俺は傀
実はな噂になっている心霊スポットを
調査しに来てる
なんでも杏鈴が目撃者だという。
傀
なぁ
杏鈴
ん?
傀
今思ったけどさ
傀
俺たちってどこで知り合ったっけ?
杏鈴
忘れたの?酷いなぁw
傀
ごめんって笑
杏鈴
貴方が……
ガタンゴトン
なんて言ったか分からなかったけど
傀
あ、着いた
杏鈴
準備はいい?
傀
おう。
入る
傀
おー。
傀
結構不気味だな
杏鈴
そうね
あの部屋と似ている。
傀
…………
杏鈴
どうかした?
傀
なにも。
そして大きな扉の前に立った。
傀
入るぞ。
杏鈴
私から入る
傀
え、あ、おう。
なんて度胸のあるやつなんだ
そう思って後に続いた。
傀
うっ…
生臭い血の匂いのような匂いがする。
杏鈴が振り返って笑った。 それと同時に何かが動いた。
俺と杏鈴は同時に叫んだ
するとそこに
裕也と香菜と由希が入ってきた
傀
なんで、お前ら……
俺が肩で息をしていると
裕也
いや、なんか胸騒ぎがしたんだよ
香菜
うん。
由希
それで何かあったのかもって思って
由希
走ってきたら
裕也
お前の悲鳴が聞こえたわけ。
香菜
ほんとにびっくりしたわ。
裕也
大丈夫だったか?
傀
お、おう。
俺は違和感を覚えて裕也の話を
思い返した
あの時、杏鈴と俺は一緒に叫んだ。
でも、裕也は
「お前の悲鳴が聞こえた」
普通、杏鈴の声も聞こえるはず。
俺はゾッとした。
それにしても
あの屋敷は俺が咲良を殺したところに似ている
部屋も、匂いも。
それと
振り返って笑った杏鈴の顔が
「咲良そっくり」だった。
あなたは
このお話を理解できますか?