愛莉
(もしかして今日もあいつ来るのかな?)
愛莉
(…って、何期待しちゃってんの私!)
駿
…よっ!
愛莉
はっ!
愛莉
あ、
愛莉
駿、また来たの?
愛莉
いい加減もうなんなの
駿
いや、昨日も言ったけど
駿
寂しそうな子って放っとけないんだよね
愛莉
格好つけないでよ
愛莉
別に格好良いとか誰も思わないから
駿
もっと素直になってくれたっていいじゃないか
駿
こんな俺、何年ぶりに見たと思ってる?
愛莉
(たしかに…)
愛莉
(いつも不器用で女心なんかひとっぽっちもなくて、私なんて存在も見えてなかったはずのこの10年間…)
愛莉
(何年ぶりと言われるともうこんなに経つんだな)
駿
愛莉?
愛莉
懐かしいね、本当
駿
何がだよ
愛莉
幼稚園以来かもね
愛莉
素の駿見たの
駿
あぁ…
駿
駿
も、もうやめようぜ
駿
昼休みももう終わるし
駿
教室行こう
愛莉
先行ってて
駿
え、わかった
愛莉
(最近あいつのことしか頭にないなぁ)
愛莉
(午前中の授業、何にも頭に入ってないや)
少しずつ、あいつを意識している自分がいた。。。。
愛莉
(え、なんなのこの胸の奥の変な感じの気持ち…)
愛莉
(今までこんな気持ちなったことない…!!)