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矛盾

第1話 - 矛盾

23

2021年04月05日

#ドラマ

#ファンタジー

#不思議

#愛

#ミステリー

#ストーリー

まーくん

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23

まーくん

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ある時、俺は気づいた

俺は、○○している

アキヒト

はぁっはぁっはぁっ

アキヒト

ふぅ、今日も良い運動した

ナオミ

アキヒトー

アキヒト

ナオミ！来てたんだ

ナオミ

そろそろ学校に行く時間だよ

アキヒト

あ、そっか

アキヒト

荷物持ってくるから待ってて

ナオミ

わかったー

アキヒト

お待たせ

ナオミ

じゃあ、行こっ

アキヒト

あ、ナオミこれ

ナオミ

何？これ

アキヒト

今日誕生日だろ？

アキヒト

今朝、丁度北海道行っててさ

アキヒト

白い恋人をせっかくだからプレゼント

ナオミ

本当に？！

アキヒト

俺、そういうの選ぶセンス無いけど

ナオミ

そんな事ないよ！

ナオミ

ありがとう

ナオミ

覚えてくれてたのが何より嬉しいし

アキヒト

そっか

アキヒト

喜んでくれて良かった

ナオミ

ねぇ/////アキヒト

アキヒト

あ、え、あ、な、な、なに？

ナオミ

何顔真っ赤にしてんのよ！

ナオミ

ちーこーくーするよぉぉー！

アキヒト

え？

アキヒト

あ、ほ、本当だぁぁぁ！

アキヒト

急げぇぇぇ！

ナオミ

もぉ、なんで毎日こうなるのかねぇ(笑)

ナオミ

はぁはぁはぁ

アキヒト

はぁはぁはぁ

ナオミ

もぉ！遅刻じゃん！(怒)

アキヒト

ごめんごめん

アキヒト

怒らないでよナオミ

ナオミ

もぉ！あんたは！

ナオミ

努力家なら遅刻しない様に努力しなさい

アキヒト

ごめん(照)

ナオミ

ほら、早く教室行くよ

ナオミ

授業始まる前に入らないと

アキヒト

そうだね

アキヒト

ふぅ

アキヒト

一時はどうなるかと

ナオミ

こっちのセリフよ

ナオミ

アキヒトのせいで昼休憩が自習じゃ無い

アキヒト

だから、ごめんってば(泣)

ナオミ

アキヒト、もう辞めなさい

アキヒト

なんで

ナオミ

貴方はもう強いのよ

ナオミ

努力し過ぎよ

ナオミ

たまには休みなさい

アキヒト

休んだら鈍るだろ

ナオミ

でも、今の貴方なら少しぐらい鈍っても

アキヒト

嫌、俺は最強になりたいんだ

ナオミ

だから、その最強になってるじゃ無いの

アキヒト

違うんだ

アキヒト

人間で最も強いとされる

アキヒト

魔術・呪術

アキヒト

その中で魔術なら旧級

アキヒト

呪術なら神級

アキヒト

確かにその力を手に入れた

ナオミ

人間として最も強い、普通出来ない事

ナオミ

そうでしょ？

アキヒト

まぁ、ね

アキヒト

でも、もっと上があるんだ

ナオミ

それは、神？

アキヒト

そう、正式に言えば神界と極楽浄土

アキヒト

簡単に言えば海外と日本って所かな

アキヒト

俺はそのクラスの強さをも欲した

アキヒト

大変だったさ、全てを知る事が出来る力

アキヒト

「全て」がそこにあったのだから

ナオミ

急に難しいわね

アキヒト

要は人間の俺には到底無理な次元って事

アキヒト

所詮人間、神にはなれない

アキヒト

、そう言われ、そう思っていたさ

アキヒト

でも、気づけばどうだ

アキヒト

努力の神になった

アキヒト

普通、神は努力などしない

アキヒト

全てを持って誕生しているから

アキヒト

だから僕は神には、なれていない

アキヒト

なぜなら努力をしたからだ

アキヒト

皆は神と俺を祀る

アキヒト

決して神では無いのに

ナオミ

貴方はなんでそこまで強く？

アキヒト

俺は強くなりたかったんだ

アキヒト

どんなヒーローよりも

アキヒト

アニメの主人公よりも

アキヒト

有名人よりも

アキヒト

国家権力よりも

アキヒト

宇宙よりも

アキヒト

ただ、それだけさ

ナオミ

それで、貴方は何をしたいの？

アキヒト

え？

ナオミ

人を助けるとか、不老不死になるとか

ナオミ

男ならもっとこうあるでしょ

ナオミ

Hな事とかその…(照)

