ろふまお書きたいやつ書く！

今日もまた薄っぺらい嘘をつく

これも

これも全部嘘

店長が店を開く

それと同時にいつも通り姫達がぞろぞろ入ってくる

笑顔と言う名の化粧を顔に塗りたくり

嘘という名のリップサービス

これをずっとずっとずっと

俺は続ける

胸が痛い

そんなことある訳ない

大好きなんて言葉…ホストクラブじゃ「おはよう」と同義

ガチャ

目の前に映し出される光景を脳が否定している

社長？

社長がここに居るわけない

だけど

目は目の前のそれを社長として､「加賀美ハヤト」として認識している

最悪だ

嘘をついてる自分なんて見せたくなかったのに

こんな汚い俺なんか見せたくなかったのに

そう言って淡々と説明を続ける

その言葉にグサリと胸を刺される

今まで相手にしてきた女どもとは違う

ちゃんとした友人に…

その言葉と同時に彼の手が顔を包む

そう言うと彼の手が離れていってしまう

彼自身は隣にいる

だけど､どこか遠くに置いていかれそうな気がした

そう言って彼の手を掴む

わざと自分の顔を包み込ませる

暖かい

ずっとこうされていたい

気づけば床に数滴の水溜まりが出来ていた

戸惑いながらも彼はその手を腰に回してくれる

体と体が近づき合い

体温が共有される

落ち着いた

そう言ったら離れていきそうだから

俺は今日も嘘をつく