ガラガラ…
…
ストン
風亜は登校すると、無言で自分の席に座った。
そんな彼に近づく人物が1人…
夜
希良君。
夜だ。
風亜
あ、おはよ、星那。
夜
今日こそは着けてもらいますからね…
死んだ者を見るような目で夜は言った。
その手にはネクタイが握られていた。
風亜
っ!?(ガタッ
風亜は音を鳴らして後ずさりした。
風亜
お、俺はネクタイ着けないから…
風亜が逃げようとすると…
夜
逃がしませんよ、希愛さん、朱亜君、行ってください。
全員
(希愛、朱亜)
へ?
へ?
そして夜(の罠)に捕まった風亜は罠のねずみ捕りと縄を足に絡みつけながら夜にされるがまま状態になっていた。
風亜
(また…似合わないって言われたらどうしよう…)
風亜はそんな心配に駆られていた。
夜
よし、出来ました。
それにしても希良君、ネクタイを頑なにつけようとしないなんて、何かあったんですか?
それにしても希良君、ネクタイを頑なにつけようとしないなんて、何かあったんですか?
夜は『まあきっとめんどくさいだけでしょうけど』と思いながら風亜に聞いてみた。
風亜
…こ、これ…ちゃんと…似合ってる…?
ヘン…じゃない…?
ヘン…じゃない…?
風亜は、震える声で聞いた。
夜
?
普通に似合ってますけど?
普通に似合ってますけど?
夜は首を傾げながら答えた。
風亜
っ…ほんと…?
風亜の声は、少し落ち着いたように聞こえた。
朱亜
似合ってるよ〜。
とてもかっこいいよ〜。
とてもかっこいいよ〜。
風亜
そっ…か…
ごめん、ちょっとトイレ。
ごめん、ちょっとトイレ。
風亜は俯きながら教室を出たが…
夜は風亜の目に溜まっていた涙を見逃さなかった──
夜
希良君…どうして泣いていたんでしょう…?
夜は思わず呟いた。
朱亜
え?泣いてた?
希愛
やりすぎちゃったのかな〜…
夜
元はと言えばネクタイを着けてこない希良君に非があると思いますけどね。
自分の非を認める気は無い夜。
美月
皆わかってないなぁ〜。
そんな中夜達の行動を傍観していた美月が声を掛けた。
希愛
美月ちゃん心当たりあるの?
美月
あれはトラウマがある顔だよ。
美月は自信気に言う。
希愛
トラウマ?
朱亜
でもネクタイでトラウマってなんだろうね〜。
美月
それは…分からないけど…
夜
何を根拠に言ったんですか?
美月
勘だよ。
朱亜
勘の10割は当たるって言うよね〜。
希愛
7割じゃなかった?
夜
9割だと思ってたんですけど…
勘の話に移行する夜達だった。
悠斗
短っ
悠斗
どうも悠斗です
悠斗
今日は3本投稿できたけど短いな…
悠斗
恋感情の方が倍近くだぞ()
悠斗
まあとりあえず、早退したんならスマホ触るなって怒られてるので早めに切りあげまーす
悠斗
乙いと