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私
やっぱり行くことにした
今日は暇だった。それが理由の全てだ。
大学二年生の20歳にとって暇ということは敵だった。
しかしこれだけの情報でホイホイと乗り込んでいくほど間抜けではない
返事を書く
私
私
送信した
すぐに返事が来た
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
うっかりしていたが、彼女は電話はできないのだった
そりゃそうだ
電話が出来たら。もう既に自分で警察電話している
電話が取り上げられてるからこそどこの誰だか分からない人連絡をしているのだ
私は間抜けだった。
いったんメールを閉じると。大学の友達に電話をかけた。
河田
同じくの2年の河田だ
私
私は聞いた
河田
私
河田
OKのようだ。
私
勢い込んで聞いた
河田
河田
河田に質問されて。私はメールのことと成り行きを説明する。
私
一通り説明した
河田
川田の高場の声の調子。ノリ気だ
河田
河田の口調が変わる。何かを疑っている声だ
私
河田
私
河田
私
河田
私
河田
河田はあっさり納得した。世の中、誰もがTwitterをしている訳ではない。
実は、私もやっていない。
私
河田
河田が言って、電話が切れた。
下平いずみにメールをする。
私
速攻で返事が来る
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
私はコーヒーを一気に飲み干し、空のカップを持って立ち上がった
渋谷駅に着いたのは、午後2時をまわった頃だった。
河田は先に到着していた
坊主頭の下の目が、細い弓月の形になって、笑っている
河田
言葉と違って、うれしそうな声の調子で河田は言った。
私
河田
私
私
河田
私
私
河田
私
下平いずみの自宅へ電話をかけたのはカフェを出た後だった
河田
私
私
私たちはJR山手線外回りに乗った。
田端駅に着くと。下平いずみにメールを送った
私
間髪入れずに返事が来る
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
田端駅を出ると、私と河田は携帯電話で検索しつつ、住所の場所へと歩いた
『田端○ー✕✕』
電信柱に付けられた緑のプレートに、住所が白抜きで書かれていた
私
私はそう言って周囲を見まわした。
閑静な住宅街、と言った場所だ
河田
河田が困った顔で言った
誘拐犯の名前がわからないので、どの家なのか判別できない
私
私
私
私
私
送信する
私
河田
河田
十分以上かかって、返事が来た。
それまでよりも、返信に時間がかかっていた
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
下平いずみ
やっぱりだった
イタズラだったのだ
思っていた通りだったが、最悪な気分だ。
「イタズラした人の家を探して文句を言ってやろう。」などという気はなかった
そんなことは、面倒過ぎた。
私と河田は、その場を去った
翌朝、河田から電話があった
河田
私
河田
焦った声で河田が尋ねる
私
新聞がどうしたの言うのだろうか。
河田
河田が叫ぶように言った
何をそんなに興奮しているのだろうか
電話はそのままにして、わたしは居間から新聞を取ってきた。
私の家は朝日だった。
私
河田
そう叫んだ。完全に叫び声になってい。
尋常ではない電話の向こうの河田の様子と、下平いずみ、という思いもしなかった名前に、猛烈に嫌な予感がした
私
『自宅で女性を殺害、無職の男逮捕。』
5日ほど前から、自宅に女性を監禁し、昨日午後4時頃。
殺害したとして、警視庁は十二日、無職の男山口達司容疑者(三十六)=北区田端○=を殺人の容疑で逮捕しました。
殺害された女性は、会社員の下平いずみさん(二十四)で、刃渡り18センチの包丁で、喉を切られるなどして殺害されました。
下平さんの叫び声を聞いた付近の住民が一一○番通報して、警察が駆けつけたところ、下平さんは心肺停止状態で搬送されました。病院で死亡が確認されました。
山口容疑者は、「自分のパソコンを使い、メールのやり取りをしていたのを見つけて、腹が立ってやった。メールは消去したので、相手が誰なのかはわからない」
と、自供している。
昨日、山口容疑者は1人で外出しており、その間に下平ざは、山口容疑者のパソコンでメールを使い、誰かを助けに求めていた模様。
河口が口を開いた
河田
河田
河田
河田
河田
河田
あの流出うんぬんのメールは、犯人が書いて送ってよこしたものだったの。
私は現場に到着し、下平いずみにメールを送ったが、犯人はその前に、自宅に帰ってきてしまったということになる。
昨日やり取りしたメールは全て、私が今手にしている携帯電話の中にまだ残っている。
私
私はしばらく何も言うことが出来なかった