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アメリア
メラは…こういうのの方が、いいな
メラ
はいー？
アメリア
服よりさ
アメリア
新しいヘアゴムを買おう
アメリア
毎日結ってるの見てたら、だいぶんゆるゆるのものを使ってる気がした
メラ
気づかれちゃいましたかぁ
メラ
じゃあ、アメリア様が選んでください！
アメリア
じゃあ…メラの瞳の色と同じ、この橙のにしよう
メラ
嬉しいです！
メラ
…えへへ、やった、一生大事にしますね！
アメリア
ボロボロになったらまた買ってやるさ
アメリア
私とメラの資金だしな
メラ
フンフフフーン♪
アメリア
機嫌がいいなぁ
メラ
ふふっ、ですよぉ
メラ
今日はどこに行くんですか〜っ？
アメリア
ああ、そうだな、まずは────
アメリア
！
アメリアはドンとメラを押し倒すと自身も一緒に傾れ込む
そのとき、バキュン、と銃弾が横切った
メラ
え…へっ…？
アメリア
あっぶねえ…
メラ
な、何…今の
アメリア
…人を殺す職につくなら…自分が狙われる心配もするべきだな
アメリア
悪かったな、注意不足だったよ
メラ
い、いえ！アメリア様が悪いわけじゃっ…！むしろメラが───
おぉー、良かった、生きてる
アメリア
！
アメリア
お前…
メラ
アメリア様の知り合いの方ですか…？
アメリア
いや…ちょっとな
メラ
…ちょっと？
メラ
それくらいなら…殺してもいいですよね！
アメリア
おいメラ！
メラは狂気を宿したような瞳をして、男に襲いかかった
メラ
アメリア様を危ない目に遭わす気なら許さない！
へえ
男は釣り上がった瞳でメラを一瞥したあと、にやりと笑う
きみおもしろいね
そしてナイフを持ったメラの腕をぐっと引っ張り、引き寄せる
メラ
！？
今狙われたのはきみなのに、主君の心配が優先か
メラ
はあ！？メラもまだ死ねないけど…でもアメリア様の方がずっと大事に決まってんでしょ！
うん！やっぱりきみイイね
そう言うと男は銃口をメラに向けた
頭が悪くて単純なタイプだね
過去に何か考えるのも嫌になるようなことがあったのかな
それともただのバカなのか
メラ
うるさい！！
…へえ、まだ口答えできるんだ
男はぐりぐりと銃口をメラの額に押し付ける
すかさずアメリアは自分の黒い銃を取り出し、男に向ける
わはは、俺さすがにきみの銃はきっと受けきれないよ
すかさずパン、と発砲する
…一度や二度くらいしか、ね
アメリア
！
男はアメリアの目の前に現れた
メラは怯えたのか座り込んでしまっていた
ね、アメリアサマ笑、きみってそんなもんなの？
本当、期待外れも甚だしい
アメリア
あァ？
そのとき、後ろからメラがグサリと男の足を刺した
うぐっ
アメリア
メラ…
メラ
お前…っ！
いったいな…っ
完全に怯えてたろあんたは…なんで！
メラ
だってアメリア様を絶対に護るって気持ちが…一番なんだもん！！
アメリア
…私は護られるほど、弱くない。
アメリアは座り込んでしまった男を、今度こそ真正面から撃つ
しかし男はそれをパシッと掴むと、カランと弾を落とす
その瞬間アメリアは左手を素早く動かし、白い銃で撃った
い゙っ…！もう、今足痛いんだって！追い討ちやめてよ
男はポイっと銃を投げ、手を上げて見せた
そこにはまったくの敵意を感じない
アメリア
…お前は本当に、何者なんだ？
えっとぉ…あのー？
アメリア
…お前は何者だ、持ってる情報を全部吐け
そーんな言い方で吐くと思ってるのー？まあ俺だから言うけど
メラ
言うならさっさと言え！
あはは、きみは怖くないね
メラが男の腕をナイフで突く
いてて！それダメだって！
メラ
その反応がおかしいの！
分かった分かった、待ってよ
サミュエル
まず俺の名前はサミュエル
サミュエル
それで…誕生日は覚えてなくて、年齢は確か26、血液型は──
アメリア
待て待て待て待て
アメリア
そういうマジの自己紹介はいらな…ん？
アメリア
26？
メラ
ににに26！？！？
サミュエル
うん？26だよ
アメリア
16でなく？
サミュエル
そんなに幼く見えるぅー？あはは、そんなわけないじゃん
サミュエル
とは言ってもまだまだ26の新米だけどさー
アメリア
いや、だいぶん幼く見えるぞ、顔も振る舞いも
サミュエル
そんなそんな
メラ
おい、褒めてないんだからね
サミュエル
あはは
アメリア
…まあ、そこは一旦いいか
アメリア
それで目的は？
サミュエル
ああ…それね
サミュエル
アメリア様の殺しの手伝い、したくって！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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