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ー土曜日ー

N駅行き

水伊 誠

にしてもやっぱ…いわく付きの呪いの家って そんな女だけに植え付けるのか?

水伊 誠

受胎の字が『呪い』に『胎児』と書いて『呪胎』って、どう言うネーミングで思いつくんだ…

猪野 二葉

うーん…知らないけど、1番始めに捜査に来た警察は殺人事件として捜査したけど…一家心中の原因は家庭問題じゃないかって

猪野 二葉

掲示板に書いてた。

猪野 二葉

だって当時の年齢は17歳だって、娘さん。未成年が妊娠して問題になってたって事が原因で揉めたじゃない?って結構書かれてたよ

水伊 誠

む、胸糞悪ぃ…

当時の掲示板サイトに立ち上げた『N区で起きた弥室(やむろ)一家 心中事件』

その掲示板サイトを見せる2人に見せる。

柊 雛莉

うーわ…見たけど酷いなコレ…。学校名まで特定されてる…

猪野 二葉

でも昨日読んだ『闇宵館』に出た『呪胎の家』で、オカルト掲示板で話題になって、当時の事件の被害者の怨念じゃないか?って

猪野 二葉

まぁあくまで私もこのオカルト掲示板を見ているだけだけど…ひと昔に起きた事件の呪いだー!とか書き込んであった。

柊 雛莉

ま、まぁでも……

柊 雛莉

可笑しいのは未成年を犯したのは誰なんだよって話

柊 雛莉

死んだのはその一家だけじゃん?だとしたら男は誰かって話

猪野 二葉

…確かに

猪野 二葉

彼氏?知らない男…うーんそれとも…近親?

水伊 誠

事件当時、証拠品として娘の日記を警察が回収したらしいけど 日記には……

水伊 誠

には……(ゴニョニョ)

柊 雛莉

んー?

柊 雛莉

何口ごもってんの?二葉が見せたオカルト掲示板を見て

水伊 誠

ばっ ばっか!!!

頬を赤らめる誠。 多分性的な文面が書いてあるから口ごもってしまったのだろう…。

水伊 誠

べべべべべ別に言える訳ねぇよ!!!

猪野 二葉

またまた〜(ニヨニヨ)
恥ずかしいの〜?(ニヨニヨ)

水伊 誠

じょ、女子の前で言えるかよっ!!

ー新長田駅ー

そこから地下鉄に乗り換えることになる二葉達

猪野 二葉

さてと、写真の場所だと住宅街だから ここから歩くしかないね

水伊 誠

こ…ここから歩くのかよ?!

柊 雛莉

しょうがないだろ?住宅街ってなら、人気のないとこにその家あるだから

柊 雛莉

この写真の場所、当時の掲示板に書かれた住所を頼りに行けばいいって話だ

水伊 誠

でも…もし入るところを見られたら??

柊 雛莉

はぁ……不法侵入で捕まるね…うちら

猪野 二葉

ま、まぁ…誰も会わなければいいのいいの。
夜よりマシだから

"笑顔でなんてことを言うんだ…"と言う顔で見る誠

猪野 二葉

昼間だったら大丈夫じゃない!暗くならないうちにパッと行って、パッと帰ればいいよ!

柊 雛莉

ふっ…ほんとに怖いもの知らず

猪野 二葉

さ、さー!とにかく目的地へ行こう!

足速にササッと二葉は行ってしまう。ヤレヤレと顔をしながら雛莉は二葉の後を追う。

水伊 誠

ほ、ほんとに呪われても知らねぇぞ……

誠も続いて後を追った──

赤坂 拓

…………。

影で、男が何やら険しい顔で3人を見つめていた──。

掲示板に書き込んであった住所を地図アプリにナビを入れて、その家に向かう───。

歩くこと数時間──

水伊 誠

な、なぁ…ほんとに合ってんのか?

猪野 二葉

住所だと、ここだと思うのだけど──

柊 雛莉

本当に車の通りが少ないからなぁ…ここ

柊 雛莉

何十年前の事件の家に不法侵入する馬鹿がいる?

水伊 誠

それ今から行く俺らが言う??

柊 雛莉

最初の被害者知ってる?
ここに不法侵入した大学生が肝試しに行ったら突然──

猪野 二葉

あっ!着いた!

スマホの地図と場所を確認する。 そこに見えてきたのは──

今にも誰も寄り付かない、不気味な一軒家

蔦で覆われたボロボロの壁面に、荒れた庭──。

3人の目の前に見えた、"目的地の家"

これが『呪胎の家』なのか?

実物を見た3人は、その不気味さに悪寒がした───。

猪野 二葉

こ…ここが例の…

水伊 誠

実際行ってみると、より不気味になるな…

猪野 二葉

いかにも…気味悪い感じ……

水伊 誠

まるで呪怨の家見てぇだ……

3人は家を見つめる──。

事件当時、この家で一家心中が起きた例の『呪胎の家』 この家に入ったら、妊娠し始め…1週間後に出産し赤子に呪い殺される─

猪野 二葉

こ、ここに入ったら…妊娠しちゃう…よね?

