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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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私はトイレの鍵を閉め 必死に考えた

小坂 沙耶香

どうすれば…

小坂 沙耶香

あの子と話せないでこのまま捕まったら…

小坂 沙耶香

また、地獄のように苦しい日々を繰り返すだけ…

小坂 沙耶香

考えるのよ…

小坂 沙耶香

あの子と会える方法を…!

必死に考えている時に ドアの外から 渡邉の声が聞こえてきた

渡邉 宙

あ?なんだ?

雑用係

いや、少女の震えが止まらなくて…

渡邉 宙

クソ…!

渡邉 宙

あのクソガキになんか食わせたか?

雑用係

いえ…

雑用係

渡邉さんの言われた通りの物を食べさせました…

渡邉 宙

じゃあ、なんで腹痛を訴えてるんだ?!

渡邉 宙

俺も見に行く

渡邉 宙

お前もついてこい!

雑用係

は、はい…!

私は耳をすませ 足音が遠のいていくのを確認し トイレのドアを開けた

トイレから出た私は 監視カメラを上手く避けながら 薄暗く狭い階段を見つけた

小坂 沙耶香

こんなところに階段があったなんて…

小坂 沙耶香

とりあえず登ってみよう

小坂 沙耶香

アイツらの声は聞こえてこない…

小坂 沙耶香

今なら行ける…!

その時

少女

私なら、ここよ!

少女

はやくきて!

小坂 沙耶香

え…?

小坂 沙耶香

こんなはやく会えるなんて…

小坂 沙耶香

この子は一体何者なの…

少女の声が聞こえ 私は急いで階段を登った

少女

こっち!

少女

はやく!

小坂 沙耶香

待って!

小坂 沙耶香

どこに隠れてるの!

少女

一番奥の左側にいるから

少女

アイツらが来る前に、はやく!

小坂 沙耶香

わかった…!

私は走り 少女の隠れている場所へ 辿り着いた

小坂 沙耶香

あなた、どうしてここに?

少女

隙を狙って逃げてきたの

小坂 沙耶香

(さっきトイレの前で、二人で話してた時…?)

小坂 沙耶香

そうだったの

小坂 沙耶香

でも、見つかったら私たち殺されるわよ…!

小坂 沙耶香

あなたとどうしても話がしたくて、逃げてきたけど…

少女

アイツらがここへ来るのも時間の問題ね

少女

けど、大丈夫

少女

私に考えがあるから

私は驚いた まだ10歳くらいの 幼い女の子が アイツらから逃げる為の 考えを思いついてることに

小坂 沙耶香

あなた、大人なのね…

小坂 沙耶香

すごい冷静だし…

小坂 沙耶香

怖くないの?

少女

あなたがアイツらに、何されてるかわからないけど

少女

私はそこまで酷い目に遭ってない

少女

アイツらの考えてる事も全てわかってるしね

小坂 沙耶香

え?

小坂 沙耶香

私にも教えて…!

少女

アイツらが、いつも持ってくるご飯多すぎだと思わない?

小坂 沙耶香

まぁ、そう言われてみれば多いよね…

少女

アイツらは、私たちを太らせてある実験をしようとしているの

小坂 沙耶香

なにそれ…

小坂 沙耶香

そんなの嫌…

少女

詳しい実験内容までは、私もわからないけど

少女

この前、夜中に声が聞こえてきて

少女

あの二人が話してたのを聞いたの

少女

あの人たちもバカよね

少女

色々と詰めが甘いっていうか…

小坂 沙耶香

あなたと出会えてよかった

小坂 沙耶香

心強いわ

少女

自分の身は自分で守ってね

少女

私だって、あなたの事を助けてあげたいけど

少女

自分の事でいっぱいいっぱいになるかもしれないから

小坂 沙耶香

あ、それで考えっていうのは…

少女

もし、アイツらがここに来たら

少女

逃げ道はこの奥にある

小坂 沙耶香

ほんとだ…!

小坂 沙耶香

よく見えなくてわからなかった

少女

でも、アイツらがここに来る前に逃げておいた方が良さそうね

少女

無駄話しちゃったわ、全く…

小坂 沙耶香

私のせいだよね、ごめんね

少女

とりあえず私についてきて

少女

あなたはアイツらの声が聞こえたら

少女

すぐに私に言って

小坂 沙耶香

わかった

少女

じゃあ、行くわよ

私と少女は小さい階段を 慎重に降りながら 外へ出ることができた

少女

ここは、外に見立ててるだけで

少女

建物の中かもしれないわ…

小坂 沙耶香

え?

小坂 沙耶香

本当の外への入口はどこなの…

少女

とりあえず、前に進むわよ

その時 二人の声が聞こえてきた

小坂 沙耶香

ねぇ…!声が…!

少女

しっ!静かにして!

少女

ここに隠れるのよ

小坂 沙耶香

うん…

足音がどんどん近づいてくる

渡邉 宙

アイツら、どこ行きやがった!

渡邉 宙

お前もクソガキを置いて、俺のところに来るなよ!

渡邉 宙

考えたら、逃げられることくらいわかるだろ!

雑用係

すみません…すみません…

渡邉 宙

謝る暇があるならはやく探せ!

少女

もしかしたら、見つかるかもね…

小坂 沙耶香

そんな…!

小坂 沙耶香

見つかったら、ほんとに殺されるかもよ…?!

少女

まぁ、その時はその時よ…

私は少女が 落ち着いてる様子に驚いた

小坂 沙耶香

(なんでこんなに冷静なのよ…)

小坂 沙耶香

(見つかったら、何されるかわからないのに…)

少女

あ、良かったわね

少女

向こうへ行ったわ

小坂 沙耶香

よかった…

小坂 沙耶香

はやく逃げよう

少女

なんか武器を持っていた方が良さそうね

少女

あ、あそこなんか置いてある

小坂 沙耶香

ほんとだ!

小坂 沙耶香

私が取りに行ってくるから、あなたはここで待ってて!

少女

わかった

私は足音をたてないように 忍び足で部屋に入ることができた

小坂 沙耶香

うぅ…

小坂 沙耶香

酷い匂いね…

小坂 沙耶香

何十年も放置されてたって感じ…

小坂 沙耶香

あ!

小坂 沙耶香

いい武器があったわ

小坂 沙耶香

このくらい持ってけば大丈夫かな

少女の所へ 戻ろうとした瞬間 足音が聞こえてきた

小坂 沙耶香

(嘘でしょ…?!)

小坂 沙耶香

(隠れる所なんてないのに…!)

どんどん 近づいてくる足音に私の 心臓の鼓動が早くなっていった

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