加賀美天馬
加賀美天馬
加賀美天馬
加賀美天馬
加賀美天馬
遅くなるなら
連絡しなさいって
加賀美天馬
怒られちゃったけど
加賀美天馬
加賀美天馬
やっぱ「まひろ」って
呼んだ方がいいのかな?
加賀美天馬
天馬って呼んできたから
加賀美天馬
呼んだけど
加賀美天馬
恥ずかしいなぁ
加賀美天馬
加賀美天馬
実感わかないなぁ
加賀美天馬
あんな過去があったなんて
加賀美天馬
加賀美天馬
ホラーだ!なんて
加賀美天馬
加賀美天馬
判断するなんて・・・
加賀美天馬
加賀美天馬
加賀美天馬
なってあげればいいんだ!
加賀美天馬
連絡先まだ交換
してないじゃん
加賀美天馬
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
涼風まひろ
いいかな?
鳥丸崇矢
連れてきて
鳥丸崇矢
涼風まひろ
したいなぁと思ってね
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
随分と馴れ馴れしいな?
涼風まひろ
涼風まひろ
私の彼氏な訳だし
涼風まひろ
おかしいかな?
普通の事じゃない?
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
涼風まひろ
告白されたもん
鳥丸崇矢
涼風まひろ
さっきの電話で
涼風まひろ
話したかったんだと思うよ
涼風まひろ
涼風まひろ
鳥丸崇矢
涼風まひろ
涼風まひろ
涼風まひろ
涼風まひろ
鳥丸崇矢
涼風まひろ
今電話で聞いてみたら?
鳥丸崇矢
涼風まひろ
バレる嘘なんか
つく訳ないじゃん
涼風まひろ
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
涼風まひろ
鳥丸崇矢
涼風まひろ
取られたみたいな
涼風まひろ
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
涼風まひろ
涼風まひろ
出来たんだよ?
涼風まひろ
喜んであげる
モンなんじゃないの?
鳥丸崇矢
涼風まひろ
喜んであげなよ
涼風まひろ
涼風まひろ
友達だと思ってなくて
涼風まひろ
思ってたりしたら
涼風まひろ
鳥丸崇矢
涼風まひろ
思うけど
涼風まひろ
鳥丸崇矢
涼風まひろ
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
涼風まひろ
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
天馬が好きだったよ
鳥丸崇矢
涼風まひろ
やっぱりだ!
鳥丸崇矢
涼風まひろ
そうじゃないかなぁ
って思ってたんだよね
涼風まひろ
間違ってなかったね
鳥丸崇矢
涼風まひろ
涼風まひろ
ないかなって思ってた
鳥丸崇矢
涼風まひろ
奪うのが何より好きなの
鳥丸崇矢
涼風まひろ
背徳感?
涼風まひろ
興奮しちゃうの
鳥丸崇矢
涼風まひろ
「人の物」に敏感でね
涼風まひろ
あ!彼女持ちだ!
涼風まひろ
涼風まひろ
好きな子いる!って
分かっちゃうんだよね
涼風まひろ
鳥丸崇矢
天馬の事を好きだ
って事に気づいて
鳥丸崇矢
たって事か?
鳥丸崇矢
嘘だって事か?
涼風まひろ
涼風まひろ
鳥丸崇矢
涼風まひろ
涼風まひろ
涼風まひろ
鳥丸崇矢
涼風まひろ
ラブレターの内容は
全部聞いた?
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
聞かされてねぇよ
涼風まひろ
友達の彼氏奪っちゃって
涼風まひろ
恨みを買ってたのね?
鳥丸崇矢
涼風まひろ
先輩に頼んで
涼風まひろ
してたの
鳥丸崇矢
涼風まひろ
その先輩に絡まれて
いたところを
涼風まひろ
鳥丸崇矢
涼風まひろ
助けに来てくれた
鳥丸崇矢
涼風まひろ
格好良かったなぁ
涼風まひろ
好きになったの
涼風まひろ
鳥丸崇矢
初めて聞いたな・・・)
涼風まひろ
この話は知らなかった
みたいだね?