アキヒト

まぁ、最初はしてた

アキヒト

最初は、制裁

アキヒト

善人なのか悪人なのか

アキヒト

それを決めていた

アキヒト

だけど、それは平等では無い

アキヒト

俺次第の決定権は平等とは言えない

アキヒト

次に、人助けをしていた

アキヒト

軽い怪我から重症まで様々だった

アキヒト

だけど、無理に「死にたい」と願う人を助ける意味を見い出せ無かった

アキヒト

そして、今では生霊や悪霊祓い

アキヒト

聖裁をしている

ナオミ

そう、

ナオミ

それをしてみて貴方は何が変わった？

アキヒト

俺一人じゃ何も出来ないと

アキヒト

実感した

ナオミ

そうなのね

ナオミ

これからはどうしようと？

アキヒト

1人で全てを統一出来るよう強くなる

ナオミ

成程、そういう意図があったのね

アキヒト

まぁ、ね

ナオミ

でも、強さが正義なの？

ナオミ

愛は確かに強い意志によって構成される

ナオミ

でも、その間には様々な感情が有る

ナオミ

それは強さでも弱さでも無い

ナオミ

愛なのよ

ナオミ

平和にするなら

ナオミ

誰かが仕切る必要は有る

ナオミ

でも、それは本当にその人1人だけ？

ナオミ

その人は悪魔で代表なだけ

ナオミ

幾らでも代わりは居る

ナオミ

1人は皆の為に、皆は1人の為に

ナオミ

そう言う物じゃ無いの？

ナオミ

力無くして、正義は無いのかもしれない

ナオミ

でも、力は合わさってても良い

ナオミ

これから力を付けたって良い

ナオミ

1人で抱え込むのが正義ならそれは

ナオミ

いえ、それこそが貴方の望んでいない

ナオミ

「支配」よ

アキヒト

そんな、馬鹿な

ナオミ

貴方の努力を無駄とは言わない

ナオミ

でも、その努力は私から見たら

ナオミ

貴方が一生懸命隠そうとしている

ナオミ

弱者の部分よ

アキヒト

…

アキヒト

辞めろ

アキヒト

辞めろ

アキヒト

俺は弱くない

アキヒト

弱くなんかないんだ

アキヒト

辞めろ

アキヒト

辞めろぉぉぉ！

アキヒト

はっ

ナオミ

大丈夫？悪夢でも見た？

アキヒト

俺、寝てた？

ナオミ

ええ、私が説教してて、気付いたら

アキヒト

そうか、すまん

ナオミ

良いのよ

ナオミ

最近あちこち引っ張りだこじゃない

ナオミ

疲れてて当然よ

アキヒト

そっか

ナオミ

無理、しないでね

アキヒト

え？

ナオミ

ほら、ココ

アキヒト

え？あ、

ナオミ

ほら、これで拭きな

ナオミ

男が女の前で理由も言わず泣くもんじゃ無いよ

アキヒト

そうだな、

アキヒト

ありがとう

なんで、泣いていたんだろう

何か、俺の心の中で動いた気がした

冷たい気持ち、そう弱さが

もう、夢の話は殆ど覚えていない

何故だろう、俺は弱い

それだけは鮮明に覚えている

こんなに努力しているのに、何故

ナオミ

アキヒト

アキヒト

あ、ん？

ナオミ

何ボケーッとしてるのよ

ナオミ

もう昼休憩終わりよ

アキヒト

あ、そっか

アキヒト

戻ろうか

ナオミ

本当に大丈夫？

アキヒト

あ、あぁ

ナオミ

ほら、

ナオミ

しっかりしなさい

ナオミ

チュッ

アキヒト

…

ナオミ

好きよ

ナオミ

愛してる

アキヒト

…

なんでだろう

うれしいはずなのに

怖い、泣きたい

俺は強いのに

アキヒト

愛してるよナオミ

ナオミ

(アキヒト元気無いなぁ)

ナオミ

(何かしてあげられる事無いかな)

ナオミ

(あ、そうだ)

