あの日から
私たち2人の人生は狂わされた
莉緒
ねー!今日さ
莉緒
試しにこっくりさんやってみなーい?
杏奈
…うん
元々は怖いことが苦手であまりやりたい気持ちはなかった
だけど昔から断れない性格があった
まあ別に…少しだけなら良いかと軽い気持ちでこっくりさんをやったこと
今でもすごく後悔している
莉緒
いやあ、びっくりしたよね
莉緒
まさか本当に動くとはねー!
杏奈
怖いよ
莉緒
大丈夫だって!どうせどっちかが動かしちゃったんだよ!無意識のうちに!
杏奈
そうかなあ
莉緒
うん
その日の夜
すごく怖い夢をみた
廊下を歩いていると
背後から気配がして振り向いた
そうすると、血が流れている女の子がいた
どうしようもなくもがいた、叫んだ
だけど周りには誰もいなくて
ナイフを振り落とされそうになったその瞬間
目が覚めた
そんな夢を何度かみる
しかも連続に
あの日からだ、こんなことが始まったのは
こっくりさんが私たちを怨んでるんだ
莉緒も同じ夢を何度かみることがあるらしい
私たちは恐怖で震えながら暮らしていた
智花
杏奈!そろそろ寝なさい
杏奈
や、やだ…寝れないよ
智花
なに言ってるの?早く寝なさい
杏奈
やだよ、すごく怖いよ
杏奈
自ら怖い夢を見ようとしてるんだよ、寝るってことは!
智花
なに言ってるのよ
智花
どうしたの?杏奈
智花
怖い夢でもみたの?
杏奈
うん…連続に
智花
ただの偶然よ、もしかしたら寝方が悪いのかもしれないし
杏奈
違う、違うよお母さん
杏奈
私は…呪われてるんだ
杏奈
お母さん…助けて
智花
杏奈…あなたどうしたの?
智花
その首…
杏奈
え?
智花
誰かにしめられたような跡がついてるわよ
杏奈
…ほんとだ
杏奈
きっとこっくりさんだ…私を呪って…
智花
杏奈、もういい加減にしなさい!
智花
いつまでもゲームをしたいからってそんな言い訳は通じないわよ!
杏奈
どうして信じてくれないの、お母さん…!
智花
早く寝なさい!もういい加減にして!
杏奈
そんな…
智花
…わかったわ、杏奈が寝ないつもりでいるなら
智花
今すぐベットに行かないと杏奈をこの家から追い出します
杏奈
なに言ってるの?お母さん…
杏奈
いつもはそんなこと言わないでしょ?お母さん
杏奈
私の話を聞いて…頷いてくれて
杏奈
ねえお母さん、どうしちゃったの?
杏奈
お母さん!お母さん!
智花
うるさいわね
智花
黙りなさい
杏奈
…お母さんじゃない
杏奈
お母さんはそんなこと言わないよ…
杏奈
ねえこっくりさん…もうやめて
杏奈
お願いだから…
智花
杏奈?どうしたの?
智花
あら?私なにしてるのかしら?
智花
なんで杏奈の首をしめようとして…?
杏奈
お母さん、元に戻ったの…?
智花
ええ?なんのこと言ってるの?
杏奈
偽のお母さんが現れないように、話さなきゃ
杏奈
全てを話さなきゃ…
智花
…いい加減にして!早く寝なさい!
杏奈
お、お母さん?
智花
うざいのよ!そうやってしつこくお母さんお母さんって…
智花
あんたは私の子供じゃないわ、ただの害よ!
杏奈
…なにそれ
杏奈
最低!お母さん
杏奈
…もう私のお母さんじゃない
杏奈
ただの他人だよ
智花
…早くベットに行きなさい
智花
早く寝るのよ…!
杏奈
お母さん、やめて!
智花
早く…早く…早く!
智花
早くベットに…!
杏奈
わっ、わかりました!
杏奈
寝ます!寝ます!
杏奈
だから…スマホ持って行ってもいいですか?
智花
…いいわよ
智花
その代わり…絶対に寝るのよ
杏奈
はい…
智花
おやすみ…杏奈
杏奈
おやすみなさい…っ
また続きかきます~