姉さんは俺が守る

バシッ

顔を思いっきり殴られ、素っ裸でその場に倒れ込む。

前戯もなしに無理やりねじ込まれ、未来は顔をしかめる。

ギシッ、ギシ…

翌朝

玄関のドアがパタンと閉まる。

未来はスマホを開き

ブログの更新をする。

今朝は殴られずに済んだ。よかった

彼の機嫌を損なうと大変だから

常に家は綺麗にしなきゃいけない

夕飯も最低5品は作らないとすごく怒られる

この前も少し体調が悪くてミートスパだけ出したら、顔面に投げつけられた

顔も床もギトギトになって、耳の中がしばらく変だったんだ

ピコン——

専業主婦なんでしょ？あなたの要領が悪いんじゃない？

食べさせてもらってるんだから、そのくらい我慢したら？

わがまま

未来はブログの画面を閉じ、スマホをポケットにしまう。

その夜

彼といると気の休まる暇がない。

だけど優しい時もある。

蹴飛ばされその場に倒れ込むと、今度は髪を鷲掴みにされた。

未来は這いつくばり、髪を必死に取った。

翌朝

パタンとドアが閉まると、未来は一気に気が抜けその場にへたり込んだ。

未来は一日中掃除や洗濯をした。

高ぶった未来は、伸びをしながら思いっきり空気を吸った。

小走りでコンビニに向かっていると

ふと、見覚えのある後ろ姿が目にとまった。

それから私達は、初対面にも関わらず

それぞれの悩みを打ち明け、話し込んだ。

そして…

未来は出会ったばかりの凌に組み敷かれ、甘い刺激を受けていた。

凌の腕の中で散々甘やかされ…

未来は、自分の日常を一時、忘れることができた。