テラーノベル
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パピコォォォ
パピコォォォ
パピコォォォ
夕暮れ時の商店街は買い物客や帰路につく学生達でごった返していた
夕飯の惣菜が揚がる香ばしい匂い、激しく行き交う自転車のベルの音、人々の屈託ない笑い声
そんなありふれた日常の喧騒の真ん中で中島敦は突然アスファルトの上に釘付けになったように立ちすくんだ
敦
敦
掠れた声で隣を歩く江戸川乱歩の服の裾をぎゅっと掴む
その指先はまるで命綱にすがるかのように激しく震えていた
敦の顔からは完全に血の気が引き、士気色になった額には大粒の脂汗がにじんでいる
事の発端は数時間前に始まった依頼だった
予期せぬ伏兵の出現とそれによる長引いた追跡劇
一刻を争う緊迫した状態の中、敦は自分の下腹部に宿り始めた小さな違和感を完全に無視してしまった
探偵社の圧倒的エースである乱歩の足を引っ張りたくない、異能力者として、一人の男としてこんな状況で「トイレに行きたくない」など口が裂けても云えない
その強い責任感と不器用なプライドが今最悪の形で牙を剥いていた
乱歩
乱歩
乱歩
異変に気づいた乱歩が振り返り、いつになく真剣な表情で敦の顔をのぞき込む
いつものお気楽な様子は消え、鋭い瞳が敦のすべてを見透かそうとしていた
敦
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
敦
敦
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩が敦の方に優しく手を伸ばし、促そうとする
しかし敦はその一歩を踏み出すことさえできなかった
肩をすくめ、さらに小さく縮こまる
敦
敦
乱歩
敦
きつく内股をすり合わせ、下腹部を両手で必死に押さえつけるが体の震えは容赦なく大きくなっていく
限界をとうに超えた膀胱は内側から引き裂かれそうな激痛を訴えていた
一呼吸置くだけで体内の水分がすべて決壊してしまいそうな絶望的な感覚
周囲にはすぐそばを歩く主婦の集団や談笑しながらすれ違う学生たちの姿がある
もしここで耐えきれなくなれば衆人環境で尊厳をすべて失うことになる
敦
敦
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
敦
敦
その恐怖と羞恥心が敦の精神を容赦なくすり潰し目から大粒の涙がポロポロと零れ落ちた
乾いたアスファルトに黒いシミを作った
人混みの真ん中
敦はただ目の前の名探偵にすがるように泣きじゃくることしかできなかった
パピコォォォ
パピコォォォ
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時々ボソッとひよこ豆語で話す隣のひよこ豆☔🐬
パピコォォォ
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#創作
コメント
1件
うわあああ第70話お疲れさまです!!😭💕 乱歩さんの「全部わかった」からの一連の優しさがエモすぎて胸がギュッてなった…!!普段のお気楽な感じとのギャップがたまらんよ〜〜!!敦くんの必死に我慢する姿も、プライドと限界の狭間で泣いちゃうのも、すごくリアルで感情移入しちゃった…。商店街の喧騒の中で二人だけの世界ができてる感じがたまらんかったです✨ 続き、めっちゃ気になる!!乱歩さんどうやって助けるんだろう…!?次の話も楽しみにしてますね🌸