ナオミ

あ、アキヒト

アキヒト

ん？

ナオミ

今日デート行かない？

アキヒト

え？急に？

ナオミ

(アホアホ！)

ナオミ

(こんなのが支えになる訳無いでしょ)

ナオミ

(休ませてあげなさいよ！)

アキヒト

あー、良いけど

アキヒト

どこ行きたい？

ナオミ

あ、え？あ、えーと

ナオミ

(良いんかーい！)

ナオミ

(どこ行くかなんて考えてねぇ！)

ナオミ

(ヤバいどうしよう)

ナオミ

(このまま黙ってても変だし…)

ナオミ

えっと、アキヒトの家とかどうかな

アキヒト

家？

アキヒト

デートは？

ナオミ

そ、そのぉ最近は家デートが流行ってるらしいわよォ(震)

アキヒト

そっか

アキヒト

じゃあ、一緒に帰るか？

ナオミ

あ、う、うん

ナオミ

そうしたいけど、着替えたいから

ナオミ

1回帰るわよ

アキヒト

わかった

アキヒト

後で迎えに行くよ

ナオミ

う、うん

ナオミ

(バカァ照れるじゃないのよォ！)

ナオミ

(なんで支えるつもりが支えられてんのよ)

ナオミ

(やっぱりアキヒト好きぃー！)

ナオミ

(って違う違う！)

ナオミ

(とにかく、アキヒトの悩みを解決せねば)

アキヒト

じゃあ、途中まで一緒に帰ろっか

ナオミ

うん(照)

ナオミ

(キャー！アキヒトなんでそんな言葉を)

ナオミ

(イケメン過ぎる)

ナオミ

フラフラ

アキヒト

おい、ナオミ大丈夫かよ

ナオミ

あ、ら、らいじょうふ

アキヒト

ほんとかよ(ハァ)

アキヒト

まぁ、俺たちお隣さんだけどよ

ナオミ

そ、そうね

ナオミ

なんなら私の家来る？

アキヒト

ナオミに任せるよ

ナオミ

(じゃ、じゃあアキヒトを私の部屋に)

ナオミ

(って馬鹿馬鹿、アキヒトの悩みでしょ)

ナオミ

あ、アキヒトの家にしよっか

アキヒト

わかった

アキヒト

じゃあ、着替えたら呼びに来たら良い？

ナオミ

う、うん

ナオミ

(べ、別に着替えぐらい見てもいいわよ？)

ナオミ

(って、アホー！私のアホー！)

ナオミ

(なんで久々のデートでテンション上がってんのよ私)

ナオミ

(そういう場面じゃ無いでしょーが！)

ナオミ

クネクネ

アキヒト

(よく分かんねぇやつ)

アキヒト

ナオミー

ナオミ

はーい

アキヒト

迎えに来たぞー

ナオミ

あ、もうちょっと待ってー

アキヒト

分かった

アキヒト

おぉ、久々に私服見たけど

アキヒト

ナオミ、綺麗だな

ナオミ

ちょっと❗

ナオミ

急に何よ❗(照)

アキヒト

デート久々だな

ナオミ

そうね

アキヒト

悪ぃな

ナオミ

良いのよ

ナオミ

それで？悩み有るんでしょ？

アキヒト

あ、う、うん

ナオミ

言い難い？

アキヒト

いや、

ナオミ

詳細に話さなくても良いよ

アキヒト

分かった

アキヒト

今日自習してる時

アキヒト

寝ちゃったじゃん？

ナオミ

あ、うん

ナオミ

それが、どうしたの？

アキヒト

その時夢なのか分からないけど

アキヒト

俺が弱いと実感したんだ

ナオミ

どういう事？

アキヒト

俺も、記憶が曖昧で覚えて無いんだ

アキヒト

ただ、「俺は弱い」としか

ナオミ

そうなのねぇ(悩)

