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お父さん…
お父さん！
早く…逃げて！
お父さーん！
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ
美夜
美夜
お父さん…
美夜
久しぶりにお父さんの夢を見た気がする…
ｶﾞﾀﾝ
美夜
お兄ちゃん！？
直人
直人
ごめん…
直人
前が…よく見えなくて……
あの日からお兄ちゃんの視力は急激に下がっていった
美夜
美夜
(出来ることなら…変わってあげたいよ😢)
学校
直人
直人
………。
美夜
美夜
…。
結愛
なーおーとーくん❤
彩夏
おはよう❤
お兄ちゃんが振り返ると、ふたりの笑っていた顔がひきつった
直人
直人
何？
結愛
結愛
なっ…何でもないのよ❗
彩夏
そうそう❗
彩夏
声を…掛けただけよ❗
あからさまなけいべつにお兄ちゃんも抵抗ぎみだった
放課後になり
私は、あの二人に呼び出された
美夜
美夜
な…なんのようですか？
結愛
結愛
やっと来たのね…
彩夏
遅かったじゃない❗
美夜
何がしたいんですか？
結愛
直人君の事よ❗
彩夏
あれ、どうせあんたがやったんでしょ❗
美夜
そ…そんなわけ……
ﾄﾞｶｯ ｸﾞｼｬ ﾎﾞｺｯ ｶﾞﾝｯ
美夜
美夜
うっ…やめ……
美夜
(どうして…私のせいなの…もう…何もかもどうでもいいよ……)
美夜
美夜
何言ってるんですか？
美夜
お兄ちゃんがあんな顔になったのも、あんたたちがあの日お兄ちゃんをカラオケに誘ったりなんかするからじゃない❗
彩夏
彩夏
何？人のせいにするの？
結愛
あんたって、サイテーだね！！
美夜
美夜
そんなの……あんたたちだって同じじゃない❗
結愛
結愛
うるせーな❗
ﾄﾞｶｯ
結愛
結愛
だいたいさぁーあんた、直人君の妹のくせして直人君が好きとかあり得ないんだけど❗
直人
直人
えっ…？
結愛
結愛
あっ……。
彩夏
ヤッバ…！！
ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ
直人
直人
なぁ…大丈夫か？
美夜
美夜
うん…。
美夜
美夜
どうして…？
直人
直人
何が？
美夜
何で、助けに来てくれたの？
直人
直人
ちげぇーよ、次移動教室でたまたま通りかかっただけだよ…
直人
直人
それより…お前、
美夜
あっ…
私は、全速力で逃げた
さっきの話絶対聞かれてた
とうとう知られちゃった
ずっと、隠してきた気持ちが
妹がお兄ちゃんを好きだなんて、ひかれるだろうな…
もう…嫌だ。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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