TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
たとえ叶わなくても

一覧ページ

「たとえ叶わなくても」のメインビジュアル

たとえ叶わなくても

1 - たとえ叶わなくても ①

♥

1,501

2019年05月02日

シェアするシェアする
報告する

「俺さ、好きやつ出来たんだよね」

大きな彼の口から出たそんな言葉.

ねぇ、それってわたし?

なーんて口が裂けても

言えるわけなくって…

切なくてモヤモヤする気持ちを抱えて

今日もキミを好きでいます.

幼馴染みって

恋愛対象にならないの?

もしも、わたしに

ほんのちょっとの

勇気があったなら…

未来は変わっていましたか?

なんて、

今更言っても遅いよね.

片想いって楽しくて

幸せな時もあるけど

それ以上に…

辛くて切なくて涙が出て

寂しくなる.

たとえ叶わなくても__

「俺さ、好きな人が出来たんだ」

入道雲の向こうの街が泣いている.

まるで、私の心の中のように…

ただ、大好きな彼からの

重大な告白に

ろくに反応する事も出来ずに

時間だけが過ぎていった.

いつもの様に幼馴染みの響と

屋上でお弁当を

食べていただけだった.

なのに、珍しく

早くお弁当を食べ終えた響が

屋上のフェンスに肘を付きながら

静かに言ったのだ.

生暖かい風が

私と響の間を駆け抜けていく.

ねぇ、それって

わたしの事?

なんて口が裂けても

言えるわけがなくって.

だって、幼馴染みだからわかるよ…

それくらい.

私の前では、そんな頬を紅く染めたり

優しく微笑んだりしないって.

それに好きな人に好きな人出来た

なんて言うバカがどこにいる.

晴香

そっかぁ…

乾いた声しか出せない自分が

情けない.

” 頑張ってね!” とか

” 応援してるよ!”なんて

簡単に口に出来るはずもなくて.

きっと、そんな言葉口にしたら

苦しくて胸が張り裂けそうになる.

夏のある日.

青い空に入道雲がもくもくと

湧いていた日.

わたしは

大好きな幼馴染みに失恋した.

沈黙が二人を襲う.

そんな中わたしはあえて

響の隣に行くこともせず

ただ黙々と自分のお弁当に

箸を伸ばす.

あっ、晴香!

それちょーだい!

さっきまでの恋した顔はどこへやら

いつものバカな響が

私の箸の上の卵焼きを指さす.

絶対、嫌だよ…。

ねぇ、響.

…間接キスって知ってる?

なんで私の想いは届かずに

響は私の前まで来て

その場に座って

私の箸を持った右手首を掴んで

そのまま卵焼きを

パクリと食べる.

あっ、間接キス///

なんて、意識してるのは

私だけなんだろうな.

切ないよね.

いつだって好きは

一方通行なんだから.

ごちそーさま

そう言って笑う響に

不本意ながらも胸が

ドキン、と鳴る.

晴香

響のバカ…

ん?と首を傾げて

ポリポリと頭を掻く仕草をする響.

響さ、私が言ったバカに

どれくらいの想いが

詰まってるか知ってる?

いい加減、気づいてよ.

もう17年になるんだよ、片想い.

そろそろ好きになってよ.

私の事ちょっとは見てよ.

こんなに頬だって

紅く熱くなってんのに…

響の鈍感、バカ!!

響なんてき、ら…い.

なんて言えたら

どんなに楽なんだろ.

だけど、言えない.

嫌いなんて言えないよ.

だって、こんなにも

響が好きなんだもん.

キーンコーンカーンコーン.

わたし達の足元で、

低く鳴り響く予鈴.

戻ろっか

響が、私の手首から

手を離して言う.

屋上から一歩校舎内に

足を踏み入れてみれば

だんだん周囲が騒がしくなってくる.

時間を迎えてしまった

シンデレラの寂しさが

分かるような気がする.

❤️きたら続き出します!!🙌 読んでくれて📖 ありがとです!!🥀 やっぱり片想いは 一番長く続く恋でも 辛いことばかりですよね…🥀 ぜひ他のも 見てみてください!!😊

たとえ叶わなくても

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

1,501

コメント

5

ユーザー

800位だったのを1234にした 笑笑◀︎なんて暇人なんだ。

ユーザー

今回もとても面白かったです! 続き楽しみにしてます。

ユーザー

@わかなさん わわわっ!!💦 ありがとです!!😭❤️ 私も返してくので!!🙌

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