ミュール

言われてみればそうですね

ミュール

協力するにしても…敵の数や配置、戦術等色んな理由から

ミュール

皆でこうして同じように向かっていくことはあまりなかったような気がします！

アメリア

ははっ

アメリア

こんなに冒険してきたのにさぁ…

アメリア

なんか面白えよ！

アメリアは銃を装填し、即座に3発使い切る

そしてさらに弾を補充し、次に向かう

アメリア

でもまあ、急ぐぞ！

アメリア

きっと…日が落ちてからじゃ遅い！

時刻は16時

日が落ち切る前に、アメリアたちは城へ到着した

アメリア

…っはぁ……

アメリア

わりかし体力…消耗させられたな

　数々の人造人間の死体を一瞥し、アメリアは一歩踏み込む

アメリア

…乗り込むぞ

テヘル

トーゼン

そして正面の扉を、勢いよく開いた。

中には大量の、兵士がいた

テヘル

ハッ、王宮の兵士たちがみんな武装してんじゃねえか！

アイザック

殺すね

メラ

おー！

ミュール

待ってください、皆さん、この方って…！

アメリア

なんだ？

たたっと駆け寄ると、そこには見覚えのある女が血を流して倒れていた

メラ

このピンク色…見覚えある！

…っ、っ

テヘル

！この人って…ロペさん！

サミュエル

そうだね…でもなんで

アメリアはハッとして上を見上げたが、特に何もないようで、息を吐いた

アメリア

おそらく転落死だろうな。だとすると…上に"アイツら"もいるのか？

サミュエル

どうだろうね。サンラシファーのみんながいるのか…

サミュエル

はたまた、ロペさんを刺客として送り込んだのが失敗しただけなのか。

ミュール

…っなんにせよこの方はもう意識がありません

ミュール

呼吸も、先程まで死戦期呼吸だったのでしょうが…もうすでに手遅れ、ですね

ミュール

私たちだけでも、進みましょう…

アメリア

ああ

アメリア

（それにしても…だな、後ろからもまだ大量に人造人間が押し寄せて来てる）

アメリア

（クソ…っ、上まで持つか？）

アメリア

（いや、持たせなければ…！）

ほどなくして、アメリアたちは王宮の中心部、訪れるべき客間でもあるそこに辿り着いた。

アメリア

ライアン！！！！

ライアン

…遅かったな

ライアンはカチリとボタンを押した

同時に後を追ってくるロボたちは微動だにしなくなり、それを見た兵士たちも遅れて動きを止めた

ライアン

待っていた

アメリア

待ってたじゃ…ないだろ！

アメリア

なんで私たちを狙うんだ！お前の依頼を…順当に進めていただろ！！

ライアン

そんなことはどうだっていい。

ライアン

お前は何故…"お前だけ"が、そこから除外されると？

ライアン

必衰の殺し屋だろう。お前こそ。

アメリア

…っだが！

ライアン

悪いが、あの頃から決まっていたことだ。

ライアン

ここにお前が滞在した3日間…そこでお前は観察され、判断されたのだ

ライアン

アメリア。お前を殺す。

ライアン

…まだ何か、伝えたいことはあるか？

アメリア

っ…テメェ…！

アメリア

そんな性格しておいてサンラシファーに手を出せないのは魔法面で援助してもらってるからか！？

ライアン

そうだ

ライアン

何も恥じることはない。それもある種の外交だ

ライアン

しかしまあ…向かってくる分には殺すが

アメリア

…っんな、馬鹿な…っ！

ライアン

依頼書の残りは全て…こちらで達成した。

ライアン

もう、お前は用済みだと言っている。

サミュエル

…ねえ

サミュエル

なんでオーウェンさんを、殺したの？

サミュエル

あの人は、正義の殺ししかしていない

サミュエル

あなたたちと…同じなんじゃ、ないんですか？

サミュエル

あの人を殺しておいて、自分は正義の殺しを許されるとするなら…

サミュエル

それは俺が許さない。俺はあの人の…仇を、討ちたい。

アメリア

（サミュエル…そうか、そうだよな）

アメリア

（お前はずっとそうだった）

アメリア

（そして私だって───）

ライアン

聞くに耐えんな。そんな者を俺は覚えていない

ライアン

もういい、出ていけ。これから兵士らと人造人間たちの開放度数を上げる。

ライアン

すぐに殺して…おしまいだ

アメリア

…っ

ライアン

まだここにいると言うのなら

ライアン

今、ここで俺と俺の兵たちと…一緒くたで戦うか？

ライアンは再びボタンを押した

同時に、敵は動き始める。

アメリア

（…それではきっと、勝ち目はない。）

アメリア

（ライアンの強さは分からんが…それにしても、だ）

アメリア

（人造人間と兵、それにプラスされちゃたまらない）

アメリア

（つまり私たちは…一度あっちを片付けてからここに来る他、ないのか…っ！）

そうしてアメリアたちは歯を食いしばり、素直に従った。

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「成功作が作れたのだろうか？」……いや、そんなまさか……。どうか、この予想が外れることを祈る…… 本当に最初の頃からアメリアさんも殺されることは決まっていたんだ……それでも王命として殺しをさせて住居を与えてた意味って……🤔🤔 どちらにしろ王家…ライアン王子が絡んでいたことが事実になったわけだし、アメリアさん一行に頑張って欲しい……！そしてまた楽しくお酒を呑みながら騒ぐ皆の姿を見たい💭

四阿朧

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