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私が必ず助けるから湊月!

そう言った瞬間

向こうの声は聞こえなくなり部屋に静寂が訪れる

ッ…切れたか

部屋にはおびただしい数の札と紐が部屋の周りを囲

中心に凛と黒電話が置かれている

(擬似的に五十嵐の黒電話を真似してみたが…)

(思った以上に上手く出来たな…)

五十嵐家本家にある黒電話

特殊な呪具で五十嵐家に縁があれば異界にいようが神域にいようがどこからでもかけることの出来る電話

それを私と湊月の縁を使い擬似的に再現を試みた…

(電話が繋がったからって状況はあまり変わってない…)

(湊月は未だに神域…いや)

(湊月のいる場所は本当に神域なのか…)

(神域は神の領域であるため神気が満ちている…悪霊の出す穢れと似て人体には害でしかない…)

(湊月がいた時間が推定して…30分位として…少なからず影響を受けるはず…でも電話の向こうの湊月にはなんも問題のなさそうな雰囲気だった)

(考えられる可能性としては何かしらの影響で神が弱り神域が1部のみになりそれ以外の空間は異界とかしているか…)

(でもそれだと湊月が攫われた理由が分からない…弱った神が湊月を去らうことが出来るか…?)

(いや今は考えてる場合じゃない早く湊月の居場所を探らねぇと…手遅れになる)

(湊月には私みたいな思いをして欲しくない…)

そうあれば

まだ悪霊のことも神のこともあまり知らず過ごしていた頃

小さい頃から私は神社の巫女として神社の掃除や神に奉納する舞の練習をしていた

舞を踊っている時どこからか風と一緒に声が聞こえることがよくあった

凛(幼少期)

……しなつ来たの?

「嗚呼…今日も舞を踊ってるようだな」

凛(幼少期)

うん…

「どうした?」

凛(幼少期)

舞を踊るのは好きだけど…さいきんは舞ばっかだから…

「そうか…我はお主の舞が見れて良いがなぁ…」

凛(幼少期)

しなつは良くても私がいや…もっと悪霊の事とか神社のこと勉強したい

「……」

凛(幼少期)

しなつ?

「嗚呼…すまんな…」

凛(幼少期)

そういえば…明日おばあちゃん来るからおばあちゃんに舞以外も増やして欲しいってお願いしようかな

「祖母が来るのか…」

凛(幼少期)

うん久しぶりに会うから楽しみなの

凛(幼少期)

おばあちゃんは強いから色々聞いたらおしえてくれるなぁ…

「そうだな…それはそうと」

「いつになったら我に〝名前〟を教えてくれるんだ?」

凛(幼少期)

まだだめ

凛(幼少期)

知らない人に名前教えちゃいけないってお母さん言ってたもん

「我は先に名を名乗ったぞ?」

凛(幼少期)

あったことないからダメ

「ぬぅ…そうか…それなば」

「明日会おうではないか」

凛(幼少期)

明日…?明日はおばあちゃん来るからだめだよ

「知っておる…姿を見るのにそう時間はかかるまい」

「祖母が来る前からなずにすませよう…」

凛(幼少期)

わかった

凛(幼少期)

どこで会うの?

「そうだな…祖母と会うなら朝早くからの方がいいだろう…」

「本殿の鳥居の中で待っておれ…迎えに行く」

凛(幼少期)

…わかった

ちゃんと聞いていればおかしな所なんて色々あったはずだった

でもあの時の私は悪霊のことも…神のこともほんの少ししかわかっていなかった

だからあんなことが起きてしまった

朝早く家をこっそり抜け出し

本殿の鳥居の中で待っていた

凛(幼少期)

……しなつ来ない…

少し待っていたがなかなか来ないしなつに文句いいつつ

ポケットに手を入れると

凛(幼少期)

ん…これおばあちゃんからもったお守り…

凛(幼少期)

ポケットに入れっぱだった…

ポケットに入っていたおばあちゃんのお守りを取り出し見たあと再度ポケットにしまう

顔を上げると

シナツヒコ

やっと会えたな…

凛(幼少期)

…しなつ?

シナツヒコ

嗚呼

自分の前にいつの間にかたっていたしなつ…

自分よりも何倍も大きく

不思議な雰囲気を纏うしなつに私は驚いていた

凛(幼少期)

シナツヒコ

どうした?

