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108号室
大人しそうな女子が2人の部屋─────だと思った運営の誤算だったのか、それとも何か意図があるのか
部屋の中は見た目からは想像つかないほど殺気に満ちていた
人外の男同士の戦いである101号室と同等、もしくはそれ以上に互いに本気で武器を振るっている
一方は銃、一方は短刀
銃を使っている鈴仙は相手の使っているものが短刀で近距離特化なため、時々わざと距離をとって銃を撃っている
一方の京極は豊かな戦闘経験と体力で弱点をカバーし、距離をとられないように鈴仙につきまとったり背後に移動したりしている
鈴仙
京極正宗
京極正宗
京極正宗
鈴仙
鈴仙
時々煽ったり皮肉ったりしている
その度に戦闘は激化していき、壁や床は銃弾の後や傷だらけになっていった
鈴仙
鈴仙
鈴仙
鈴仙
鈴仙
一旦距離をとろうと素早く後ずさりしてみるも、京極は食らいついてくる
それどころか背後から気配がすると思えば刺される寸前だったこともしばしば
鈴仙
鈴仙
妖夢
妖夢
鈴仙
過去に妖夢の働いている白玉楼に薬を届けた際に刀を持たせてもらった経験があったことを思い出した鈴仙は、早速作戦で活かすことにした
今までは京極の体を狙って撃っていたが刀に狙いを定めるようにし、武器を壊すことで相手を丸腰にさせこちら側を有利にしようという策略だ
机に置かれていた銃を通りすがりに奪いとり、ポケットに忍ばせた
鈴仙
京極正宗
しかしその作戦はすぐに京極に勘付かれた
京極は刀の弱い場所を相手に見せないよう、刃の部分が相手の正面にくるようにして刀を振るうようになった
京極正宗
鈴仙
京極正宗
全てお見通しだったことを知った鈴仙は少し悩んだ後、あえて今度は京極に近付いてみた
京極正宗
京極正宗
今度は気付かれていない、そう確信した鈴仙は次の作戦へと移った
京極正宗
京極正宗
鈴仙
鈴仙は片方の拳銃は正面から、もう片方は刀の側面を目掛けて撃った
鈴仙の予想通り、正面から撃った銃弾は刀で真っ二つに切り裂かれた
しかし、横から撃った銃弾の跡が側面に若干付いた
鈴仙
鈴仙
鈴仙
鈴仙は思わず笑みをこぼしてしまった
京極正宗
鈴仙
京極正宗
鈴仙の一言で京極は全て察した
京極正宗
京極正宗
鈴仙は先程から変わらず刀を狙った攻撃を続けている
鈴仙
鈴仙
鈴仙
そう言いかけたときに、背中から全身に稲妻のように激痛が走った
“跪いて祈りなさい…”
鈴仙
そのまま抵抗する術もなく、床に倒れた
鈴仙
咄嗟に手で覆うと手は赤く染められていた
口の中には鉄の味が広がっていた
鈴仙
鈴仙
鈴仙
目の前の景色がぼんやりとしてきて、視界が狭まり、やがて暗くなる
鈴仙
京極正宗
京極正宗
扉の方から鍵の開く音がした
京極正宗
京極正宗