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そして猛ダッシュで、フェリくんとルートくんの元へ行きました。

ルートヴィッヒ

お、キク、おかえり

フェリシアーノ・ヴァルガス

あ、キクー! どうだったー?
ブラギンスキって子~!

本田菊

かっっわいい!

ルートヴィッヒ

え?

フェリシアーノ・ヴァルガス

おっ

本田菊

めっちゃかわいかった! 尊かったー!

ルートヴィッヒ

......え、えっと......?

フェリシアーノ・ヴァルガス

つまり、ブラギンスキって子が、今のキクの推しだよ

ルートヴィッヒ

推し......?

フェリシアーノ・ヴァルガス

好きな子ってこと

ルートヴィッヒ

ああ、一目惚れ、っていうやつか?

フェリシアーノ・ヴァルガス

んー、間違いじゃない

本田菊

どうしよう、どうしよう、どうしよう!

本田菊

写真撮っておくべきでした!
いや、もうそのまま私が壁になるべきでしたー!

本田菊

かわいすぎる……!

本田菊

しかもしかも! 聞いてください、聞いてください!

ルートヴィッヒ

さっきから聞いてるぞ?!

本田菊

あの子、私が名字で呼んだら、必死に名前で呼んでって.......!

ルートヴィッヒ

え、ああ…....?

本田菊

もうかわいくって萌え死にしそう.......!

本田菊

いくらでも名前で呼んであげます! って感じでしたあ!

ルートヴィッヒ

あ、ああ.....

フェリシアーノ・ヴァルガス

よかったねえ、キクう

私の幼馴染のフェリシアーノくんは、私の趣味を誰よりも理解してくれる人。

なぜなら、彼自身にも推しがいるからです。

それはいつも一緒にいるルートヴィッヒくん。

本田菊

はいー!!!

フェリシアーノくんがいうには、ルートヴィッヒくんは友だち兼推しだそうです!

王耀

あいやー.......また推し作ったあるか?

この人は私の従兄弟の王耀。彼も理解してくれるうちの一人です。

本田菊

にっ、に一に!

本田菊

もう、私どうしたらいいと思う、に一に!

王耀

いや、知らねーあるよ

王耀

でも、我は聞き上手あるから、キクの推しの話を聞いてやろうじゃねえかある

いつも私のオタク話を聞いてくれる、兄のような存在です。

本田菊

さすがに一にー!!

アーサー・カークランド

なんだあ、騒がしいぞ......つて、なんだこの集団

フェリシアーノ・ヴァルガス

キクのいつもの推し話だよー

アーサー・カークランド

ああ......

アルフレッド・F・ジョーンズ

また、推し作ったのかい?

アルフレッド・F・ジョーンズ

君は何人推しを作ればいいんだ?

本田菊

推しは何人いてもいいものです!

本田菊

アルフレッドさんはわからないでしょう!

アルフレッド・F・ジョーンズ

......わからないんだぞ......

フランシス・ボヌフォワ

その子、お兄さんよりかっこいい?

アーサー・カークランド

髭と比べられるその推しが可哀想だな......

本田菊

推しはかわゆいです

フランシス・ボヌフォワ

アーサー? 今聞いちゃいけない言葉が聞こえた気が......?

アーサー・カークランド

気のせいだ、気のせいだ

本田桜

あら、菊

ふと、姉の桜の声が聞こえて私は後ろを振り向きます。

すると、そこにはイヴァンさんそっくりな女の人と桜がいました。

本田桜

遊びに来たんだけど……あ、菊、またオタク話?

本田菊

はい!

本田桜

もう、まったく、菊って子は……

桜はすそそそそと私に近づき、耳打ちするように、

本田桜

で、次はどんな子?

本田桜

私の秘蔵ノートに追加してもいい子?

と、言いました。

そうです。桜も私と同じです。

本田菊

もちろんいいけど……姉さまと私では趣味が違うのでは……?

本田桜

そんなことはどうでもいいのです! 菊の趣味は私の趣味でもあるのですから!

本田菊

じゃあ、えっと、……同じクラスの、イヴァン・ブラギンスキって子、です

アーニャ・ブラギンスカヤ

えっ

ふと、桜のそばにいた女の人が驚いた声を上げる。

アーニャ・ブラギンスカヤ

その子、わたしの弟よ

本田桜

あっ! そうじゃないですか!

本田菊

ええ!

アーニャ・ブラギンスカヤ

そっかあ、イヴァンにもイヴァンを好いてくれる子ができたんだあ

イヴァンさんのお姉さんは嬉しそうに私の手を掴みました。

アーニャ・ブラギンスカヤ

どうか、イヴァンと仲良くしてあげて。

アーニャ・ブラギンスカヤ

あの子、小さい頃からずっと体が強くなくて、ひとりぼっちだったから

アーニャ・ブラギンスカヤ

あなたみたいな優しい子が友だちでいてくれたら、あの子も幸せだと思う

本田菊

も、もちろんです!

本田菊

推しの幸せは私の幸せ。私は推しのために火の中水の中どんな困難でも乗り越えられますから!

アーニャ・ブラギンスカヤ

わあ、情熱的

アルフレッド・F・ジョーンズ

それは俺も仲良くしていいってことかい?!

アーニャ・ブラギンスカヤ

ええ、イヴァンも喜ぶわ

アーサー・カークランド

しっかたねえなあ。ま、俺は優しいから仲良くしてやるよ

フランシス・ボヌフォワ

アーサーがいたら、怯えちゃうよ

アーサー・カークランド

なんだと?!

ルートヴィッヒ

ぜひとも、仲良くしたいな

フェリシアーノ・ヴァルガス

キクの推しの子、どんな子か気になる!

王耀

きっと可愛い子あるね!

そんなこんなで、みんな仲良くなりたいと思っていました。

ですが、彼が初めて教室に来た時、

私以外、誰も話しかけませんでした。

なぜなら、

王耀

……イヴァンってやつ、めっちゃ美丈夫じゃねえあるか?!

フランシス・ボヌフォワ

かわいいではなかったな……

アルフレッド・F・ジョーンズ

キクの今までの推しはかわいかったのに!

アーサー・カークランド

急にかっこいい系の推しを作ったな……

フェリシアーノ・ヴァルガス

ルートよりかっこよくない?!

ルートヴィッヒ

体弱いとは……?

フランシス・ボヌフォワ

フェリちゃん、それは本人の前で言うことではないよ……?

フランシス・ボヌフォワ

本人、全然拾ってないけど……

王耀

我、仲良くできそうにねえある……

王耀

ちょっと美丈夫すぎるあるよ……

本田菊

イヴァ耀……いや、耀イヴァか……?

王耀

菊。今すぐ心の中の邪心を払い出すよろし

と、彼の容姿に驚いて話せなかったといいます。

それに関しては私も同様。

よく話せましたね、と昔の自分を誇りに思っています。

君が僕を好きなはずないよ

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