アキヒト

せっかく話聞いてくれようとしたのに

アキヒト

覚えてなくてすまん

ナオミ

良いよ

ナオミ

でも、なんで弱いなんて…

アキヒト

分からない

アキヒト

ただ、俺は何か引っかかる事が有る

ナオミ

何？

アキヒト

良くは分からないけど

アキヒト

強くなる理由が間違ってる気がする

ナオミ

なんで？

アキヒト

俺は今まで

アキヒト

カッコよくなりたく

アキヒト

1番になりたかった

アキヒト

その上で強くなろうとしていた

アキヒト

でも、何かが違う

アキヒト

でも、その理由の1部だけが

アキヒト

記憶から消されたかの様に思い出せ無い

ナオミ

なるほどね

ナオミ

じゃあ、別の理由があるのかもね

アキヒト

そう、思う

ナオミ

分かった

ナオミ

じゃあ、一緒にその記憶を見つけよ？

アキヒト

そうしたいけど

アキヒト

なんの手掛かりも無いんだ

アキヒト

どうしようも…

ナオミ

そうね、、、

ナオミ

アキヒト、ちょっと来て欲しい所が有る

アキヒト

どこ？

ナオミ

取り敢えず、奇多山(キタヤマ)に行こう

アキヒト

わかった

アキヒト

でも、遠いから

アキヒト

ナオミ

ナオミ

ん？

アキヒト

手繋いで

ナオミ

え？

ナオミ

う、うん(照)

アキヒト

取り敢えず、俺の言う事復唱して

ナオミ

わ、分かった

アキヒト

「空」

ナオミ

(？)「空」

ナオミ

へ？へぇ？！？！

アキヒト

これ、ed凄いから早目に行くね

ナオミ

ちょっと待って

アキヒト

着いてから説明するから

アキヒト

手、離さないでね

ナオミ

(混乱)

ナオミ

つ、着いた

ナオミ

なんの抵抗も無いのね、飛ぶのって

アキヒト

無いようにしてるんだけどね

ナオミ

そ、そうなんだ

ナオミ

ありがとう

ナオミ

って、何よedって

アキヒト

「ed」ってのはね

アキヒト

「イーディ」って言ってるけど

アキヒト

本当は「erode」要は「侵食」って事

アキヒト

さっき使ったのは魔術の旧級にある

アキヒト

「悪魔術」の事なんだよ

ナオミ

ほへぇ(分かってない)

アキヒト

俺は神特権で羽が消えてるけど

アキヒト

本来は悪魔の羽が生えて飛んでる

アキヒト

悪魔の羽がね

ナオミ

そうだったのね

アキヒト

まぁ、その悪魔術を使うとどうしても

アキヒト

精神崩壊を糧とするんだよ

アキヒト

だから、俺の精神コアを侵食しながら使う事になる

アキヒト

だから、edって言ってるの

ナオミ

なるほど、

ナオミ

と言うか術式？的なの結構短いのね

アキヒト

あぁ、あれ本当はもっと長い

アキヒト

本当のは

アキヒト

元は地から始まりし者達よ、今となって地深く眠り復活の時、待ちしのぎ、天からの言い伝えが届いたならば復活の義を持って復活せよ、神々に感謝を称し、伝言を持ってして、素の芯の力で天を舞たまえよ。

アキヒト

ってのなんだよね

ナオミ

(ぽかーん)

