テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

じいちゃんのタイムマシーン

一覧ページ

「じいちゃんのタイムマシーン」のメインビジュアル

じいちゃんのタイムマシーン

43 - 第四十三話:甦る記憶

♥

13

2022年06月03日

シェアするシェアする
報告する

2009年9月

この頃、巷ではとあるSNSが流行していて

私も流行りに乗って日記を投稿していた

恭也さんに告白されたこと

その告白の返事にバレンタインのチョコをプレゼントしたこと

花火大会で浴衣姿を褒められたこと

ディナークルーズでの楽しい思い出

恭也さんと別れてしまったことも書き綴った

もちろん実名は伏せて投稿していたけど

事情を知っている人が見たら直ぐにわかる内容だった

波瑠も一緒にやっていて

私の日記にコメントをくれたりしていたけど

いつの間にか波瑠の名前は消えていて

メッセを送っても既読にならず

メールもアドレスが変わっていて戻ってきてしまった

波瑠は私にとって大切な親友だった

何かあるといつも波瑠を頼っていた

私は本当に波瑠が大好きだった

それなのに

もう私の言葉は届かない

私のトラウマのせい?

恭也さんと別れたから?

どうすればよかったの?

無理してでもシンガポールに行くべきだった?

今となってはどうすることもできない

波瑠がこの日記を見ることはないだろうけど

私は自分の今の思いを日記に綴った

それに対して何人かの人がコメントをくれて

私は少しずつ元気を取り戻していったけど

やっぱり波瑠と連絡が取れなくなったのは辛かった

明日夢も心配して何度か会いに来てくれて

私の話を聞いてくれた

愛紗

私ばっか話しててつまんないよね……

明日夢

そんなことないよ

愛紗

そう?

明日夢

うん

明日夢

それに俺は話せることが限られてるし……

愛紗

未来のことは言っちゃダメなんだもんね……

明日夢

言っていいなら何でも話すよ?

明日夢

父ちゃんのことだって本当は話したいし

愛紗

言ってもいいんだよ?

明日夢

母ちゃん?

明日夢

わざと言ってる?

愛紗

バレた?

明日夢

もー!!

初めて明日夢がここに来た時はまだ信じられなくて

こんな風に冗談を言い合える仲になるとは思ってなかった

明日夢は素直で優しくて絶対に嘘をつかない

だから安心して何でも話せる

愛紗

別れた途端に金髪にしたりピンクにしたから回りがビックリして

明日夢

そりゃあ驚くよ……

愛紗

失恋して頭おかしくなったんじゃないか!?って言われたの!!

明日夢

そうなんだ……

愛紗

別におかしくないっつーのにね!

愛紗

単なるイメチェンじゃん!

明日夢

ハハハ……

明日夢はずっと私のことを慰めてくれていた

恭也さんとのことで泣いてばかりだった私に寄り添い

優しい笑顔で癒してくれた

少しずつ元気になってからもここに来て

仕事の愚痴や何気ない話を嫌な顔一つせずに聞いてくれる

明日夢は本当に優しい

そんな明日夢のお父さん

いつか出会う運命の人

私は本当にそんな人と出会い恋をするのだろうか?

今度こそちゃんとトラウマを乗り越えられるのだろうか?

明日夢

もしかして不安?

愛紗

え?

明日夢

トラウマのこと……

愛紗

ちょっとね……

愛紗

明日夢は彼女とかいないの?

明日夢

ま、まだ……

愛紗

じゃあまだ未経験なんだね~

明日夢

うん……

愛紗

でも焦らなくていいよ

明日夢

え?

愛紗

いつか明日夢に大切な人ができて

愛紗

その人とそう言う関係になった時

愛紗

相手のことをちゃんと考えてしてほしいなって思う

明日夢

うん

愛紗

だって女の子にとって初めては特別なんだから

明日夢

そうだね

明日夢

大切にしないと……

しばらくして明日夢は未来に帰っていった

腕時計のようなリモコンのスイッチを押して

またあの機械音と共に一瞬で消えていなくなる

いつも思う不思議な感覚

愛紗

今日も日記、書こうかな~

パソコンを起動させてSNSを開いた

愛紗

あれ?

愛紗

メール来てる……

愛紗

フレンドリストに載ってない……

愛紗

誰からだろう?

SNSのダイレクトメール機能

去年から今年にかけて何人もの人からメールが届いた

中学の同級生からのライブの誘いや同窓会の案内

高校の先輩からのカラオケの誘いも全部

このSNSのダイレクトメールで届いた

本当に色んな人と再会することができたから

去年も今年も私にとっては再会の年となっていた

恭也さんと別れたり波瑠と疎遠になったりもしたから

去年は別れの年でもあって

もう恋なんてしたくない

そんな風に思っていたけど

運命の神様はすぐそこまで来ていた

愛紗

え……

愛紗

この人……

差出人の名前を見た瞬間

過去の記憶が一気に甦ってきた

愛紗

中崎……

愛紗

丈太郎……

丈太郎

中崎丈太郎です。
もしかして、あいちゃん?

愛紗

中崎君……

愛紗

嘘……

愛紗

本当に?

同時に浮かんだのは

さっきまでここにいた明日夢の優しい笑顔

愛紗

中崎君だ……

愛紗

中崎君だったんだ……

愛紗

明日夢の笑った顔……

愛紗

中崎君にそっくりなんだ……

じいちゃんのタイムマシーン

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

13

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