1話を先にお読み頂くことをオススメします!!
そこには
両腕を鎖に繋がれた
不気味な女性が待っていた
???
???
かあな
顔の右半分が白骨化していて
目の中から無数のコウモリが飛ぶ
青白い肌と白い髪
真っ赤な瞳
かあな
かあな
いくらお化けが好きでも
実際に「それ」を目の当たりにしてしまうと
まるで金縛りにでもあったかのように
かあな
恐怖に支配され
入口で固まる私を見たその女性は
???
悲しそうに笑った
かあな
反射的に首を横に振ったが
表情でもうバレバレだと思う
???
???
かあな
最初に話した時もそうだったけど
すっごく優しい口調
本当に襲う気はないんだろうなと思う
かあな
…また同じ質問をしてしまった
でも
何者なのかじゃなくて
彼女自身のことが知りたくなっていた
???
???
かあな
???
???
少し嬉しそうな顔
???
???
かあな
確か
どこかの国の言葉で「恐怖」って意味だったと思う
ミエド
図星をつかれて一瞬戸惑う
ミエド
ミエド
ミエド
かあな
かあな
ミエド
ミエド
ミエド
かあな
怖がらせないようにしてくているんだろうな
ミエドの柔らかい声と優しい話し方に
いつの間にか恐怖が薄れていた
ミエド
今度はミエドが質問してきた
かあな
かあな
ミエド
かあな
ワントーン高くなったミエドの声
お化けに名前を呼ばれた…!
何故かドキッとしてしまった
ミエド
かあな
ミエドを見るとすごく嬉しそうな顔をしていた
その顔をみて私も少し顔がほころんだ
……と
ミエド
ミエド
かあな
私も忘れてた
ミエド
ミエドは部屋の反対側を指さした
ミエド
ミエド
机の上に手のひらに乗るほどの
小さな箱が置いてあった
かあな
私は箱に近づいた
かあな
恐る恐る箱を開けると確かに金色のカギが入っていた
ミエド
襲うどころか
すごく優しいミエド
…でも気になった
かあな
ミエド
かあな
かあな
かあな
ミエドに背を向けたまま尋ねた
ミエド
多分ビックリしていると思う
ミエド
ミエド
え?
かあな
さらりと言ったけど衝撃だよ普通…
かあな
思わず振り返った
ミエド
ミエド
ミエドは両腕に付けられた鎖を持ち上げてみせた
かあな
かあな
ミエド
ミエド
かあな
かあな
ミエド
ミエド
ミエド
…確かに
カギは手に入れたから
もうこのまま逃げてもよかった
かあな
かあな
かあな
こういう所なんだろうな
私が不思議調査くらぶの部長に選ばれちゃった理由…
好奇心の方が勝っていた
ミエド
大きく目を見開くミエド
ミエド
ミエド
ミエド
ミエドは小さなため息をついた
ミエド
ミエド
かあな
ミエド
ミエド
ミエド
ミエド
ミエドはうつむいた
ミエド
ミエド
かあな
ミエド
ミエド
ミエド
ミエド
ミエド
ミエド
ミエド
かあな
ミエド
ミエド
ミエド
ミエド
ミエド
かあな
よく見るとミエドの顔や腕にたくさんの縫い目があった
ミエド
ミエド
ミエド
ミエド
ミエド
かあな
ミエド
ミエド
ミエド
ミエド
ミエド
かあな
ミエド
ミエド
ショックだった…
500年近く監禁なんかされたら
私なら絶対おかしくなっちゃう
かあな
ミエド
ミエド
かあな
待って
私一体何考えてるの?
かあな
ミエド
ミエド
ミエドはニッコリと笑った
私は入口で軽くお辞儀をすると
螺旋階段を駆け下りた
ミエド
ミエド
3階
私はカギを探していた
かあな
かあな
心でそう思っていても
身体が言うことを聞かない
かあな
かあな
かあな
助けてならどうなるの?
ミエドが街に出たらパニックだよね
かあな
そう思いながらも
心のどこかでは
ミエドに幸せになって欲しいと思っていたのだろう
3階には何も置いていなかった
かあな
2階にも何も無かった
かあな
あの中に隠れているかもしれない
1階にかけ下りる
かあな
窓の外は土砂降りだった
かあな
かあな
でも今はそんなことよりも
かあな
かあな
家具に被せてある黄ばんだ布を勢いよく剥がした
大量のホコリが舞う
かあな
思わず布を投げ捨て部屋の隅に逃げる
古いけれどすごく立派な
アンティーク家具が並んでいた
かあな
1番隅に古時計が置いてあった
かあな
派手なわけじゃわないけれど
不思議とその古時計が私の心を掴んではなさなかった
何気なく古時計を持ち上げると
カーーーン!
と何かが落ちる音がした
かあな
慌てて落ちたものを拾い上げる
かあな
銀色のカギだった
かあな
私はそれを握りしめると
4階まで戻り
あの部屋の入口を開けた
ミエド
ミエドが目を見開いた
かあな
銀色のカギをミエドに見せたた
ミエド
明らかに動揺しているミエド
それもお構い無しに私はミエドの腕を持ち上げた
ミエド
反対の手でカギを持つ私の手を止める
ミエド
ミエド
やっぱり聞かれた
かあな
カギを差し込むと
鎖が外れ
金属の落ちる音が部屋に響いた
かあな
かあな
かあな
自分で何を言っているのか
もう何もわからない
かあな
かあな
ミエド
気づいたら泣いていた
涙が止まらなかった
何故だろう…?
ミエド
ずっと目を見開いたまま黙っていたミエドは
優しく私をだきよせた
その手は氷のように冷たかった
ミエド
かあな
かあな
ミエド
ミエド
ミエドは私を抱き寄せたまま
何も言わずに
私が何止むのを待ってくれていた
ミエド
ミエド
かあな
忘れてた
外は少し雨が弱まっていた
かあな
ミエド
ミエドはなにか思いついたように笑った
かあな
ミエド
かあな
私の住所を言うと
ミエドはうなずいた
ミエド
ミエド
かあな
言われるがまま目をつぶると
ミエド
ミエド
かあな
ミエドがそう言葉を放つとどこからか優しい風が吹いた
かあな
目を開けると
家の前に立っていた
かあな
辺りを見回す
見慣れたいつもの景色だった
日常に戻ると
今まであったことが夢みたいにぼんやりしている
かあな
私はしばらく家の前に立ち尽くしていた
つづく!
また次回もよろしくお願いします🙏🏻
コメント
6件
かなり好き(?) 499年監禁されてるってフランドール・スカーレットちゃんみたいで好きだ()