アキヒト

笑笑笑

ナオミ

なんじゃそりゃ

アキヒト

簡単に言うと、悪魔達よ悪魔術が使われた事を神様に感謝して地上の更に上の空を飛べる事を嬉しく思いなさいって事。

アキヒト

それで悪魔に、悪魔術を使ってる人の精神を使って良いって条件だからねって唱えるって感じかな

ナオミ

そういう事か

ナオミ

でもなんで「空」で良いの？

アキヒト

あぁ、長々と唱えてたら面倒でしょ？

ナオミ

ま、まぁそうだけど

アキヒト

だから、空飛べって意味で「空」って言ってる

ナオミ

短くしても良いの？

アキヒト

んー、鍛えれば出来る

アキヒト

本来、なぜ長文を唱えるのか分かる？

ナオミ

んー

ナオミ

本来の意味だから？

アキヒト

惜しい

アキヒト

確かに本来の意味を言う必要は有る

アキヒト

そこに加えて、詩の言葉を理解する必要がある

ナオミ

理解してないとどうなるの？

アキヒト

そりゃ、使えない

アキヒト

何事にも意味や理由が有るって聞かない？

ナオミ

んー、うん

アキヒト

それを、理解しようとすらしないって事は

アキヒト

やりたくないって事と同じになるんだ

アキヒト

だから、使えないし

アキヒト

下手したら、術式が封印される

ナオミ

そうなんだ、

アキヒト

まぁ、俺が理解してるとは言わない

アキヒト

でも、内容を思い浮かべて

アキヒト

そのストーリーが描けるなら上出来だと俺は思う

ナオミ

理解に近いもんね

アキヒト

そうだね

アキヒト

じゃ、例えばナオミ

アキヒト

ここに、水を思い浮かべて「水」って唱えてみて

ナオミ

(思い浮かべて〜)「水」❗

アキヒト

ね？水が出来るでしょ？

アキヒト

真ん丸なのは俺の力で留めてるだけだから

アキヒト

気にしないで笑

ナオミ

え、凄い

アキヒト

ね？本来誰でも出来るんだ

アキヒト

ただ、思い浮かびにくい事はあるよね

アキヒト

例えば、「死んだ後」とか「宇宙の果て」なんかね

アキヒト

そう言うのはどれだけ思い浮かべれるか

アキヒト

自分次第で使いやすさが変わる事になる

ナオミ

へぇー、

ナオミ

凄い大変な事をあっさりとしてたんだ

アキヒト

まぁ、基本術ならだいたいの人なら略して使ってるよ

アキヒト

まぁ、変な話大抵の地球人なら

アキヒト

「眠い」って言うと思うけど

アキヒト

それは基本的に寝るって行動に辿り着くでしょ？

ナオミ

確かにね

アキヒト

それこそが術式の略なんだよね

ナオミ

分かりやすい❗

アキヒト

ありがとう(照)

アキヒト

まぁ、強さのランクによっても変わるし

アキヒト

本当に人それぞれなのが術(すべ)だと思う

ナオミ

って、ここに来た理由❗

アキヒト

あ、忘れてた

ナオミ

もー❗笑笑笑

アキヒト

笑笑笑

アキヒト

それで、なんで奇多山なんかに？

ナオミ

えっとね、奇多山神社の神主さん居るでしょ？

アキヒト

昔から仲良くしてくれてる？

ナオミ

そうそう❗

アキヒト

あのお方が？

ナオミ

まぁ、記憶を再現出来るって噂なのよ

アキヒト

言わいる、占い的な？

ナオミ

そんな感じ

アキヒト

なるほどね

ナオミ

それで、もしかしたら何か掴めるかなって

アキヒト

そっか

アキヒト

取り敢えず行ってみよう

ナオミ

そうだね

アキヒト

ジンムさんー？

ナオミ

少しお話があって来ましたー

シーン…

アキヒト

留守かな

ナオミ

あ❗

アキヒト

何？

ナオミ

最近来てないから忘れてたよ

ナオミ

ジンムさんの伝言忘れた？

アキヒト

んー、？(悩)

ナオミ

もし直接話したければ「扉」と唱えなさいって

アキヒト

あぁー❗

アキヒト

そんな事言ってたね

ナオミ

ちょっと不思議に思ったんだけど

アキヒト

ん？

ナオミ

扉、の術式は私達でも簡単に使えるのね

アキヒト

あー、確かにね

ナオミ

クラスが低いのかな

アキヒト

んー、

アキヒト

でも、隠しの術式は

アキヒト

クラス高いはずなんだけどなぁ

ナオミ

じゃあ、なんでだろう

ナオミ

特に扉に対しての連想も無いもんね

アキヒト

言われてみれば、そうだね

アキヒト

憶測でしかないんだけどね？

ナオミ

うん

アキヒト

多分、規定の人物には簡易術式になるんじゃないのかな

ナオミ

と、言うと？

アキヒト

例えば、家なら鍵を使うよね？

アキヒト

スマホなら顔認証や指紋認証

ナオミ

うん

アキヒト

例え、それが持ち主以外、又は部外者が使用する場合

アキヒト

使用する為に少なからず時間が掛かるはず

ナオミ

確かにね

アキヒト

それと似ているとすれば、よく言う「ロック」仕様になってるんじゃないかな

ナオミ

そういう事かぁ

アキヒト

今思えば隠し術式なら

アキヒト

旧極級(キュウごくキュウ)に似てる物がある

ナオミ

なんじゃそりゃ(驚)

