テラーノベル
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冥府山・最上層 漆黒の大広間の奥
魔王『ゾンビル』が、骸骨の玉座にふんぞり返っていた
突如、魔王の前に一人の影が姿を現した
ふぁんたジジイ
爆風とともに、天井をぶち抜いて着地したのは、例の老人
魔王ゾンビル
魔王ゾンビルが立ち上がる
怒気で玉座が爆散する 砂浜でクリティカルヒット食らったスイカのようだ
ふぁんたジジイ
ふぁんたジジイ
魔王ゾンビル
ふぁんたジジイ
魔王のフルネームは666字あるらしい
長すぎるため、“寿限無・もーこんキング”と、爺は呼んでいる
魔王ゾンビル
ふぁんたジジイ
魔力の奔流が交差し、空間が歪む
ヨワメ
ヨワメ
ヨワメ
遠くから双眼鏡で見ていたヨワメが、かなり強めに叫んだ
ゾンビルが魔導書を広げる
魔王ゾンビル
魔王ゾンビル
数えきれないほどのカツラが、雹(ひょう)のように降り注ぐ
ふぁんたジジイ
爺が薬袋から取り出したのは、大量の診察券
日ごろの鬱憤をはらすかのように、爺が咆哮する
ふぁんたジジイ
ふぁんたジジイ
ふぁんたジジイ
ふぁんたジジイ
爺の放った診察券が、ゾンビルの放った無数のカツラを射貫く
魔王ゾンビル
怒りに打ち震えながら、ゾンビルが頭頂部を押さえる
ふぁんたジジイ
ふぁんたジジイ
魔王ゾンビル
続いてゾンビルがぶっ放したのは、究極魔法『ネクロ・リボン爆裂波』
無数の魔力がリボンのようにうねりながら爺へ押し寄せる
ヨワメ
ふぁんたジジイ
ふぁんたジジイ
ふぁんたジジイ
爺は、そっと腰の湿布をはがし、空へかざした
魔王ゾンビル
ふぁんたジジイ
ふぁんたジジイ
天から灼熱の隕石が12個ほど降り注ぐ
ゾンビルの爆裂リボンと隕石が正面衝突
轟音 閃光 爆煙 爺の鼻水
すべてを飲み込む大爆発が、冥府山を崩壊寸前に追いやった
煙が晴れたとき、爺は地面にひざをついていた
爺の足元には、ズタボロのゾンビル
ハゲ散らかした頭をカツラで隠しながら、 ゾンビル(もーこんキング)は、地面に寝転んでいた
魔王ゾンビル
魔王ゾンビル
ふぁんたジジイ
魔王ゾンビル
魔王ゾンビル
ゾンビルの最期の言葉は風に流され、はかなく消えた
つづく……
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