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私はユリカ

彼氏なし

付き合った経験ゼロ

何にも汚れていない

純粋な女子大生なのだ

キラコ

てか、ユリカさぁ、いい加減彼氏作りなよ

ユリカ

えぇー、でも私には…

キラコ

なに?

キラコ

私は可愛くないので!とか言いたいの?

ユリカ

いや、別にそんなつもりは…

キラコ

あんたそこそこ可愛いんだからもっと男にアプローチしなきゃ!

ユリカ

え〜…

キラコ

そうだ!

ユリカ

え、なに?

キラコ

私、いいアプリ知ってるよ!

ユリカ

なにそれ!教えて!

キラコ

ラブグラムっていうアプリなんだけどね!

ユリカ

うんうん!

キラコ

まぁ、簡単にいうと、マッチングアプリとインスタを合わせたみたいな感じかな

ユリカ

へぇー

ユリカ

ユリカも入れよっかなー!

キラコ

オッケー、インストールしたら教えてね

ユリカ

はーい

数分後

ユリカ

ラブグラム、インストールしたよ!

キラコ

じゃあ、まず私フォローしてみて

ユリカ

え、フォローって?

キラコ

ラブグラムはね、それぞれアカウントを持っててそれぞれ写真を投稿することができるんだけど…

ユリカ

なるほど

キラコ

で、気になる人を見つけたらその人をフォローすることができるの!

ユリカ

あ〜なるほどまさにインスタみたいな感じだね!

キラコ

そう!

キラコ

で、お互いをフォローするとカップル?ってなってお互いメッセージをやりとりできるの!

ユリカ

なるほど、いわゆるDMだね!

キラコ

そう!ユリカは飲み込みが早いね!

ユリカ

えへへー

キラコ

ちなみに私は@kirakoで検索すれば出てくるよ!

ユリカ

了解!

数分後

ユリカ

フォローしたよー

ユリカ

ついでに超イケメン見つけたからフォローしちゃった!

キラコ

おー!早速使いこなしてるね!ラブグラム

ユリカ

うん!これ超いい!

ユリカ

あ!例の超イケメンからメッセージきた!

キラコ

お!幸先いいね!

30分後

ユリカ

やばい!クリスマスの日に超イケメン君とデートの約束しちゃった!

キラコ

え、もうそんな仲良くなったの?

ユリカ

うん!

ユリカ

話してみたら、好きな食べ物も、好きな歌手も全部同じだったの!

ユリカ

これって運命だよね!?

キラコ

あ、あぁそうだね…

キラコ

くれぐれも自分の身は気をつけてね!

ユリカ

もちろん!

数日後

今日は待ちに待った

念願の彼とのクリスマスデート

ユリカ

(えっと…確か、集合場所は…)

ユリカ

(このクリスマスツリーの下だったかな)

ユリカ

(あぁー楽しみだなぁ)

私は夢を躍らせながら

彼を待った

数分後

ユリカ

(寒いな…彼まだかな?)

イケメン君

ごめん、待った?

ユリカ

ううん…待ってないよ!全然

イケメン君

よかった…

イケメン君

これで君に振られたらどうしようかと思ったよ笑

ユリカ

イケメン君

さ、行こっか

ユリカ

うん!

数分後

ユリカ

わぁー、綺麗な夜景!

イケメン君

そうだな

イケメン君

この夜景、死んだ母さんにも見せてあげたいな

ユリカ

え…お、お母さんは夜景好きだったの?

イケメン君

ああ、大好きだったよ

ユリカ

じゃあ、きっと今もお母さん、天国から私たちのこと見守ってくれてるはずだね!

イケメン君

ああ、そうだな

イケメン君

(違う、お母さんは天国になんかいない…なにせ、僕が殺したんだから…)

ユリカ

ん?どうかした?

ユリカ

顔赤いけど

イケメン君

い、いやなんでもないよ…

ユリカ

そっか…

イケメン君

じゃあ次の場所行こっか!

ユリカ

うん!

1時間後

ユリカ

ねー!もう目開けていい?

イケメン君

ああ、もうちょっとだけ

ユリカ

わかった

数分後

ユリカ

ねー目開けていい?

イケメン君

ああ、いいよ

イケメン君

開けてごらん

ユリカ

うわ!なにこのでっかい建物!

イケメン君

僕のおうちだよ

ユリカ

おうち…っていうかもはやお城だね…

イケメン君

今日君に最高級の部屋を用意したよ

ユリカ

え!マジで!?

イケメン君

ええ

イケメン君

ではお入りください

ユリカ

はい…

ユリカ

おじゃまします…

入場

使用人

おかえりなさいませ

使用人

ご主人様

使用人

隣のお嬢様

ユリカ

あ、どうも

ユリカ

(す、すごすぎる…)

イケメン君

では、ご案内します

使用人

あ、私がご案内し…

イケメン君

大丈夫ですよ…僕が彼女をエスコートしますから

使用人

承知いたしました

30分後

ユリカ

(結構歩いたな…)

イケメン君

着きましたよ

ユリカ

え?

イケメン君

ここがあなたの部屋です

ユリカ

えぇー!

ユリカ

広すぎでしょ!

イケメン君

そうかなぁ、僕はこれが普通だよ

ユリカ

なんか、王子様みたいだね

イケメン君

なにを言ってるんだい?君は

ユリカ

え?