鳥丸崇矢
涼風まひろ
涼風まひろ
天馬片思いしてた
涼風まひろ
勇気を出して
涼風まひろ
出したんだ
鳥丸崇矢
涼風まひろ
している間に
涼風まひろ
存在を知ったの
鳥丸崇矢
涼風まひろ
必ずそこに
涼風まひろ
あなたの姿があった
涼風まひろ
まるでひっつき虫みたいに
ピッタリ張り付いてて
鳥丸崇矢
涼風まひろ
すぐにわかったの
涼風まひろ
好きなんだなって
鳥丸崇矢
そう思った?
涼風まひろ
鳥丸崇矢
涼風まひろ
向ける目は
涼風まひろ
目じゃなかった
鳥丸崇矢
涼風まひろ
向ける目だった
涼風まひろ
涼風まひろ
終世寄り添ってたい
涼風まひろ
鳥丸崇矢
涼風まひろ
涼風まひろ
私に火がついた!
鳥丸崇矢
涼風まひろ
涼風まひろ
物にしたいって
鳥丸崇矢
涼風まひろ
行動パターンを
徹底的に調べた
涼風まひろ
どこに住んでるのか
涼風まひろ
鳥丸崇矢
涼風まひろ
涼風まひろ
バレないように
慎重にやったんだから
鳥丸崇矢
涼風まひろ
事だって知ってるよ?
鳥丸崇矢
涼風まひろ
鳥丸崇矢
涼風まひろ
鳥丸崇矢
涼風まひろ
涼風まひろ
涼風まひろ
上がり込んでたでしょ?
鳥丸崇矢
涼風まひろ
涼風まひろ
とでも思った?
涼風まひろ
引いたなぁ
涼風まひろ
涼風まひろ
事ってあるよね
鳥丸崇矢
涼風まひろ
許してあげる♫
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
言われなきゃ
いけねぇんだよ!
涼風まひろ
付き合う前の話でしょ?
涼風まひろ
気分悪いし
涼風まひろ
良い気分しないだろうし
涼風まひろ
鳥丸崇矢
涼風まひろ
天馬を泊めた事
涼風まひろ
上がり込んでた事
涼風まひろ
涼風まひろ
駄目だからね?
涼風まひろ
涼風まひろ
私の彼氏なんだから
鳥丸崇矢
涼風まひろ
私が許さないから
涼風まひろ
涼風まひろ
これが一番の幸せだよね
鳥丸崇矢
涼風まひろ
カップルなんて
普通じゃないし
涼風まひろ
鳥丸崇矢
涼風まひろ
男と女に限るよね
涼風まひろ
気持ち悪いし
鳥丸崇矢
涼風まひろ
そういう風潮あるよね?
涼風まひろ
恋愛に性別なんて関係ない
涼風まひろ
たまたま同性
だっただけ
涼風まひろ
取り繕うけど
涼風まひろ
まったくの逆
涼風まひろ
涼風まひろ
涼風まひろ
涼風まひろ
理解してて
涼風まひろ
思ってるからこそ
涼風まひろ
躊躇ってたんでしょ?
鳥丸崇矢
涼風まひろ
可愛いし、優しいし
涼風まひろ
理解できなくもないけど
涼風まひろ
鳥丸崇矢
涼風まひろ
涼風まひろ
愛してた分も
涼風まひろ
愛してあげるから
鳥丸崇矢
涼風まひろ
鳥丸くんにとっても
良い機会じゃない?
涼風まひろ
綺麗さっぱり忘れてさ
涼風まひろ
涼風まひろ
涼風まひろ
幸せにつながるよ
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
理由じゃねぇんだよ)
鳥丸崇矢
俺の支えなんだ!)
鳥丸崇矢
壊れちまうんだ)
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
その瞬間 崇矢の中で何かが 音を立てて崩壊した
気がつくと崇矢は まひろの首を絞めていた
涼風まひろ
鳥丸崇矢
知ってんだ!あ?
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
わかり切ってる!
鳥丸崇矢
悩んできたんだ!
