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赤いギター

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赤いギター

1 - 赤いギター

♥

58

2019年07月18日

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陽菜

ねぇー祐吾ー

祐吾

ん?

陽菜

そんなずっとギター弾いてて飽きないの?

祐吾

うん。

恋人が二人きりの雰囲気とは思えない空間にギターの音が響く。

陽菜

はぁ、せっかく会いに来たのになー

祐吾

別に来てって頼んだわけじゃないじゃん

祐吾

勝手に来て勝手に怒るとか、まじムカつくからやめてくんね?

ありえないほどの逆ギレに陽菜は言葉も出ない。

ただただ呆れただけだった。

陽菜

はぁ、もういいよ。

陽菜はスマホを手に取った。

陽菜

祐吾

しばらく沈黙とギターの音が続く。

陽菜

陽菜が祐吾の方に視線を向ける。

陽菜

(ちょっと態度悪かったかな)

内心そう思った陽菜は祐吾の誕生日を思い出す。

陽菜

(そういえば祐吾もうちょっとで誕生日だ)

陽菜

(何をあげよう…)

陽菜

(あ、ギターとか?)

陽菜

(まぁさっきはムカついちゃったけど…)

陽菜

(人の趣味は邪魔しちゃいけないよね。)

陽菜

(うん、ギターにしよう!)

陽菜

祐吾、さっきはごめんね。

祐吾

うん。

陽菜

急だけどさ、好きな色なに??

祐吾

んー、赤かな。なんで?

陽菜

ううん、なんでもない!

陽菜は早速赤色のギターを調べ始めた。

陽菜

(色んな種類があるなーどれないいんだろ…)

陽菜

(大切な人にあげるプレゼント探すのってこんなに楽しいんだ♪)

陽菜がニコニコしながらスマホを見ている。

それに気づいた祐吾は言った。

祐吾

はぁ、お前の事だからどうせ誕生日プレゼントとか調べてるんだろ?

祐吾

あ、ギターとかいらないからな?

祐吾

ギターは自分なりのこだわりがあるからなんもしらないお前にギター貰っても嬉しくないから。

その言葉を聞いた陽菜は一瞬時が止まったかのように固まったあと、

怒りと悲しみが混ざり、

言葉では表せないような顔に変わった。

陽菜

もういいよ

そういって立ち上がり

祐吾の家を出た。

祐吾

めんどくせぇ。

陽菜は近くの公園のベンチで座っていた。

陽菜

はぁ、祐吾の馬鹿。

陽菜

大体彼女が来たらギターやめてよ。

陽菜

謝ったのも私だけだし…

陽菜

ギター買ってあげようとしたのに…

陽菜

なんであんなの好きになったんだろ…

公園で一人、ブツブツ独り言を言っている陽菜。

気づけば夕日もとっくに落ち、

空が暗くなっていた。

陽菜

はぁ、、別れよ。

陽菜

別れてすっきりしよ。

そういって立ち上がろうとする陽菜。

が、目の前人がたっているのに気づく。

本当に別れたらすっきりしますか?

陽菜

え?

そこにはフードを深くかぶった男がいた。

陽菜

あ、ごめんなさい。独り言おっきかったですよね。

まぁ。

それより、これ。

さそう言って男差し出したのはケースに入ったギターだった。

あげます。

陽菜

でも、こんなの受け取れないですよ!大体ギターとか楽器って高いですし!

いや、俺もただで貰ったんで。

俺よりお姉さんの方が今必要みたいですし。

陽菜

あ、ありがとうございます…

あ、ちなみにこのギター

その人の好きな色になるんで、色は気にしないでください。

陽菜

?…は、はい。ありがとうございます。

そういうと男どこかに行ってしまった。

陽菜

なんだったんだろ。

陽菜

というか…このギター、、

陽菜

なんか、、変な感じがする…

陽菜はギターから異様な何かを感じていた。

陽菜

まぁいいか。呪われてたとしても私と祐吾これで終わるんだし。

陽菜

祐吾ー?いるー?

祐吾

はぁ、帰ってきたのかよ

陽菜

うん。

陽菜

最後のプレゼント渡そうと思って。

祐吾

最後のプレゼント?

そういって陽菜はギターを取り出した。

祐吾

おいおい、俺の話聞いてたか?

陽菜

うん。聞いてたよ。

祐吾

じゃあなんでギターなんて買ってきたんだよ。

陽菜

別に、いいでしょ最後なんだし。

祐吾

それになんだよこの色

陽菜

色は気にしないでいいよ。

陽菜の態度に祐吾は仕方なくギターを持った。

陽菜

弾いてみなよいつもみたいに。

祐吾は嫌そうな顔をしながら弾き始める。

その音は、以外にもいい音で

祐吾も気に入りつつあった。

祐吾

まぁまぁじゃん。

陽菜

なんでやめるの?ずっと弾いてなよ。

祐吾

…チッ

舌打ちする祐吾も気にせず陽菜は祐吾がギターを弾くのをじっと見ていた。

祐吾

祐吾

えっ?

しばらくして祐吾の様子がおかしいのに気づく。

祐吾

祐吾

手が…止まんねぇ…

陽菜

え?

ギターはさっきよりも激しく鳴り響いている。

祐吾の手も素早く動く。

祐吾

おいっ、なんなんだよこれ!

陽菜はそれをじっと見つめているだけだった。

祐吾

おい!陽菜!!

祐吾

っ!!!

祐吾

いってぇ!!!

祐吾の手からは血が滴り落ちている。

陽菜は血を見てふと我に返ったように言った。

陽菜

えっ…

陽菜

ゆ、祐吾、、血がでてるよ…!

祐吾

何とかしろよ!!!

祐吾

いってぇぇぇ!!!

それでもなお祐吾の手は止まらない。

止まるどころかどんどん激しく弦を弾いている。

陽菜

祐吾!祐吾!もう辞めなよ!!

祐吾

止まらねぇんだよ!!

直に手からだけ出ていた血が

祐吾

あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙

腕、首、目、と色々な所からではじめた。

ギターに祐吾の血がかかる。

増え続ける血に口がふさがらない陽菜。

陽菜はただ祐吾がもがき苦しんでいるのを見ていた。

祐吾

ゔぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!!

今までで1番でかい祐吾の叫び声が終わると共に

ギターの音も無くなる。

陽菜

ゆ、祐吾…

状況が理解できない陽菜。

充血した目が開いたままギターにもたれかかる祐吾。

それ以来、祐吾が動くことは無かった。

陽菜

陽菜

ギター…

陽菜はそのギターの色を見て背筋が凍った。

ギターは

祐吾の血で染まった

「 赤 い ギ タ ー 」だった。

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