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またしばらくして目が覚めると奏汰はもういなくなっていた

朝陽

あ、れ…?

とりあえず喉が渇いて部屋の外に出て階段を下りて幹部室にいるみんなが一斉にこっちを向く

朝陽ちゃああああん!

ばか奏汰に何かされてない!?

朝陽

え!あ、大丈夫…

ったくあんたが変なこと言うから!!

そういいバシッと思いっきり頭をはたく茜さん

いやいや、何言ってるの!

あーゆータイプって意外とむっつりだったりするんだよ!

奏汰

ほぅ…

うわぁ

どこからともなく現れた奏汰にみんなが凍り付く

奏汰

仁、あとで少し話そうか

はい…

仁と言われた人は小さく子犬みたいになっている

それにしても、奏汰たちが幹部室でずっと2人でいるから何してるのかと思ってさ

奏汰

別になにもないよ

朝陽

うん

朝陽

奏汰が私のと、隣で寝ててそれを見立てたら私も眠くなってまた寝ちゃってただけだし

隣って言葉でさっきの膝枕がフラッシュバックしてきてて

あれ?朝陽ちゃんもしかしなくても顔赤い?

朝陽

…へっ!?

やっぱり奏汰となんかあったでしょ!

朝陽

な、ち、ちが…

ぐいっと顔をのぞかれ思わず顔を伏せる

奏汰ぁー一体この子になにしたんだよー

ったい!いたたた!

ばか仁…

仁は奏汰に耳をつかまれてさっきの部屋に連れていかれてしまった

ごめんね、私が余計なこと言っちゃったから

朝陽

ううん、大丈夫

でも、奏汰が誰かがいるのに寝るなんて珍しいこともおきるんだね

朝陽

え?

奏汰は基本寝る時とかは絶対に人を寄せ付けないの

だから朝陽ちゃん以外のみんな部屋の外にいたでしょう?

朝陽

あ、確かに

だから誰も来ないって言ってたんだ…

朝陽

でもそれってうるさくされるのが嫌だからってことじゃないの?

朝陽

とくに涼とか一番うるさくしそうじゃん

ふふっ

はぁ!?

怒ったように椅子から立ち上がる涼に対して茜さんが噴出して笑うし

朝陽ちゃん!大正解!

満が私に指をさしていい

智也

なんか朝陽ちゃんて天使みたいなかおして悪魔みたいなことをさらっというよね

と、何とも言えないような表情に

お前本当にあいつの彼女じゃないんだよな?

そもそも女をここに連れ込むなんてなかったし

し、しつこい… たかが寝てただけじゃんなんでそんなに言われなきゃいけないわけ?

朝陽

うざい、しつこい、だまれ

なっ!?

あはは!朝陽ちゃん本当に最高!

それからずっと涼が怒ってうるさく騒ぐもんだから、頭が痛くなってきて

朝陽

もう帰る

荷物を手に取って倉庫の出口へと歩く

あ、待って帰らないで!

今日は大事なミーティングがあるんだけど、それに朝陽ちゃんも参加してもらわなきゃいけないから

満が私を必死に呼び止めるから、仕方なく足を止める

朝陽

ミーティングって何するの

智也

簡単にいうと俺たちの活動についてかな

そうそう!奏汰が朝陽ちゃんにも知っててほしいからって

確かにそれは帰るわけにもいかないか

朝陽

わかった

朝陽

何時から?

んーいつもなら奏汰が起きてからなんだけど今は仁とあの部屋に入ったまま帰ってこないし…

智也

あいつらが帰ってきてからじゃない?

朝陽

そっか、じゃあそれまでちょっと出てくるから奏汰たちが出てきたら連絡して

あ、じゃあ連絡先交換しよ!

茜さんに言われた通りにみんなと連絡先を交換して、倉庫を後にした

この時期は太陽が落ちるのが遅いからまだ十分に明るい

なのに、この付近は昼間とは変わって急激に人の数が減る

治安が悪い場所特有の雰囲気を醸し出す

昨日は暗くてあまりよく見えなかった風景

周りを見てみると落書きやごみが落ちてたり、柄の悪そうな人もちらほら

そんな感じでも前まではここはもっとひどい場所だった

常にどこかで起こる喧嘩

それに巻き込まれる一般の人

この町に住んでいれば嫌でも個々の事は耳にした

でも、そんな噂が急になくなり一つの噂が出てきた

蘭華という急に現れた人たちがここら辺を統一したと

朝陽

奏汰がね…

考えれば考えるだけしんじられなくなっている

奏汰が喧嘩がうまいとは思えないし

頭はいいみたいだしそういうことなのかな

謎過ぎる

そもそもの問題でなんで暴走族なんかに入っているんだろう

なんかいろいろ想像していたら笑えて来た

大輝

なんだ?意外と楽しそうじゃんか

ぞわっと背筋に悪寒が走る

全身で拒絶したくなる声

恐る恐る振り返るとそこにいたのは

朝陽

大輝…

近藤大輝

心麗の現総長

そして、私がこの世で最も憎くて殺したい男

朝陽

あんたなんでこんなところにいるの

大輝

いや?たまたま通りかかっただけだけど?

わざとらしいとぼけ方

朝陽

いい加減にしてよ

朝陽

奏汰たちの敵であるあんたがここに簡単にここを通るわけないでしょ

大輝

まあまあ、そんなにかりかりすんなって

大輝

俺はただお前が心配だったんだよ

そういい一歩私に近づいてくる

気持ちが悪くて、さっきからの頭痛がぶり返してきて後ずさる

大輝のゆびが私の頬に触れそしてすっとなでる

大輝

だれもお前の計画の邪魔をに来たわけじゃないから

大輝

大事な彼女が敵のなかに潜り込んでるなんて彼氏としては心配だろ?

気持ち悪い

朝陽

触らないで!

バシッとおもいきりその手を振り払う

大輝

っち…いってえなぁ

振りほどいた手を思い切りつかまれる

朝陽

いっ…

大輝

お前、だれにそんなこと言ってるんだ?

さっきとは別人なんじゃないかってくらいの低い声に威圧感

大輝

お前はこの優しいおれにチャンスをもらっているんだろ?

大輝

それともいいのか?

大輝

こんなちゃんすなんてどおとでもなるんだぞ?

朝陽

お、お願い!ちゃんとするから!

大輝

まあ、いいよ

大輝

でも忘れるな?

大輝

俺がお前に与えたチャンスは何だっけ?

顔を背けていたのをあいつに顎をつかまれ無理やり目を合わさせられる

朝陽

…私が…蘭華に潜り込んで

朝陽

その総長の須藤奏汰に取り入り

朝陽

あいつらの情報をあなたに渡す

朝陽

…そしてあなたたちが蘭華をたたく手助けをする

大輝

そう。それがお前のやること

大輝

それが上手にできたら星夜と真昼は帰してやるよ

大輝

だが、それが出来なかったらあいつらは二度とお前には返さない

大輝

そして、おまえも

顎をつかんでいた手がいやらしい手つきで腰までの身体をなぞる

大輝

一生俺のものだ

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