莉犬side
黄神
、、、あの、何でそれを僕に話すんですか?
今朝の”さとみ君とぶつかった事件”のことをるぅとくんに話したのだが彼の第一声がそれだった
赤崎
、、、だって。るぅとくんはさとみくんと幼馴染なんでしょ?なら愚痴とか聞いてくれるかなー、、、と。
黄神
なるほどー
ふわふわした返事の後Sっ気のある目で冷淡に告げる
黄神
つまりさとみくんのことについて知りたいんですね。さとみくんが好きだから
赤崎
、、、、、、
ニコリとほほ笑むるぅとくんに固まる俺
赤崎
な、何で?
絞り出す声に淡々と返す彼
黄神
さとみくんはムカつきはしますけど初対面からリンチされるような人ではないんです。まして莉犬は人見知りでしょう。なのに初っ端から名前を聞くとか絡むとか、、、元から知ってたんじゃないですか?彼のこと
長文で早口の彼に反論を言う隙が無くなった
赤崎
、、、うん。そうだよ。初めて会ったのは入学式。俺、緊張して校庭で転んで
ぼそぼそと、あの時のことを話した
赤崎
皆笑いながら通り過ぎていく中で、さとみくんだけが心配してくれたんだ。絆創膏もくれて
黄神
、、、なるほど、一目ぼれですか
赤崎
ち、違うし!
黄神
ツンデレですね←
赤崎
う、ううううるさい!!ぶん殴る!!
だっと逃げ出するぅとくんを俺は追いかける
丁度、学校終了のチャイムが鳴る時間であった