イケメン君

僕は正真正銘本物の王子様だよ

イケメン君

正確には財閥の御曹司なんだけどね

ユリカ

へぇー

イケメン君

この部屋、自由に使っていいよ

ユリカ

え、いいの?

イケメン君

もちろんさ…

イケメン君

じゃ、僕はちょっとお花摘みに行ってくるよ

ユリカ

うん!わかった…

ユリカ

(こんなイケメンでもトイレは行くんだな…)

キラコとのチャット

キラコ

どう?クリスマスデート?

ユリカ

うん!すっごい楽しい!

ユリカ

今ね!彼のおうちに来てるの!

キラコ

え!早くない?

キラコ

なんか怪しくない?

ユリカ

え?そんなことないよ

ユリカ

だって彼、財閥の御曹司だよ!

キラコ

え、まじで!?

ユリカ

うん、マジ

ユリカ

え?

ユリカ

これってこのおうちの近く?

キラコ

え、なに?

ユリカ

ニュース速報の通知きたんだけどさ…

キラコ

うん…

ユリカ

その事件の場所が私が今いるおうちの近くなの…

キラコ

まさか…

ユリカ

私の理想のイケメン君が犯人だとでも?

キラコ

い、いやあくまで可能性だけどね

ユリカ

私の理想のイケメン君は絶対そんなことしないわ!

キラコ

でも気をつけてね

ユリカ

うん…わかったよ…

イケメン君

ごめん!遅くなった

ユリカ

お花摘み?

イケメン君

あ、ああそうだよ

ユリカ

トイレって言っていいよ

イケメン君

え、いいのか?

イケメン君

と、と、とい、といれ

ユリカ

ちょっとぎこちないなぁ

ユリカ

もっとスムーズに言えない?

イケメン君

ごめん、生まれて初めて言ったから…

ユリカ

え!?

イケメン君

驚きだよな笑

ユリカ

じゃあ練習しよ!

イケメン君

トイレっていうのを?

ユリカ

うん!ってか言えたじゃん!

イケメン君

え?うそ

イケメン君

トイレ

ユリカ

そう!それだよ!笑

イケメン君

あっという間だったな笑

ユリカ

そうだね笑

スマホを見る

ユリカ

あ!私帰らなきゃ!

イケメン君

帰らなくていいよ

ユリカ

え?

イケメン君

ここに泊まっていいよ

ユリカ

じゃあ、お言葉に甘えて

イケメン君

ただし、一つ条件がある

ユリカ

条件?

イケメン君

僕のペットになってもらうこと!

ユリカ

あなたのペット?

ユリカ

私、犬でも猫でもないよ?

イケメン君

そう思うだろ?

ユリカ

うん

イケメン君

僕の手にかかれば人間の君でもペットにできるんだ!

ユリカ

へぇーいいよ!

ユリカ

あなたのペットになってあげる

イケメン君

いいかい、これからは僕が人間

イケメン君

君は僕のペットだ

ユリカ

うん

イケメン君

うん!、じゃなくてワン!もしくはニャンね!

ユリカ

ニャン!

ユリカ

眠いニャン…

イケメン君

ダメだ!まだ起きてなさい!

ユリカ

わかったニャン

イケメン君

ボール投げるからこれで遊んでなさい

ブンッ!

ユリカ

痛いニャ

彼の豪速球が頭に当たったのニャ

イケメン君

ああ、ごめんねー

イケメン君

痛いの痛いの飛んでけー!

ユリカ

あ!痛くないニャン!

イケメン君

じゃ。僕は部屋に戻るから遊んでて

ユリカ

ニャン

ユリカ

ニャンニャン!

ユリカ

ニャンニャン!ニャニャン!

イケメン君

うるさいな…小娘ごときが!僕の睡眠を!

ペチン!

その時、私の頬を彼が平手打ちしました

それも…

ペチン!

ペチン!

ペチン!

何回も彼の平手打ちを受け続けました

でも不思議なことに

朝起きると

イケメン君

おはよう

イケメン君

昨日はごめんね

ユリカ

ううん、全然大丈夫

跡も全て消えていた

イケメン君

家まで送るよ

イケメン君

着替えて

ユリカ

わかった

ユリカ

ありがとうございます…

なぜ跡が全て消えていたのかは

わからないが

彼は私の彼氏である!

イケメン君

さぁ、乗って!

ユリカ

うん…

イケメン君

手出して

ユリカ

うん、はい!

こうして彼と手を繋いでいると

凄く落ち着く

イケメン君

さぁ、着いたよ

ユリカ

ありがと

イケメン君

どういたしまして

私が家に入ろうとした

その時

イケメン君

ちょっと待って!

イケメン君

君に言わなければならないことがある!

ユリカ

え?

イケメン君

僕は生まれつきサイコパスなんだ…

イケメン君

毎月精神科で治療してるんだけど治らない…

ユリカ

そう…なんだ

イケメン君

だから君を殴ったりしてしまうかもしれない!

ユリカ

それでも私はあなたが好き!

イケメン君

僕も好き!大好きだ!

イケメン君

さぁ、こっちにおいで

ユリカ

うん!

2人は冬の寒さを吹き飛ばすほど

熱いハグをした

私に生まれて

初めて

できた彼氏は

サイコパス

だった

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