アキヒト

今は極級って使い方をするんだけど

アキヒト

占い師や、神主

アキヒト

千人と言った方々が独自に編み出した

アキヒト

特殊技法式の事

ナオミ

アキヒトが使う術式とはまた別？

アキヒト

別だね

アキヒト

と、言うよりこれは術式じゃない

ナオミ

え？

ナオミ

式って言ってるのに？

アキヒト

まぁ、術式の様に式文を書いたり読むんだけど

アキヒト

単に「連想」と「精神統一」が絶対的になる

アキヒト

特別なのは精神統一なんだけど

アキヒト

これだけは、集中力が無いと出来ない

ナオミ

ほへぇ(呆)

アキヒト

じゃあ、何なのかってなるんだけど

アキヒト

これは、「座禅」だね

アキヒト

良くお坊さんがやってそうな気がするでしょ？

アキヒト

精神統一と言えば、とか

ナオミ

確かに

ナオミ

座禅式、とか言わないもんね

アキヒト

そういう事

アキヒト

一見普通に思えるけど

アキヒト

物事は極める事が肝心になる

アキヒト

だから、極級って名ずけられてる

ナオミ

なるほどね

ナオミ

何となく理解出来た

アキヒト

まぁ、それの古いバージョンが旧極級って思ってくれてたら良い

ナオミ

そういう事ね

アキヒト

まぁ、「選ばれし人間のみに出来る技」って感じかな

ナオミ

旧と今のじゃ何が違うの？

アキヒト

あぁ、ただ単に最初に発案された方が亡くなられて

アキヒト

約「768年」経つから

アキヒト

「南無阿弥陀仏」のナムアミ

アキヒト

を取って「768」＝「ナムヤ」＝「ナムアミ」に近いって事で

アキヒト

名前を旧と、普通の極に分けたってだけ

ナオミ

な、なんだ

ナオミ

深い意味は無いのね(呆)

アキヒト

そ、そうなんだよね(汗)

ナオミ

意外とアッサリしてるんだ

アキヒト

まぁ、そんな遊び心が欲しかったんじゃ無いかな

ナオミ

そっか

アキヒト

って、そろそろ行こう

ナオミ

あ、そうだったね

アキヒト

じゃあ、一緒に言うか

ナオミ

そうね

「扉」❗

アキヒト

っ、

ナオミ

どうしたの？

ナオミ

早く行こうよ

アキヒト

いや、

アキヒト

ジンムさんの力が強くて

アキヒト

押し返されそうになった

ナオミ

え？！

アキヒト

多分、俺がここまでになる事を想定されて無いんだ

ナオミ

でも、なんで跳ね返されるの？

アキヒト

さっきも言ったけど

アキヒト

特定人物しか入れ無いのが座禅

アキヒト

要は、俺は今ほとんど、別人に近い

アキヒト

何故なら、少しながら強くなったから

アキヒト

多分、人としての認知じゃなくて

アキヒト

人の中にある「心」で認知してる

ナオミ

もっと分かりやすく

アキヒト

言ったら

アキヒト

ガキの頃の俺の力量と

アキヒト

今の俺の力量は違う

アキヒト

その差がデカすぎるから

アキヒト

座禅が混乱に近い状態になってる

アキヒト

って所かな

ナオミ

なるほどね

ナオミ

確かに、昔と今のアキヒトは別格だもんね

アキヒト

まぁ、でも俺だと認知してくれてる様だし行こう

ナオミ

そうだね

ジンム

ハハハ

ジンム

そんな事があったのか(笑)

アキヒト

ジンムさん、笑い事じゃないですって

ジンム

まぁ、なんだ

ジンム

久しく会わないうちに大きくなったな

ジンム

2人とも

アキヒト

いえいえ

ナオミ

変わらないですよ

ジンム

そうだ、本題に入る前に

ジンム

アキヒト、話があってな

アキヒト

あ、はい

ジンム

まぁ、気難しい話じゃ無い

ジンム

お前がここまで強くなるとは思っとらんかったからなぁ

ジンム

今後の活動はどうするつもりだ？

アキヒト

このまま、聖裁をしようかと

ジンム

そうか

ジンム

実はな、最近

ジンム

自他ともに認める「最強」が現れてな

アキヒト

それは例の？

ジンム

そうだ

アキヒト

あのお方が、どうされたんですか？

ジンム

いや、実は

ジンム

彼は人では無いんだ

アキヒト

?!