柊 雛莉

母子の呪い…だったら怨霊が住み着いてるかもだね

柊 雛莉

噂が本当だったら、ヤバいね…。
特にうちと二葉

水伊 誠

…は、入るとか言わねぇよな?

柊 雛莉

まさか…入るに───

猪野 二葉

オカ研がここまで来て帰ると思う?

猪野 二葉

じゃあ、動画撮って中を見れば いいオカルト新聞が出来るじゃない!

柊 雛莉

そ、そうだけど…本当に不法侵入になるけどいいのか?

猪野 二葉

…廃部危機から逃れる為だよ。それに、噂通りか体験しないと──

水伊 誠

ほっ…正気か?!そ、そうと言うなら…し、知らないからな?なっ 何が起こっても……

水伊 誠

だってここ!本当に妊娠してしまったら、命がないんだぞ?!

柊 雛莉

び、ビビってるの?

水伊 誠

あ、ああそうだよ!?

柊 雛莉

ほんとチキンだな
…しょうがない

柊 雛莉

なるべく3人で行動して、探索するしかないね?
それで単独行動は禁止だね?いい?

柊 雛莉

うちと二葉がお札持たせるから、安心しなって!第一うちの家が神社だって、知ってるだろ?

猪野 二葉

そ…そう…だね…

猪野 二葉

(なんだか怖いな…)

水伊 誠

………

水伊 誠

分かったよ…そこまで言うなら入ってやんよっ…!

猪野 二葉

…決まりね

雛莉は二葉にお札を渡して、古びた玄関ドアに手をかけた──。

中に入ると、二葉はスマホを手に持ち、動画を撮影した。

中はカビ臭く、荒れた室内──。

今に手入れされてない空き家──。 事件の名残が当時残っていた痕跡があった。

猪野 二葉

そ、それでは今からアタシ達は、例の『呪胎の家』に入りました

小声でレポートする二葉。

猪野 二葉

この家は呪われた物件で、入ったら妊娠してしまうと言う家に来ました。

猪野 二葉

入ったけど不気味ですね…

動画を回しながら室内を見る──。 単独行動をしないか見張る雛莉と震える誠。

古びたドアを見つける──。 そのドアをギィィィ…と音を立てながら開いた

猪野 二葉

ここはキッチンでしょうか?

リビングキッチンらしき部屋に入る

水伊 誠

うわっ…二葉 二葉見ろよこれ

猪野 二葉

っ……

柊 雛莉

っ………

猪野 二葉

血痕かな…?

柊 雛莉

いかにも事件があったって痕
確かここで殺されてたって

柊 雛莉

娘がここで……

猪野 二葉

親はどうしてたっけ?

柊 雛莉

…母親は娘殺害後に父親を殺して…確か殺害後に自殺したって 当時の事件からしたら

水伊 誠

って事は……ここで全員死んだってことっ…?!

柊 雛莉

リビングで全員ここで

柊 雛莉

キッチンから包丁持って、ここで殺した。
親はリビングで死んだことにって、新聞に書いてあった。

猪野 二葉

うぇ…今聞くと凄い痛ましい…

猪野 二葉

キッチンも古いし…リビングと区切りあるし…本当に古い家…

次に和室らしき部屋に来た。

猪野 二葉

ここ和室だね

部屋の辺りをみわたす──。

水伊 誠

本当に今入っても不気味だなぁ…

水伊 誠

"赤子の声"って本当に聞こえるのかよ…?

柊 雛莉

もし聞こえたら?

水伊 誠

に、逃げるにきまってんだろ…!!

水伊 誠

こ、こここ、こんな家早く帰ろうぜ…?

柊 雛莉

何言ってんのよ!二階もあるからそっちも見るの!

水伊 誠

おいマジかよ…

次に和室を出て二葉達は浴槽、トイレを見て回り──

一階を一通り探索した後、二階に行こうとする──

すると……

オギャ…オギャ…

猪野 二葉

猪野 二葉

(赤子の声…?!)

水伊 誠

な、なんだ…?今の声…も、もしや…

"赤子の声?!"

柊 雛莉

じょ、冗談じゃない…本当に聞こえたなんて…噂通りだな…

水伊 誠

早いところ早く二階見てから帰ろうぜ…

柊 雛莉

そ、そうだな…こんなところ…

柊 雛莉

って二葉?

二葉は赤子の声の主を確かめる為、一人で階段を上がる──

柊 雛莉

お、おい二葉!?勝手に行ったらダメだって!

オギャオギャオギャ…

猪野 二葉

………

二階のとある一室に来た二葉。

猪野 二葉

赤子の声……赤ちゃんの声は何処から?

猪野 二葉

…やっぱり本当だったんだ……

オギャオギャ…

猪野 二葉

声が大きい…?近いかも

その時… 赤子の声はピタリと止み──

"ヤット…来タ…"

猪野 二葉

っ!!

"オ願イ…産ンデ…?"

呪胎の家 〜呪いの家に行ったらだけなのに妊娠しました…〜

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