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〜ユキ side〜
体格差なんてボクとほとんどない のに、相手にはボクの倍近く 素早さとパワーがある
ユキ
ジジ……ッ……
って、ノイズ……通信機からだ
リーフ
耐えられる、か……
ユキ
リーフ
“一旦”ってどういうことだろう?
ユキ
とにかく、2分耐えればあっちが 何かしてくれるんだよね
ユキ
ファントム
ユキ
相手から飛んできたパンチを、 素早くしゃがんで避ける
さらにそのまま、相手の足に 向かって蹴りを入れ……
ファントム
ユキ
でも、今焦って倒す必要はない
さっきの探偵組と同じように、 できる範囲で手加減して体力の消耗を 抑えつつ、防戦に集中するんだ
ファントム
ユキ
会話途中に、不意をついて 攻撃をしかける
ファントム
ユキ
目の前から相手が消えて、 一瞬隙を作ってしまった
ユキ
……後ろ!?
ユキ
相手の攻撃を受け流して、 もう一度攻撃する
ファントム
ユキ
まずい、カウンター!?
ユキ
咄嗟にそう思って、思わず目を瞑った
──その時
パシッ
ユキ
中々攻撃が来なくて、 うっすらと目を開ける
と、相手の腕が誰かに掴まれていて、 拳がボクの目先で止まっていた
その腕を掴んでいるのは……
ソラ
ユキ
ボクが耐えてた2分のうちに、 ソラが来てくれてたんだ……!
リーフ
ユキ
ソラ
ユキとソラは、1人じゃ何もできない
だけど、『時雨桜』なら
ユキ
〜ウィズ side〜
ウィズ
いつの間にか、身体中が切り傷だらけ
何とか相手をみんなのいない 外に連れ出せたものの、そこからは ずっと防戦一方だった
ファントム幹部
ウィズ
さっき、花火が上がる音がした
それでも騒ぎが起きていないのは、 きっと仕掛けられた爆弾をどうにか 処理できたからだ
ウィズ
こいつのことは、戦っていて分かった
絶対あっちに近づかせちゃいけない、 俺がここで足止めするべきだって
ウィズ
ファントム幹部
ファントム幹部
ウィズ
相手の話を遮って、攻撃を仕掛ける
ファントム幹部
ウィズ
相手の飛ばしたナイフを避けきれず、 腕に掠ってまた血が滲む
傷自体は全部浅いものの、積み 重なってくると、身体中がズキズキと 痛んで動かしにくい
それでも……
ウィズ
ウィズ
……ジジ……ッ……
ウィズ
一度相手から距離をとって、 通信機に耳を傾ける
リーフ
リーフ
ウィズ
通信機から、聞き慣れた 妹の声が聞こえる
それだけで少し安心してしまった
リーフ
リーフ
ウィズ
リーフ
リーフ
貧血なのか、リーフの声が やけに頭に響く
ウィズ
リーフ
ウィズ
リーフ
ウィズ
ウィズ
リーフ
ウィズ
ウィズ
リーフ
ウィズ
リーフ
リーフ
リーフ
リーフ
リーフ
リーフ
ウィズ
震えたこの声は……
これは、ウィズの相方じゃない
俺の妹の……九葉の声だ
ウィズ
ウィズ
ファントム幹部
ウィズ
ウィズ
相手に背を向けて、全速力で走る
ファントム幹部
相手の標準が定まらないように、 わざと右往左往しながら逃げる
ウィズ
リーフ
ウィズ
リーフ
ウィズ
相変わらず身体中が痛むけど、 今は全部無視する
首脳席はここからそう遠くないし、 最短ルートも、頭の中で構築済みだ
ウィズ