ジンム

驚くのも当然だな

アキヒト

人では無い？

ジンム

そう、

ジンム

実は調べて見た結果

ジンム

彼は神で有ると認定された

ジンム

理由は、この私が「神選」で見てきたんだ

アキヒト

し、神選？！

ジンム

神選(しんせん)の説明はいるか？

アキヒト

いえ、

アキヒト

でも、神でなければそれは、、、

ジンム

すまないな、アキヒト

ジンム

その話なんだ

アキヒト

はい、、

ジンム

私はこの10年隠して来た事が有る

ジンム

それは、私は神であると言う事

アキヒト

、、、

ジンム

それも

アキヒト

上位の神という事でしょうか？

ジンム

、よく分かったね

ジンム

流石だね

アキヒト

いえ、、

ジンム

そう、上位神に属する「造化の神」

ジンム

分かりやすいのが「創造神」

ジンム

それが、私の本当の姿だ

アキヒト

全てだ、

ナオミ

え？

ナオミ

ど、どういう事？

アキヒト

ナオミ、創造神様を知らないのか

ナオミ

創造神は分かるけど、そんなに凄いの？

アキヒト

アホ、この世の全てだぞ

アキヒト

創造なんだからな

アキヒト

可愛くいえば「何でもありのチーター」

ジンム

ハハハ

ジンム

ナオミには難しい話だったね

ジンム

さ、この話は辞めにして、本題に移ろうかね

アキヒト

、

アキヒト

思い出しました

アキヒト

「僕は弱い」なぜそれだけが鮮明に残っているのか

アキヒト

何故なら、

アキヒト

いえ、言ったら全て無になる

アキヒト

それは御免です

ジンム

そうかい？

ジンム

本当の君を知るべきだと私は思うがね

アキヒト

でも

ナオミ

アキヒト❗私が着いてるから大丈夫

ナオミ

安心して

アキヒト

(深呼吸)

アキヒト

分かった

アキヒト

言います

アキヒト

これは、僕の本当の気持ちですからね

ジンム

(覚悟を決めたようだねアキヒト)

ナオミ

(頑張って言うのよアキヒト)

アキヒト

これは、俺の

アキヒト

いえ、俺が創った

アキヒト

偽物の世界

アキヒト

そう、俺が(ブラックホール)創り出した

アキヒト

世界

アキヒト

確かに、俺は強くなった

アキヒト

そこに「神」や「仏」

アキヒト

そういった概念を生み出し

アキヒト

「生命」をも生み出してしまった

アキヒト

自分がブラックホールだと忘れる程

アキヒト

高度な集中で

アキヒト

そう、座禅で、、

アキヒト

俺は強いのでは無く「弱い」

アキヒト

その理由は、

アキヒト

比べる、という概念を知らないから

アキヒト

強いも弱いもない

アキヒト

だから、知る事の出来ない「強さ」を探し自らを「弱い」と創造していた

アキヒト

全て、俺がブラックホールだと気付かない様にする為に

アキヒト

自分が自分で

アキヒト

自分自身を制御しようとした

アキヒト

結果「自爆」が始まった

アキヒト

その事で物事の歯車が噛み合わず

アキヒト

崩壊していった

アキヒト

それが、「矛盾」なのだと

ジンム

ハハハ

ジンム

そう、君はブラックホール

ジンム

私達も

ナオミ

私達も

ジンム

全て君だ

ジンム

やっと君が君らしくなる

ジンム

また、暇な時に遊びに来ると良い

ジンム

その時にはきっと全力で笑えるから

ナオミ

私もその日まで待ってる

ナオミ

また、愛してね

アキヒト

あぁ、

アキヒト

また

アキヒト

ね

こうして、実験は終わった

先生

お疲れ様、アキヒト君

アキヒト

お疲れ様です、先生

先生

とても良い実験結果が出たよ

アキヒト

本当ですか、よかったです

先生

もし良かったら、次もお願い出来るかな

先生

勿論任意だがね？

アキヒト

えぇ、勿論

アキヒト

もう一度、いえもう何度でもやります

先生

そうか！ありがとう

先生

話の分かる君に頼って正解だったよ

アキヒト

僕も話の合う先生に出会えて光栄です

先生

じゃあ、早速次の段階に移っても良いかい？

アキヒト

えぇ、勿論です先生

繰り返される

それが悪夢でも

きっとこれが楽しいのだろう

もう考えるのは辞めよう

僕は直ぐに実験台に戻った

そして深い眠りに入って行く

「ある時、俺は気づいた」

「俺は、(矛盾)している」