狂い始めた運命と歯車

昔むかしある所に、綺麗な人魚がいました。

その人魚は、初めて人間界に行き、 王子様に一目惚れをしてしまいます。

ですが、王子様と結婚する事は出来ず…。

自ら命を経ってしまいました。

人魚は、酷く悲しみました。

自分が元々最初から…。

人魚ではなく…。

人間だったら良かったのに、と。

人間だったら、少しは、 運命が変わっていたのかも知れない。

そう思った人魚は…。

こう決意しました。

愛しい人が出来たその時は。

自分が不死身になってでも…。

例え、愛する人との記憶が消えても。

その人を愛し続けると。

そう願いながら、命を落とした人魚。

そして、その願いは…。

時を超え、現実の物へと。

変わっていったのです。

これは、人魚の願いを。

そして、その呪いを受けてしまった…。

悲しい少女の物語。