色々あった長い一日が、ようやく終わろうとしていた。
日本(大日本帝国)
薬の効果が抜けてきてからというもの、自分が長年演じてきた「日本」という役割が、妙に重たく感じるようになっていた。
毎日、あんなにきっちりと、冷静沈着で、律儀な「日本」を演じ続けていた自分に、今更ながら呆れるほどだ。
そんなときだった。
イタリア
イタリア
声をかけてきたのはイタリアだった。
日本(大日本帝国)
イタリア
日本(大日本帝国)
イタリア
慌てて取り繕う。イタリアは少し首を傾げたが、特に追及することもなく去っていった。
日本(大日本帝国)
日本の心臓はドクドクと激しく鳴っていた。
イタリアは自分のデスクで考え込んでいた。
イタリア
イタリア
イタリアの胸の中には、消えない疑問が渦巻いていた。
デスクに戻っても、日本のことが気になって仕方ない。モヤモヤが晴れない。
イタリア
イタリア
イタリアは立ち上がってトイレへ向かった。
トイレの個室に逃げ込み、誰にも聞こえないように、声を抑えながら呟く。
イタリア
イタリア
イタリア
イタリア
イタリア
日本は…日帝かも…しれないんね。
イタリア
イタリア
イタリア
イタリア
ioもイタリア王国だったんだよ…って
イタリア
イタリア
イタリア
何も面白くない。でも笑いがこぼれる。きっと諦めの笑いなんだろう。
イタリア
イタリア
イタリア
イタリア
個室から出たあと、イタリアは少し暗い顔で自分の席へ戻っていった。
イタリアがトイレからデスクに戻ると、そこにはイギリスがいた。
イギリス
イタリア
イギリス
イタリア
イタリア
イタリア
イタリア
イギリス
イギリスは資料を受け取ると立ち去った。
それからしばらくして…
日本(大日本帝国)
日本はすべての業務を終わらせた。
日本(大日本帝国)
アメリカから依頼された仕事は、未だに手つかずであった。
このとき、すでに夜11時。他の国は帰っていた。
日本(大日本帝国)
日本(大日本帝国)
日本(大日本帝国)
日本(大日本帝国)
日本(大日本帝国)
日本はデスクに突っ伏しながら、思わず声を上げた。
イタリア
日本(大日本帝国)
日本は跳ね上がった。
イタリア
日本(大日本帝国)
日本(大日本帝国)
イタリア
イタリア
日本(大日本帝国)
日本(大日本帝国)
日本(大日本帝国)
イタリア
イタリア
日本(大日本帝国)
イタリア
イタリア
日本(大日本帝国)
イタリア
イタリア
イタリア
日本(大日本帝国)
イタリア
日本(大日本帝国)
イタリア
イタリア
日本(大日本帝国)
イタリア
沈黙が続く。
イタリア
イタリア
イタリアはどこか悲しそうな目をしていた。
イタリア
日本(大日本帝国)
数時間後…
イタリア
日本(大日本帝国)
イタリア
日本(大日本帝国)
日本(大日本帝国)
イタリア
イタリア
日本(大日本帝国)
イタリアは洗面所の鏡で自分の顔を見つめた。
イタリア
イタリア
イタリア
思わず声を漏らし、頭を抱えた。
イタリア
イタリア
イタリア
ふと、ひらめいた。
イタリア
イタリア
イタリアはポケットから水性ペンを取り出した。
(キュッキュッ…)
顔に、青い縁取りの赤い盾を丁寧に描き込んだ。
イタリア
イタリア
イタリア
イタリア
イタリア
イタリア
イタリア
イタリアは白い布を顔にかぶせ、再びオフィスへ戻った。
イタリア
日本(大日本帝国)
日本(大日本帝国)
日本は怪訝そうに尋ねた。
イタリアは深呼吸して、決心したように言った。
イタリア
そう言うと、勢いよく布を取った。
イタリア
日本(大日本帝国)
日本は立ち上がり、硬直した。
目が見開き、表情が変わった。
日本(大日本帝国)
イタリア
イタリア
イタリア
日本(大日本帝国)
イタリア
日本(大日本帝国)
イタリア
イタリア
イタリアは嬉しそうに笑った。
イタリア
日本(大日本帝国)
イタリア
イタリア
日本(大日本帝国)
日本は、苦しそうに俯いた。
イタリア
日本(大日本帝国)
イタリア
日本(大日本帝国)
イタリア
イタリアは日本の顔を見つめて言った。
イタリア
イタリア
日本(大日本帝国)
日本は、まるで時間が止まったかのように、動きを止めた。
イタリア
イタリア
日本(大日本帝国)
イタリア
イタリアは、はにかみながらも、しっかりと頷いた。
イタリア
日本(大日本帝国)
日本は目を閉じ、深く、深く息を吐いた。
そして…
イタリアを強く抱きしめた。
日本(大日本帝国)
イタリア
イタリア
もう、何も隠す必要はなかった。
二人は、ただ、再会を喜んだ。
――その様子を、遠く離れた場所で聴いている者がいた。
(ザザザッ…)
イギリス
イギリス
イギリス
彼のスマホには、未送信のメッセージウィンドウが開かれていた。
フランス、アメリカ 各位 "日本"に関する重要事項が判明しました。 詳細は本メールでは控えますが、事態は深刻で、早急な対応が必要です。 本件について、極秘の緊急会議の開催を要請いたします。 タイミングは可能な限り最短で。こちら側の情報も整理が付き次第、共有いたします。
だが、その指はまだ送信ボタンには届かない。
イギリス
イギリス
紅茶の湯気が、静かに彼の顔をぼやかしていた。
(つづく)
コメント
7件
イギリスお願い大英帝国になって
イギリスお願い🙏絶対にアメリカにバラさないでね