2月12日
優人
やっと、来た
香苗
久しぶり、
私のこと待っててくれた
優人
久しぶりじゃないはず
香苗
ん?
バレてる!?昨日のこと
優人
昨日、図書館来ただろ?
やっぱり、バレてた
香苗
図書館?
香苗
何の為に?
嘘つかなきゃ、
だって、別れたんだし
優人
ありがと
優人
クッキーと飴めっちゃおいしいかった
香苗
なんのことか…
彼は、優しく私の頭を撫でた
何も知らない無邪気な顔で
ズルいよ、
トントン
女の子たちは、僕の方をみて少しポカンとしていた
優人
すいません、
優人
ちょっと、聞きたいことがあるんだけどいいかな?
○
はい、大丈夫です
☆
なんでも聞いてください
優人
もしかしてだけど僕が寝てる間にクッキーと飴置いた?
○
いや、置いてないです
優人
そっか、
☆
でも、誰かが先輩のこと見てました
優人
どんな人?
☆
えっと、確か…
○
髪の毛が少し長くてふんわりした感じの女性でした
やっぱり、予想した通り
愛しい人だ
☆
そうです、そうです
優人
そんなんだ、
優人
ありがと
優人
勉強の邪魔してごめんね、
☆
先輩なら、全然邪魔してもらっても大丈夫ですよ
優人
それは、ダメだよ
○
あの、先輩は何学科ですか?
☆
ちょっと、何聞いてるの?
優人
えっと、急にどうしたの?
すごい、聞いてくるな
○
あの、私先輩と同じ学科行きたくて
優人
そうなんだ、じゃあ、この問題間違ってるよ
○
えっ!
優人
ちなみにこれも
○
ホントですか?
優人
勉強頑張れ!
久しぶりにあの2人が一緒にいる
蓮
姫乃、今日課題一緒にやろうぜ
姫乃
もう、終わってるから
蓮
ちょっと、いつ終わらせたんだよ
姫乃
昨日
蓮
じゃあ、見せて
姫乃
嫌だ
蓮
なんでだよ、減るもんじゃないだろ
姫乃
減る
蓮
ちょっとぐらい減ったって
姫乃
断る
蓮は、いつも通りうるさく課題のことを話す
蓮
さっきから何見てるんだよ
姫乃
うるさい、
姫乃
香苗たち
蓮
香苗たち?
私が見ている方を蓮も見ていた
そこには、優人が香苗の頭を撫でる姿があって
蓮
ホント、大好きだよな
姫乃
誰が?
蓮
優人が香苗のこと
姫乃
そうだね〜
蓮
ちょっとぐらい興味持てよ
姫乃
持ったところで何にもなんないでしょ
蓮
そうかなーー、俺は、
蓮
そういうふうに思わないけど
姫乃
蓮は、お人好しすぎるんだよ
蓮
そう?
姫乃
うん、
姫乃
てか、2人のとこ行くよ
蓮
ちょっと、今行くのはまずいだろ?
姫乃
なんで?
蓮
なんで?って姫乃
蓮
あれは、どう見たって優人が口説いてるだろ?
姫乃
だったら、何よ
蓮
ホントに、女子なのか?
姫乃
はぁ?
姫乃
私に喧嘩売ってんの?
蓮
ハァー
蓮は、いきなり私の頭を撫でた
姫乃
なんで?
蓮
ちょっとは、ドキっとしただろ?
姫乃
全然してない
姫乃
こんなにドキドキしないもんなの?
蓮
姫乃、
蓮
少しは、揺らげ
姫乃
ごめん、無理だわ
蓮の意外な行動に私も
ジュースを飲もうとして水だった時よりも驚いたけど
このことは、蓮には秘密
もちろん、香苗にも言わないけどね!