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山野 春奈
朝野 夕日
私は言われるがままに、親友の春奈の所まで行った。
山野 春奈
朝野 夕日
山野 春奈
そう言って、春奈は私の耳元でこう囁いた。
山野 春奈
朝野 夕日
信じられない。
坂井くんは───────。
山野 春奈
かわいらしく言う春奈が、今は特別醜く 見えた。
坂井くんは、元から私が好きと言っていたのに。
応援する、って言ったのに…ッ。
朝野 夕日
思ってもいない『嘘』を、 サラッと口から吐き出す。
山野 春奈
朝野 夕日
歪んだ。
一瞬、春奈が歪んだ気がした。
朝野 夕日
ウソツキは、どっちなのかな…
いつもの帰り道。フッと、脳を横切る 不安。
朝野 夕日
チリリン…チリン…
微かに、鈴の音がした。
朝野 夕日
黒猫
朝野 夕日
よく見ると黒猫は、もうひとつ黒い鈴を咥えている。
そして、その黒猫が付けているのは白い鈴。
朝野 夕日
黒猫
黒猫は私が気に入ったのかすりすりと頭をすり寄せてくる。
朝野 夕日
そして、少し手のひらを開けて、黒猫を撫でようとしたその時。
黒猫
黒い鈴を私の手前に落とし、颯爽と去っていってしまった。
朝野 夕日
その黒い鈴を持ち上げてみた。
朝野 夕日
朝野 夕日
私は能天気にそう考え、バッグに付けてみた。
朝野 夕日
そう言って、私は帰路を急いだ。
朝野 夕日
ピロン
朝野 夕日
そんな思いを口にしながら、LINEを開く。
───────春奈からだった。
山野 春奈
朝野 夕日
山野 春奈
朝野 夕日
朝野 夕日
山野 春奈
朝野 夕日
朝野 夕日
山野 春奈
山野 春奈
私は文章の序文だけ読み、 あとは飛ばしてLINEを閉じた。
怖かった。私、死んじゃうのかな?
朝野 夕日
私はつい思ったことを口にし、叫んでしまった。
まだ坂井くんにも告っていない。まだ やりたい夢もあったのに。
朝野 夕日
そう呟き、死を覚悟し寝た。
朝野 夕日
結局今日の通学路で死ななかったし、 別に自分に不幸があった訳では無い。
朝野 夕日
クラスメイト
朝野 夕日
クラスメイト
朝野 夕日
クラスメイト
朝野 夕日
耳を疑った。
何故死ぬのか。私じゃなくて春奈が。
クラスメイト
香山 メイ
クラスメイトたちは、一斉に香山さんの方を指さした。
クラスメイト
朝野 夕日
クラスメイト
クラスメイト
朝野 夕日
『私』と言いかけて、やめた。
だってこれで、坂井くんに告る為の邪魔者が消えてくれたから。
朝野 夕日
クラスメイト
私は『嘘』を体内から吐き出した。
サラッと。何も無かったかのように。 真実に見えるように。
クラスメイト
香山 メイ
香山 メイ
朝野 夕日
香山 メイ
坂井 翔斗
朝野 夕日
坂井 翔斗
朝野 夕日
クラスメイト
シャラン
朝野 夕日
朝野 夕日
私は黒い鈴に黒鈴と名前をつけた。
朝野 夕日
次は、君かもね。