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3件
数日後
KIRA
ユーキ
KIRA
ユーキ
KIRA
KIRA
KIRA
KIRA
ユーキ
KIRA
KIRA
KIRA
ユーキ
KIRA
ユーキ
ユーキ
ユーキ
KIRA
KIRA
ユーキ
キラ(KIRA)
山原の首元に穴が二つあいていた
まるで虫かなにかに噛まれたかのように──
3日前、店長から聞かされたとき、背筋に悪寒が走った
キラ(KIRA)
1週間後
キラ(KIRA)
あともう少しで自分のアパートに着く
自然と足早になる
その途中、垣根のあいだに鎮座している古い祠が目に付いた
キラ(KIRA)
古いわりには手入れが行き届いてる
キラ(KIRA)
祠の前でムカデを殺してはならない
頭を軽く振った
キラ(KIRA)
キラ(KIRA)
キラ(KIRA)
キラ(KIRA)
キラ(KIRA)
カサカサ……
キラ(KIRA)
草がわずかに揺れる
キラ(KIRA)
カサカサ……
キラ(KIRA)
ムカデが這い出てきた
キラ(KIRA)
キラ(KIRA)
キラ(KIRA)
ムカデは少しずつ近づいてくる
キラ(KIRA)
キラ(KIRA)
キラ(KIRA)
パニックになり、ムカデを足で踏んだ
キラ(KIRA)
気づいたときには原型がないほどムカデは潰れていた
カタッ
キラ(KIRA)
恐怖心を感じ脇目も振らず逃げるように、その場から走り去った
その日の夜
パジャマに着替えたあと、電気を消し速攻でベッドに入った
キラ(KIRA)
キラ(KIRA)
布団をかぶり瞼を閉じた
キラ(KIRA)
するり
キラ(KIRA)
するり
衣擦れの音がゆっくりと近づく
するり
気配を感じ、振り返る
キラ(KIRA)
髪を一まとめにし、半面の女が立っていた
キラ(KIRA)
冷たい視線が突き刺さる
怒りを含んだ声
キラ(KIRA)
恐怖で体が震える
逃げなければと思うのに……
まるで足が地面にくっついたかのように動けない
するり
半面の女が間近まで迫ってくる
キラ(KIRA)
かぶっ
半面の女は口を大きく開け、首元を噛んだ
かばっ
キラ(KIRA)
キラ(KIRA)
思わず首元に手をあてる
キラ(KIRA)
ふとデジタル時計を見ると《am 2:00》を表示していた
キラ(KIRA)
キラ(KIRA)
寝なおそうと横になるが、寝つけなかった
数日後
キラ(KIRA)
ここ数日、横になっても眠れず、不眠症に陥っていた
キラ(KIRA)
目の隈がひどすぎて、見かねた店長が早退きをさせたのだった
キラ(KIRA)
キラ(KIRA)
キラ(KIRA)
半面の女
自分が踏みつぶしたムカデを思い出させた
キラ(KIRA)
吐き気を催しその場にしゃがみ込む
キラ(KIRA)
キキー
キラ(KIRA)
どん
がっしゃーん
車に轢かれ身体が吹っ飛ぶ
キラ(KIRA)
全身を強く打ち意識を失った
1時間後
後日、看護師たちの間で妙な噂が流れた “亡くなった松田キラの首元には、なにか噛まれたような小さい穴が2つあった“という…………