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いよいよこの日が来た

嬉しくはないけれど。

唯夏

みんな、今までありがとう!お世話になりました。さようなら

瀧の涙目を見ていると

今すぐ泣きたくなる

ごめん、瀧

私はもう、あなたのそばにはいられない

そのかわり、嫌われる覚悟で全部教えるから…許してほしいな

瀧、私はね、あなたのことがね、これから先もずっと…ずっと…

大好きだよ

俺は

頭が真っ白になった後

唯夏を追いかけまくった

そして今、屋上に来たところでやっと追い詰めた

唯夏!

もう…逃げんなよ

唯夏

なんで何も言ってくれなかったんだ?

引っ越すこと、言ってくれてもよかったよな…?

なんで?

俺には言いたくなかったの?

なんで彼氏の俺が知らなくて、塁斗とか他の人は大体知ってるんだよ…⁈

俺が嫌いなのか?

なぁ!

なんか…なんか言ってくれよ…

唯夏

…っ

唯夏

(瀧…泣かせちゃった…?)

唯夏

た、瀧

唯夏

その…

唯夏

嫌いなわけじゃないよ

唯夏

むしろ…好き。

唯夏

言わなくてごめん

唯夏

でもね、病気のこともあったし、これ以上瀧に悲しい顔をさせたくなかったの

唯夏

本当にごめんなさい

…だ…ろ…

唯夏

え?なんて言ったの…?

それだけじゃないだろ?

唯夏

え…?

唯夏

どういう…こと…?

…俺が関係してるって塁斗が教えてくれた

彼氏だからじゃなくて、って言ってた

唯夏

う、嘘…

なぁ唯夏

全部話してくれ。

…唯夏が俺に言ってくれたように

俺だって唯夏に1人で抱え込んで欲しくないよ

唯夏

…私ね

唯夏

瀧だけには嫌われたくないの

唯夏

だから、言えない

唯夏

俺は

唯夏の全部を、受け入れる

唯夏

…で、でも

信じてくれ、俺を。

唯夏

…わかった

唯夏

もう隠すのはやめる

唯夏

もともとは手紙を残してそこで全部を伝えるつもりだったんだけど…今教える

唯夏

私達ね、本当は家族なんだよ

…え?

か、家族?

唯夏

そう

唯夏

告白したとき、OKしてくれてすごく嬉しかった

唯夏

だけど同時に、瀧に何かを思い出させてしまったらどうしようとか、嫌われたら嫌だなとも思った

…どうして俺はそんなに大切なことを…?

唯夏

…辛い過去だと思うよ、瀧にとって

唯夏

それでも、知りたい?

知りたい

全部思い出したい

唯夏

そうだよね…

唯夏

あのね

唯夏

瀧が察した通り、お母さんは記憶が全て消えたわけじゃなくて、忘れてしまったフリをしてただけだった

唯夏

今から話す過去から救うために。

過去…

唯夏

瀧は

唯夏

幼稚園や小学校でハブられてたこと、覚えてるよね?

…うん

唯夏

なんでそうなったか、覚えてる?

俺がつまんないやつだからじゃねぇの?

唯夏

…違うの。

唯夏

瀧、もともとはすっごく人気者だった

唯夏

だけど…あることをきっかけに、瀧は人を殺そうとした

唯夏

それで瀧は、キチガイとか、殺人未遂だとか言われ始めた

唯夏

でも、本当は瀧には言い分があった

唯夏

覚えてないだろうけどね

俺が…人を…

なんでだ

頭の中に後藤という文字が浮かぶ

…後藤

唯夏

!?

そう呟いた途端、唯夏の表情が変わった

唯夏

ど、どうして後藤くんを覚えてるの⁈

唯夏

まさか、思い出したの⁈

い、いや…なんでかわかんないけど、頭に浮かんで…

後藤って子、いたの?

唯夏

いたよ

後藤って.どんな子?

唯夏

そ、それは…

…俺が殺そうとした子なのか

唯夏

う…実は、ね。

唯夏

…後藤くんは気性が荒い子だった

唯夏

常に何かに不満を抱いているかのような感じで。

唯夏

みんなからはとても嫌われていたけれど、怒らせないようにするため、みんな後藤くんを王様のように扱っていた

唯夏

瀧はね、そんな状況からみんなを救おうとしたの

唯夏

ビクビクしながら過ごす学校生活なんて俺は嫌だし、みんなだって嫌なはず。

唯夏

そう家の中で言ってた

唯夏

まだ幼かったから、どこまでやっていいことなのか、よくわからなかったんだろうね

唯夏

瀧は優しい。

唯夏

それが裏目に出ただけだった

唯夏

確かにやったことは許されないことだし、犯罪…にはなるかもしれない

唯夏

だけど

唯夏

誰も瀧の理由を聞かなかった。

唯夏

瀧は誰にも言い分を聞いてもらえず、孤立した。

唯夏

人に心を開くこともなくなってしまった

唯夏

そんな瀧を、家族全員で救おうと思ったの

唯夏

ねぇ瀧、もう少し話しても大丈夫?過去のこと。

…うん

全部知りたい。

教えてくれて。どんなことでも

もう、心の準備はできたから…

たとえ記憶が消えても俺らは

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