まさくんと飲んだ夜に、志保に電話して、会社の下で志保を見たことを話した。
志保は、電話の向こうで無言になり……
何度も何度も謝った。
やましいことがあるのかと思うくらいに謝るから、もう俺はそれ以上何も言えなかった。
来月に、イベントの仕事で、大阪に出張に行くと聞いた。
もちろん五條も一緒。
それまでに、ちゃんと志保と話さなきゃいけない。
でも、俺の方も仕事が詰まってて、一日ゆっくりデートする時間はなかった。
平日の仕事終わりに、最初に志保とお茶をしたカフェで待ち合わせた。
ここを選んだ理由は、お互いに何となくわかっている気がした。
五十嵐 爽太
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