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怪盗 時雨桜

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怪盗 時雨桜

37 - 最後の敵

♥

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2022年05月07日

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〜ユキ side〜

「ずっと辛かった」

ソラの震えた泣き声と、 空に響く花火の音を聞きながら、 ボクは走り出した

目的地は、ファントムが狙う首脳席

爆弾の合図がなくて相手が動揺して いる内に、先回りして護らないと

ユキ

(兄さんが切ったコードの色は……。)

ユキ

(……生きて帰って来られたら、聞いてみようかな)

〜渉 side〜

うらさん!

坂田か

暑苦しい通気口から出て、 佐野達がいる場所へ戻ってくる

真夏

浦田先輩、坂田君!

そういえば、あいつは……

(……と、噂をすれば)

ソラ

ただいま

凪沙

彼方さん!

目元を赤く腫らして帰って来た一ノ瀬

何はともあれ、あっちも無事に 戻って来られたらしい

リーフ

ソラ、大丈夫だったの?

ソラ

何とかギリギリな

そう言った一ノ瀬が、 少し微笑んだように見える

まぁ別に、怪盗共にはあそこで爆散してもらっても良かったけどな

ちょ、うらさん!?

ソラ

相変わらず、背小っちゃいのに口だけはデカいよな、浦田“君”は

なっ……!?

余計なお世話だっ!!

俺の近くに立って、 笑いながら見下される

君付けも相まって、明らかに確信犯だ

(……にしてもこいつ、こんな笑うやつだったのか)

たしかに、こんなやつが怪盗を してるようには見えないし、 できるとも思えない

『頼れる優しいみんなの兄』

今までの冷徹な“やつ”が嘘だと 思うほど、その言葉がぴったりだ

リーフ

ちょっと、くだらない言い合いするなって言ったの彼方兄でしょ?

ソラ

仕掛けてきたのはあっちだよ。

ソラ

それよりユキは? 無事行けた?

凪沙

うん、ファントムが仕掛けてくるまで、目的地の近くで隠れてるみたい

ソラ

分かった

リーフ

今ならちょっとユキと話せるけど、どうする?

ソラ

……あいつが帰ってきてからにしとく

リーフ

そういえば、そっちのウィズは大丈夫なん?

リーフ

ウィズは──

〜ユキ side〜

物陰に身を潜めて、じっと待つ

ユキ

っ……

今のところ、怪しい気配はない

ユキ

……。

ユキ

……っ!?

突然、身がすくむ程の殺気を感じる

冷や汗が噴き出て、体が震える

ユキ

(っダメだ、ボクがこの人達を護らないと……!!)

気合いで身体を動かして、 奴がいるであろう表に出た

ユキ

(って、まずい、もうすぐそこまで……!!)

ユキ

待てっ!!

精一杯声を張り上げて、 ファントムらしき奴の気を引く

ファントム

チッ、なんだお前?

相手と対峙して、さっと 周りの状況を確認する

ユキ

(良かった、まだ誰も殺されてない……!)

ユキ

(けど……)

黒スーツを着たボディーガードらしき 人達が、軒並み地面に伸びていた

全員屈強な体つきをしていて、 こんなあっさり倒すことなんて 普通はできないはず

だからと言って、現れたファントムの 奴も、ガタイがいいわけじゃない

ユキ

(見たところ、ボクやウィズと体型はほぼ同じ。)

ユキ

(なのに、あの一瞬でここまでってことは……)

相手は相当腕のある実力者で、 作戦の重要な部分を任されるほど、 殺しに関してプロなんだろう

ファントム

……あぁ、なんだと思えば怪盗君じゃないか。

ファントム

今まで仲間が世話になったね

まるで、お前らに付き纏われるのは 今日で終わり、みたいな言い方

この場でボクのことも 殺そうとしているらしい

ユキ

お前らが存在し続ける限り、ボクらは必ず追いかける。

ユキ

うちの里に手を出したのがお前らの終わりだよ

ファントム

そんな怖い顔するなよ、可愛い顔が台無しだ。それに俺は、ボクっ子って結構好みなんだけどねぇ……

ユキ

へぇ、そうなの?

ファントム

あぁ。だから……事が終わった後で、じっくり楽しませてもらうよ

そう言って、ニヤリと笑った ファントムの男

ユキ

いいの? ボク、男だけど

ファントム

どっちだっていいさ。可愛い子の悲鳴は大好物だからね

ユキ

(色々と危ない奴……)

でも、こいつと話をしているうちに、 周りで怯えていた人達は みんな逃げられたみたい

ユキ

(そろそろ仕掛けるっ……!!)

ユキ

はあっ!

相手が油断をしている隙に、 思いっきり地面を踏み込んで、 相手の懐に潜り込もうとする

ファントム

おっと。いきなり物騒だなぁ

だけど、ギリギリのところで 躱されてしまった

ユキ

(身のこなしが軽い……!)

ファントム

今度はこっちから行こうかな

ユキ

っ!!

ユキ

──ぐっ、!?

来る、と思った時には、もう遅かった

一瞬で間を詰められて、 パンチが飛んでくる

ユキ

くっ……!

ギリギリ両腕でガードしたけど、 一撃が重くて、攻撃を喰らった ところがまだじんじんと痛む

ユキ

(油断してると、骨なんて簡単に折られる……っ)

ユキ

(こんな相手と、どうやって戦えば……!?)

そよよ

誤字とかの確認するためにプレビューボタン連打しすぎたせいでバグが起きて焦りました、そよよです←

そよよ

実はこれ2回目っていう←

そよよ

そろそろ学べよ私…()

そよよ

1回目みたいに書いてたデータがふっ飛ばなかったのが不幸中の幸いです…w

そよよ

(あれはマジで悪夢だった…←)

そよよ

みなさんも、ストーリー書くときはプレビューボタンの連打に十分気を付けてくださいね←

そよよ

さて、本編の話ですが…

そよよ

前回、完全にソラ(そらるさん)が感情を取り戻しました

そよよ

ソラが見た夢の話については、また別の時に投稿する予定なので、お楽しみに…!

そよよ

ちなみに今回のソラと浦田さんは、そらうらのいつもの感じ(仲悪い感じ)を想像していただければと思いますw

そよよ

あの二人、一周回って仲がいいとこが好きなんですよねw←聞いてない

そよよ

話を戻して……とうとうユキ(まふまふさん)が、ファントムの作戦の最終部分に差し掛かってきました

そよよ

ユキの相手のファントムは、人を痛めつけて、その悲鳴を聞いたり泣かせたりするのが好きなめちゃくちゃヤバい奴って設定です

そよよ

それに加えて女の子好きなので、声が高くて女の子っぽいユキの悲鳴が聞きたいんですかね((

そよよ

…ってあれ、そういえばウィズ(友弥君)どこ行った……?

そよよ

……と、いうわけで、それでは!

そよよ

おつそよです!

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