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混ざり合う悪夢と霊とストーカー 全5話

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混ざり合う悪夢と霊とストーカー 全5話

2 - 混ざり合う悪夢と霊とストーカー【遭遇】

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2020年12月26日

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荷物の整理を終わらせたタカシは一息ついていた

タカシ

やっと終わった…

タカシ

あ、やべ!ミナコに連絡してなかった!

タカシ

電話するか

テーブル上の携帯電話を手に取り、ミナコ宛に電話をかけた

タカシ

もしもしミナコ?

タカシ

連絡遅くなってごめん

ミナコ

部屋の片づけ終わった?

タカシ

なんとかね…超つかれたよ

ミナコ

お疲れさま

タカシ

そういえば、昼寝したらめちゃくちゃ怖い夢みたわ…

ミナコ

え?どんな夢?

タカシ

暗い洞窟みたいな空間で、得体のわからない者に追いかけられた

タカシ

肩を掴まれた瞬間に目が覚めたから相手が誰かわからなかったけど

ミナコ

……

タカシ

ん?どうしたの?

ミナコ

私も最近、そんな夢をよく見る

タカシ

え!?マジで…

ミナコ

なに、このシンクロ

タカシ

わかんないけど、なんか不気味だね…

ミナコ

そうね…

少しの間、沈黙の時間が続いた

ミナコ

私、やっておきたい仕事があるからそろそろ切るね

タカシ

あ、わかった。相変わらず忙しいね

ミナコ

新規プロジェクトが始まるのよ。しばらく会えなさそうだけど、落ち着くまで許してね

タカシ

大丈夫、俺も多分バタバタするだろうし笑

ミナコ

お互い頑張りましょ

タカシ

そうだね、頑張ろう

ミナコ

何かあったら連絡してね

そう言うとミナコは電話を切った

宅配ピザ、缶ビールを楽しんだタカシはテレビを見ながらくつろいでいた

タカシ

明日から仕事か…

タカシ

ミナコに負けてられないな

タカシ

ちょっと早いけど、明日に備えてもう寝るか

 寝巻きに着替えてからロフト上のマットレスに横たわる。ほどなくして、タカシは深い眠りについた。

タカシ

はぁ…はぁ…

タカシ

また…この夢か…

追いかける者

……

タカシ

誰が追いかけてるのか気になるな…

タカシは振り向こうとするが、自由に体が動かせない。どうやら、この夢はストーリー通りにしか話が進まないようだ

タカシ

捕まりたくない、捕まりたくない!

タカシは必死に物語に抗おうとするも、何者かに強く肩を掴まれたーー

タカシ

うわ!

タカシ

また、あの夢か…

タカシ

そういえば、ミナコも同じような夢を見てるって言ってたな

タカシ

何か意味があるのだろうか…

タカシ

あれ?

タカシ

か、体がう、動かない…

タカシは金縛りにかかっていた

タカシ

全然動かない…

タカシ

まさか幽霊が出たりして…

タカシ

いやいや、幽霊なんていないし、そんなことありえないか

タカシは目を動かして、辺りを窺う。暗くてよく見えないが、ロフトの梯子周辺に何かうごめくものを認める

タカシ

ん?

タカシ

足元の方に何か動いているものがあるような…

タカシは目を凝らす

タカシ

え…

動くもの、それは顔が髪で覆われた女だった

タカシ

幽霊だ…

タカシ

逃げたいけど体が動かない

タカシ

助けてくれ!

女は這いつくばりながら、ゆっくりとタカシの方へ近づいてくる

タカシ

南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏

タカシ

ぼくが何をしたっていうんだよ!

タカシ

頼むから助けてくれ…

タカシは歯をくいしばりながら目を閉じた

タカシ

……

タカシ

あれ?何もおきない

 どこにも女の姿はなかった

タカシ

あ、金縛りも解けてる!

タカシ

助かった…

安堵したタカシは額に溜まった冷や汗を手の甲で拭った

タカシ

早く寝ないと。仕事初日を寝不足で迎えるわけにいかない

タカシは布団をかけ直し、横に寝返りを打つ

ーー目の前に女の顔

女の霊

き…

女の霊

え…

女の霊

ろ…

タカシ

ぎゃあああああああああああああ

タカシはあまりの恐怖に気絶。 しかし翌朝、アラームで目を覚まし、何事もなかったように会社に向かうのだった

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