ころんside
翌日。学校につきバックを片付けた後すぐにA組へ向かった。無論、るぅとくんに会いに行くためだ。
青猿
、、、ん?
目的のA組ののドアの傍には女子が集まっていた。
その中心にいる人が目当てだそうで、僕は嫌な予感がして近づいてみる
青猿
や、やっぱりるぅとくん、、、
黄神
、、、!ころちゃん!!
呆れた僕の顔を見た瞬間、顔を輝かせる彼に可愛いなぁと思ったり、、、
女子
、、、あ、あの、青猿葵くんですか?
そう話しかける女子の一人
青猿
え?あぁ、はいどうも
そして僕とるぅとくんを交互に見た後、黄色い歓声を上げる女子達。、、、何で?
女子
あ、あの、瑠斗くんと青猿くんは学校で1位と2位のイケメンと言われているんです!
話しかけた女子とは別の人が説明する
青猿
え。僕が1位?
女子
青猿君は2位です。ちなみに、今まで青猿君が告白されていないのは、顔だけはいい残念イケメンだそうなので
グサッとくるその言葉にジト目で睨む。るぅとくんは苦笑した
女子
あ、後はお二人でどうぞごゆっくり!
女子
青猿君!瑠斗くんと仲良くね!
女子
私の性癖が騒ぐわぁぁぁぁ!!←←
パッと光の速さで逃げてく女子達について、彼に近寄りながら問う
青猿
、、、会長。いいんですか。あれで
黄神
、、、ノーコメントで。あ、そうだころちゃん、僕に何か用ですか?
急に質問されて体が固まる
るぅとくんに会いたくて、なんて。例え男同士でも親友であっても恥ずかしいことだ
青猿
えーーー、、、と
キョロキョロと理由を考えているとるぅとくんは何を思ったのかニコリとほほ笑み、僕に耳打ちしてきた
黄神
もしかして、、、僕に会いたかったとか?
青猿
っ!?!?!?
耳元で低く、艶のあるイケボで図星を突かれたら、何も言えなくなるだろう
ささやかれた左耳を抑え、るぅとくんから離れる
青猿
(こ、こんの、、、腹黒野郎、、、!!)
彼はこちらをニヤニヤ見ている。何もかもお見通しという顔であった
彼に戦略で勝つにはあと百年は掛かりそうだ
そっぽを向き心臓を落ち着かせる
黄神
、、、この前綺麗とか言った仕返しです
ボソリと耳元まで赤くなった彼の言葉は、僕の今の耳では届くはずもなかった