テラーノベル
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意識がだんだんとハッキリしてきた。
道をふさいでいたあの車で 連れて来られたのだろうか。
今の状況を把握する為に客観視してみよう。
視界は? 完全にさえぎられていて何も見えない。
音は? ヘッドホンのようなものを 装着されているようだ。
耳には圧迫感と無音が響いている。
声を出してみようと思い、 声を出しているつもりだが
遮音されていて 声が出ているのか分からない。
ニオイは? カビ臭いとか 消毒のニオイとかは無いだろうか?
うーん。これといって何もしない、無臭だ。
頭には何かをかぶらされているような ズッシリと重さを感じる。
イスのような所に座らされているようだ。
背中とお尻に少し硬めのものが 接触している感覚がある。
全ての指先を何かに挟まれているようだ。
指先が徐々にしびれてきている。
右腕は伸ばされた状態で固定され、 点滴でもされているようだ。
しばらくすると、 あの車の運転席にいた人の声と同じ声が 耳元から聞こえてきた。
~第三話へ続く~
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