TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

茜色の呪い

一覧ページ

「茜色の呪い」のメインビジュアル

茜色の呪い

2 - 茜色の呪い 第2話 -繰り返す昨日-

♥

153

2022年06月30日

シェアするシェアする
報告する

茜の部屋

7:30

俊介

おはよ

結城茜

…俊介、生きてるの…?

結城茜

とにかく、学校行かなきゃ…!

学校

8:15

俊介

起きてる?

俊介

学校ついた?

結城茜

(早く、はやく俊介に…!)

西島唯

ねぇ、来たよ

女生徒B

あの子?

西島唯

そう、俊介の彼女

女生徒B

…なんであんな走ってんの?

結城茜

俊介!

相馬俊介

え、茜?

相馬俊介

どうしたの、そんな慌てて…

結城茜

どこもなんともない!?

結城茜

生きてるんだよね!?

相馬俊介

何それなんの冗談?

相馬俊介

俺ちゃんと生きてるでしょ?

結城茜

俊介、昨日のこと覚えてないの?

相馬俊介

昨日のことって?

相馬俊介

もしかして茜と帰れなかったこと怒ってる?

結城茜

(俊介は昨日のこと覚えてないの…?)

女生徒A

結城茜ちゃんだっけ?

結城茜

女生徒A

俊介と話してるところごめんねぇ

女生徒A

ちょっと私ともお話いいかな?

女生徒C

ほらちょっとこっち来て

結城茜

何するの!?

結城茜

離して!

女生徒A

俊介、ちょっと彼女ちゃん借りてもいいかな?

相馬俊介

別にいいけど

結城茜

俊介!

相馬俊介

何怖がってるの茜、大丈夫だよ

相馬俊介

ほらお話してきて

女子トイレ

女生徒A

お前さぁ、何様なの?

女生徒A

俊介にさ、会いに来るなって言ったじゃん

女生徒C

彼女だと思ってんのあんただけだよ

結城茜

何言ってんの…

女生徒C

だって俊介、昨日どこ行ってたと思う?

女生徒A

私とね、ラブホ行ってたの

女生徒A

わかる?ラブホって

女生徒A

連れてってもらったことないからわかんないかなぁ?

結城茜

…そんなの嘘よ

女生徒C

嘘じゃないから

女生徒C

もうすぐあんたと別れてこの子と付き合うから

女生徒A

だからもういい加減彼女ヅラやめてくんない?

女生徒A

あんたもうキープの存在だからさ

結城茜

俊介はそんなことしない!

女生徒A

うるせぇガキだなぁ!

結城茜

きゃぁ!

結城茜

…なんてことするの…

女生徒C

うっわさすがに水かけすぎた?

女生徒C

ごめんねぇ、もう帰るしかないね?

女生徒A

そのまま真っすぐ帰って寝てなよ

女生徒A

あはははは!

女生徒C

あははは!いこー!

結城茜

…ひどい…

結城茜

(なんでこんなことされなきゃいけないの…)

結城茜

(俊介と付き合ってからこんなことばっかり…)

茜の部屋

茜の母

やだちょっと!

茜の母

あんた何その恰好!

茜の母

水びたしじゃない!

結城茜

…ちょっと、水道に反抗期されちゃった…

結城茜

ははは…着替えてちょっと寝るね

結城茜

(結局帰ってきちゃった…)

結城茜

(ああ、バカみたいだなぁ…)

12:23

俊介から5件メッセージが届いています

結城茜

(あれ、私、寝ちゃってたんだ…)

結城茜

(俊介からLIME来てる…)

俊介

昼に教室いなかったけど、

俊介

どうしたの?

俊介

クラスの子に聞いたら

俊介

今日は朝来なかったって聞いたけど

13:14

朝いた先輩に、

トイレに連れ込まれて

水かけられたの

辛くて、家帰ってきちゃった

俊介

え?

俊介

水かけられたって

俊介

どうして?

学校にいるときに

俊介に会いに来るなって

この前俊介と

ラブホ行ったって言われた

俊介

…なんだそれ

俊介

まさか信じてないよね?

…うん、もちろん

俊介

今日、学校終わったら家行くから

俊介

待ってて

わかった

茜の家・玄関前

16:48

俊介

今、茜の家の前ついたよ

結城茜

…俊介

相馬俊介

茜!よかった、大丈夫?

結城茜

うん、とりあえず、上がって

相馬俊介

おじゃまするね

茜の部屋

相馬俊介

水かけられたって、本当?

結城茜

本当だよ

結城茜

まさか、信じてないの?

相馬俊介

そんなことないけど…

相馬俊介

一応クラスのやつにも確認したけど

相馬俊介

知らないって言われたから

結城茜

私よりあの人のこと信じるの!?

相馬俊介

ちょっと落ち着いてよ茜

相馬俊介

俺だって見てないんだからさ…

結城茜

……なんか、俊介と付き合うってから

結城茜

こんなことばっかり

相馬俊介

え?

結城茜

西島先輩にも悪口言われてるの

相馬俊介

唯にも?

結城茜

私より西島先輩のほうが

結城茜

彼女としてふさわしいって

相馬俊介

結城茜

相馬俊介

なぁ茜

結城茜

相馬俊介

俺と別れたいの?

結城茜

そんなこと言ってない!

相馬俊介

俺のこと好きなんでしょ?

結城茜

それは、もちろん…

相馬俊介

じゃあそんなこと言われないように

相馬俊介

もっと素敵な彼女になればいいんだよ

結城茜

…え?

相馬俊介

茜は魅力的な女の子だよ?

相馬俊介

俺はそのままでも大好きだけど、

相馬俊介

他の人に認められるにはもっと努力しなきゃ

結城茜

…努力

相馬俊介

そう、努力

相馬俊介

茜なら、できるよね?

結城茜

…うん、頑張るね

相馬俊介

よかった

相馬俊介

…じゃあ、俺そろそろ帰るね

相馬俊介

茜の顔見れて安心した

結城茜

…わかった

結城茜

来てくれて、ありがとう

相馬俊介

うん、じゃあまた明日学校でね

結城茜

…ねぇ、待って俊介

相馬俊介

ん?どうし

相馬俊介

あ…あか、ね…

結城茜

…あ

相馬俊介

ど、どうし…

結城茜

…俊介、私ね、今気づいたの

結城茜

机からカッター取る時、時計についてる日付見たの

結城茜

私、昨日と同じ日を繰り返してるんだね

結城茜

だって昨日も、俊介殺したもんね

茜の部屋

7:30

俊介から1件メッセージが届いています

結城茜

(…ああ)

結城茜

(私また、俊介を殺しちゃったんだ)
loading

この作品はいかがでしたか?

153

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