凛(幼少期)

しなつ…大きい…それになにかへん

シナツヒコ

変か…気にするな…すぐに無くなる

凛(幼少期)

…そう

シナツヒコ

ここで話すのは辛いだろう奥の本殿で話そうではないか

なにか可笑しいと感じていた…

怖くなり後ろへ後ずさる

シナツヒコ

どこへ行く?

凛(幼少期)

…きょうはいえにかえる…

シナツヒコ

家に帰るとな…お主の帰る場所はここだろう…?

しなつの声が風になって私にまとわりつく

凛(幼少期)

ちがう…わたしのいえは…

凛(幼少期)

(あれ…おもいだせない…わたしのいえってどこだっけ…)

困惑する私を見てしなつはにぃと笑った気がした

シナツヒコ

わすれておったのか…嗚呼愛しい我が嫁よ…恐れることは無い大丈夫だ

凛(幼少期)

よ…め?

シナツヒコ

そうだそなたは神の嫁…我の嫁なのだ

わたしの本能が警鐘を鳴らす

逃げなくては

でも身体が思うように動かなくて

しなつに手を掴まれそうになった瞬間

バチッ

シナツヒコ

ッあ"ッ!

凛(幼少期)

ポケットが熱くなったと思ったら私を薄い光が覆いしなつを弾いたと思ったら足が軽くなった

凛(幼少期)

(うごけるにげないと…)

そう思いしなつがいる方向とは逆方向に走り出した

しなつから私が遠ざかる…

シナツヒコ

っ…あの女…これを予測していたのかッ…

シナツヒコ

だがいいここからは逃げることは叶わぬ…

シナツヒコ

じっくり追い詰め必ずや我のモノにしてやろう

この後のことはよく覚えてない

必死に志那都から逃げて隠れて

必死に走ってたらいつの間にかおばあちゃんがいて…

おばあちゃんがいた安心で眠っていた

その後から聞いた話…私は神隠しの1歩手間まで来ていたとの事

名前を教えなかったとこ

おばあちゃんが早く来ていたこと

そしておばあちゃんから貰っていた御守りを持っていたこと

この3つのおかげで帰って来れていたらしい

おばあちゃんが早く来ていたのは…なにか胸騒ぎを感じ早く来ていたとの事

しなつに神隠しされかけて数日間は怖くて隅でうずくまっていたが怒りが湧いてていた

「なんで私がこんな目に会わなければいけないのか」

「あんな奴に私は殺されかけていたのか」

なんて…それからさらに数日おばあちゃんに頼み悪霊そして神について教えて貰うことになった

あんなことがあったから当然お母さんたちもおばあちゃんも認めてくれた

あの一件後私は神なんてものが嫌いになった

あの1件はおばあちゃんのおかげでどうにかなったけれど

あのまま志那都に隠されてしまっていたらと考えると今でも恐怖で震える…

それぐらい湊月が隠されてしまうのが恐ろしい…

絶対私が湊月を助けるんだ…

必ず…

今回の登場人物のコーナー

名前 五十嵐 叶恵 イガラシカナエ 性別 女 性格 厳しくも優しい 怖い どんな事でもあんまり動じない 身長 175cm 年齢 89歳(現在) 好き 梅 娘と孫 春 茶道 嫌い 神(特に志那都) その他  ・凛のおばあちゃん ・クソ強ババアで今もそこら辺にいる悪霊なら素手で倒せる ・勘が鋭くなにか不安と感じると御札や御守りを常備し対応する ・志那都から厄介な女だと思われており早く死んでくれとすら思われている ・孫に手を出している志那都が嫌いでなんとか消し去る方法がないか考えているが神の中でも上位の存在であるため難航している ・死ぬまでに志那都を消そうとしているができずとも現世にでしゃばらせないようにするぐらいのことはしようと思っている サンプルボイス 「五十嵐 叶恵だ…まぁこんなババアだがまだ腕はなまっちゃいねぇから安心しな」 「久しぶりだね、凛…随分と大きくなって…」 「私が生きてる間はお前さんに好き勝手させるつもりは無いからねぇ…まぁ死んだ後もさせる気はサラサラないけどねぇ!」 「神は人々に祈り願われ呼ばれこちらに干渉する存在…だからこそ信仰さえ無くなればいるべき場所帰り現世から消え去る奴らなのさ…」

おまけ

幼少期凛ちゃん

カスタムキャストで作った幽蘭ちゃん

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