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
コソコソ動き回って
鳥丸崇矢
掻き乱しやがって!
涼風まひろ
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
寄り添いながら
生きていくんだ!
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
させねぇ!
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
涼風まひろ
涼風まひろ
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
絞め殺してやる
涼風まひろ
鳥丸崇矢
天馬を取り戻す!
鳥丸崇矢
涼風まひろ
まひろは思いっきり 崇矢の股間に 膝蹴りを食らわせる
鳥丸崇矢
涼風まひろ
涼風まひろ
涼風まひろ
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
涼風まひろ
鳥丸崇矢
涼風まひろ
まひろは危機を感じ その場から一目散に立ち去ろうとする
鳥丸崇矢
ソレを必死に追いかける崇矢
まひろは必死に 崇矢から逃げ惑う
涼風まひろ
天馬に相応しくない)
涼風まひろ
貰うんだから!!)
涼風まひろ
突き出して)
涼風まひろ
涼風まひろ
女の私が涙ながらに)
涼風まひろ
なったって訴えれば)
涼風まひろ
涼風まひろ
あいつも終わり!)
涼風まひろ
涼風まひろ
社会的に殺してやる)
鳥丸崇矢
涼風まひろ
涼風まひろ
涼風まひろ
まひろが 大通りに差し掛かった瞬間
けたたましいクラクションが 薄暗い道路に鳴り響く
涼風まひろ
次の瞬間
まひろは車にはねられ 数メートル宙を舞った
鳥丸崇矢
目の前の状況に困惑する崇矢
すると車から 数名の若者が降りてきた
鳥丸崇矢
崇矢は即座に 茂みの中に身を隠す
酒臭い若者A
酒臭い若者A
酒臭い若者A
酒臭い若者B
馬鹿野郎が!
酒臭い若者A
この女が急に
飛び出してくるから
酒臭い若者A
酒臭い若者A
酒臭い若者B
死んでるよ・・・
酒臭い若者B
安全な場所に移動を
酒臭い若者A
酒臭い若者B
酒臭い若者A
指紋がつくだろ?
酒臭い若者B
お前は!
酒臭い若者A
誰も居ねぇんだ!
酒臭い若者B
酒臭い若者A
酒臭い若者B
酒臭い若者A
終わっちまうんだぞ?
酒臭い若者B
轢いたのはお前だろ?
酒臭い若者A
ざけんなよ?
酒臭い若者A
酒臭い若者B
酒臭い若者A
酒臭い若者A
ここに居ろよ!
酒臭い若者A
酒臭い若者B
酒臭い若者A
お前も共犯なんだからよ
酒臭い若者B
酒臭い若者A
さっさと逃げんぞ
酒臭い若者B
若者は言い合いの後に 車に舞い戻り その場から立ち去った
涼風まひろ
薄暗い道路には まひろの物言わぬ 屍だけが横たわっていた
崇矢は一連のやり取りを 目撃した後 その場から一目散に逃げた
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
絞めて脅したから・・・)
鳥丸崇矢
逃げて・・・)
鳥丸崇矢
車を運転してた
あいつらだ!俺は悪くない)
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
本気で涼風を
殺そうとしてた)
鳥丸崇矢
車に轢かれたからだ)
鳥丸崇矢
涼風の首を絞めてれば)
鳥丸崇矢
俺になってた・・・)
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
なくなるって事だよな?)
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
今まで気づかなかったんだ)
鳥丸崇矢
あったんじゃねぇかよ)
鳥丸崇矢
手当たり次第に殺せば)
鳥丸崇矢
俺の物に・・・)
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
未来を脅かす悪だ!)
鳥丸崇矢
害悪だったんだ)
鳥丸崇矢
裁いただけ・・・)
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
鳥丸崇矢
この時・・・
崇矢の善悪の基準は 完全に崩壊した
自分と天馬が「善」 その二人の仲を 引き裂こうとする奴らが「悪」
この瞬間、崇矢は 天馬との明るい未来を守る為なら
どんな事でもすると 悪魔に魂を売り払った







