遥
遥
聞こえないことなんて、 分かっているけれど。
明梨
…え?
今のって、明梨が言ったのか?
驚いて、明梨を見る。
明梨
明梨
明梨は、泣きながら笑っていた。
遥
遥
明梨
明梨は、涙を手でこすって 俺に笑いかける。
胸がいっぱいになって、
思わず、俺の目からも 涙が溢れる。
遥
遥
明梨
明梨
菜々葉
大きな声が、路地裏に響いた。
玲
遥
玲
玲
菜々葉
2人が駆け寄って来た。
遥
明梨
明梨
明梨
遥
俺と明梨が言い合っているのを見て、 菜々葉と玲は呆然としていた。
菜々葉
菜々葉
明梨がコクンと頷く。
その瞬間、菜々葉が俺と明梨に 抱きついて来た。
明梨
菜々葉
菜々葉
菜々葉は俺たちをぎゅっと 抱きしめる。
玲
玲
玲
玲も、こっちに飛びついて来た。
俺は、嬉しくなって、笑顔で みんなを抱きしめる。
ふと、隣を見ると
同じように、嬉しそうな顔をしながら みんなを抱きしめる、
明梨の姿があった。
しばらくして、明梨が呼んだ 警察と救急車が到着した。
俺は、救急車で、病院へと 運ばれた。
完治一週間。少しの間、入院する ことが決まった。
明梨
静かになった病室に、まだ明梨 1人が残っていた。
遥
苦笑いをしてそう言った。
遥
遥
病室の窓には、暗闇と、車のライトの 小さな光だけが映し出されていた。
明梨
明梨
遥
何だか急に照れ臭くなって、 口元を腕で隠した。
遥
遥
明梨は、「私も好きだよ」と 言っていた。
隣にいる明梨に、視線を向ける。
遥
明梨
遥
遥
遥
遥
明梨の目がうるんだ。
そして明梨は、俺の大好きな、 明るい笑顔でこう言う。
明梨
明梨
あれから数日後。
病室の扉が、ノックされた。
明梨
遥
扉がゆっくりと開く。
遥
置いてあった椅子を指差した。
明梨
明梨が椅子に腰掛ける。
遥
遥
明梨
明梨
遥
遥
明梨
明梨
遥
遥
あの男たちが捕まったと聞いて、 素直にホッとした。
明梨
遥
明梨
明梨
明梨
明梨
遥
明梨
明梨
遥
明梨と2人、笑い合う。
明梨
明梨が、立ち上がって俺に 背を向けた。
たまに、怖くなる時がある。
今、明梨が俺から離れたら
次会った時には、俺の声が聞こえなく なっているんじゃないかって。
俺は、明梨の服の裾を 引っ張った。
遥
遥
明梨の顔が真っ赤に染まっていった。
明梨
遥
遥
遥
明梨
明梨
明梨
遥
俺は困ったように笑った。
遥
もう、後悔しないように
伝えたいと思ったことは、すぐに 君に伝えていきたいから。
病室には、太陽の光が差し込んで
俺たちを、温かく包み込んでいた。
コメント
10件
ありがとうございます!! 登場人物全員が好きになってもらえる、そんな話が書けるように頑張ります😊
素敵なハッピーエンドでした! 菜々葉ちゃんがとってもいい子だから、菜々葉ちゃんも幸せになってほしくなりました(*´∀`)
nattiちゃん▷最後の好き? よかったー😆✨ 光って言葉を入れたかったんだよね!