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丈太郎
SNSに届いた一通のメール
その送り主、中崎丈太郎君は
高校時代、私が大好きになった人だった
あの最低な元彼と別れた後
私は彼に恋をした
高校三年の春の修学旅行
私は同期の畑中君にしつこく付きまとわれていた
畑中君は元彼と付き合う前
一番、最初に告白をしてきた人だった
生まれて初めての異性からの告白に戸惑い
返事に少し困っていた時
元彼A
偶然、現れたのが元彼だった
畑中君
愛紗
愛紗
畑中君の言葉を聞いた元彼が
元彼A
と言い出し
勝手に元彼VS畑中君みたいな流れになって
改めて二人から告白を受けた私は
元彼A
と言う元彼の言葉に従い一週間を過ごした
その一週間
何もせずに待ち続けた畑中君とは対照的に
元彼は常に私のことを狙ってきていて
すれ違う度に声をかけてきた
元彼A
愛紗
元彼A
この時、私は
必ずどちらかを選ばなければいけないと思い込んでいて
もしかしたら元彼の作戦だったのかもしれないけど
私は畑中君ではなく元彼を選んだ
そして別れたり戻ったりを繰り返しながら
最悪な元彼と一年くらい付き合い
あの事件をきっかけに私から別れを告げた
そして迎えた修学旅行で
元彼と別れたと言う噂を聞き付けた畑中君が
私にしつこく迫ってきていたのだ
畑中君
愛紗
愛紗
畑中君
愛紗
畑中君のことはあまりタイプではなかったし
普段の行き帰りの電車とかでもしつこかったから
畑中君と話をする気にはどうしてもなれなかった
あの一件のトラウマもあったから
二人きりになるのがとても怖かったのだ
畑中君
愛紗
それでも引かない畑中君と押し問答をしていた時
丈太郎
畑中君
偶然、通りかかった中崎君が声をかけてきた
中崎君とは同じ野球部で一緒だったけど
これまでまともに話をしたことはなく
そんな中崎君が助け船を出してくれたことに驚いた
畑中君
畑中君
丈太郎
畑中君
丈太郎
中崎君の言葉に畑中君が少し怯んで
愛紗
逃げるようにその場を後にした
せっかく助けてくれたのに
何のお礼もできないまま
でも次の日の朝
たまたま同じ場所ですれ違って
丈太郎
愛紗
愛紗
愛紗
愛紗
丈太郎
愛紗
丈太郎
愛紗
突然、名前を呼ばれて
心臓がドキドキした
丈太郎
丈太郎
愛紗
ちゃんと話をしたのは初めてだった
それまで意識なんてしたことなかったのに
それからずっと
中崎君を目で追うようになった
修学旅行が終わってからも
気がつくと中崎君を見てしまう
波瑠
波瑠
愛紗
愛紗
愛紗
波瑠
愛紗
波瑠
愛紗
波瑠
愛紗
波瑠
愛紗
波瑠
愛紗
私の新しい恋が始まった
波瑠も応援してくれて
これからは楽しいことがあると思っていたのに
あいつがそれを……
壊していく……