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時間は移り変わり…気付けば2人に対する警戒心がすっかり消えた頃

藍夜

羊お兄ちゃん…あの……これは…その……///

私は今…羊お兄ちゃんを膝枕している

ん〜?信頼の印やで〜

藍夜

こ、これは…その、違うと……思う、よ?///

ほんま可愛ええなぁ

藍夜

あ、あの…恥ずかしい……です///

旅人

俺らの妹は可愛ええなぁ♥

旅人

それに懐くのも早いし…慣れるのも早いし

藍夜

ち、違うと……思うよ?色々と…

はぁ〜…こんな可愛ええ妹が家にずーっとおったらええのに

旅人

隣の家に居るぞ?

ほんま!?

藍夜

あ、えと…ま、まぁ…

じゃあ毎日顔出したろ♪

藍夜

んぅ...///あの、本当に……恥ずかしい…です///

もうちょいこのまま……

藍夜

ね、寝るつもりですよね!?

旅人

ほんまこのまま寝たいわ……

藍夜

だ、ダメです!

拒否も覚えた、拒否はダメなことじゃない……

アカンの?

藍夜

は、はい

…明日も会ってくれるか?

藍夜

!!は、はい!

藍夜

わ、私も……その…お、ぉにい、ちゃん…に、あ、、あぃたい…です

モジモジと返事をすると羊お兄ちゃんが勢い良く抱きしめてきた

藍夜

ピャッ

おおきに!藍夜!

藍夜

ひゃ、ひゃい!

そんな会話の後私達は家に帰った

藍夜

ただいま…です

ひょこっと顔を出すとお父さんがこちらを向いて涙目で見詰めてきた

父)藍夜!

藍夜

お、おとう…さん

父)良かった…無事で……

わたしを強く抱き締め「無事で良かった…」と何度も呟いた

母)私も心配したわよ…藍夜

藍夜

ご、ごめん…なさい、その……お、お兄ちゃん達と…お話してて…

父)おにい…ちゃん?

藍夜

コクコク

父)だ、誰と話したんだ?

藍夜

た、旅人…お兄ちゃんと…羊お兄ちゃん…

恐る恐る2人の名前を出すとお父さんは泣きながら笑って「そうか……アイツらと仲良くなれそうか…笑」と力無く言い放った

藍夜

コクコク

無言で頷くとお父さんに優しく頭を撫でられた

藍夜

エヘヘ

頭を撫でる手にスリスリ…と軽く頭を擦り付けると両頬も撫でてくれた

藍夜

ん"…エヘヘ

父)本当…怖がってないようでよかった

母)えぇ…本当……良かったわ

お母さんも涙を浮かべて私を抱き締めてくれる

藍夜

うにゃッ

母)男性が怖くないの?それともその2人のお兄ちゃんが怖くないの?

藍夜

ふ、2人の……お兄ちゃん…だけ

藍夜

あ、あと…お父さんも

父)!!藍夜ぁー!

藍夜

うにゃぁ…(つ、捕まっちゃった……)

お父さんに抱き締められそのままひょいっと抱っこされクルクルと回った

藍夜

うにゃにゃにゃ…

母)うふふッ笑嬉しいのね笑

藍夜

た、助けてぇ…

暫くお父さんにもみくちゃにされた後…「今日はお祝いだ」と言って3人でスーパーに行ってすき焼きの食材を買い揃えた

母)あなたの大好きなお肉とえのきは沢山あるわよ!

藍夜

すき焼き…✨

母)そうねそうね笑

母)あの子たちの分も買って来たし…藍夜、渡して来てもらっていい?

藍夜

あ、ぅ…

父)怖いか?旅人に渡せばいいぞ

藍夜

!!

父)多分この時間帯なら性格が温厚のやつしかいないと思うから安心しろ

その言葉を信じて食材を届けた結果……

ピンポーン…

インターホンを押すと聞いたことが無い声が聞こえた

??)はい

藍夜

あ、えと…その……ぎ、義理の妹の藍夜…です、その……す、すき焼きの…食材を、もッ、持っ来て

??)…わかった、少し待ってろ

藍夜

あ、はぃ…

インターホンが切れ少し待っていると玄関の扉が開いた

??)凛だ、貰うだけ貰うしさっさと帰れ

藍夜

あ、ぅッ…

「凛」と名乗った人は視線が鋭くあの人とは違う恐怖を感じた

んだよ

藍夜

ご、ごめなさッ…

無意識に恐怖に浸り恐怖に縛られる

あ"?

藍夜

ビクッご、ごめんなさい!お願いですから…な、殴らないでください……

頭を抱えその場に座り込む

!?お、おい!

藍夜

ビクッご、ごめんなさい…ごめんなさい……

旅人

何騒いで…藍夜!?どうしたんや!

藍夜

お、おにぃちゃ…ごめんなさい……ごめんなさい……

お兄ちゃんは玄関に顔を出した時、こんな状況だったため靴も履かずに飛び出して優しく抱き締めてきた

チッ知るかよ‪💢

旅人

おい凛!お前義妹と継母にこんな事するなよ!

で?俺は女なんて嫌いだし余計に「弱いアピール」してる奴なんてさらに嫌いだ

旅人

確かに俺らの母親も何だかんだ移り代わっとるけどこいつは実父だけ何やぞ!

知るかよ、俺と兄ちゃんの母親は少なくとも最悪だったぞ、お前らも分かるだろ

飯を抜かれ蹴られ叩かれた、だから女なんて嫌いなんだよ

感情に任せ物事を吐き捨てやがる

旅人

こいつもお前と一緒!俺らと一緒なんやぞ!

怒声罵声…罵詈雑言……目の前の家から何人かが顔を出し止めようとしてくる

世一

おい凛!妹を虐めるなよ!

なんで俺なんだよ!可笑しいだろ!

ちょ、暴れたらアカンから!

藍夜

ご、ごめなさ…ごめんなさい……

旅人

もう大丈夫やから、怖がらんくてええよ

…凛、自分と俺を思って妹を虐めてるのか?

女全般嫌いに決まってるだろ……兄ちゃんだってそうだろ…?

俺は別に嫌いじゃねぇし嫌じゃねぇし妹となりゃ話は別だろ

藍夜

……おにぃ…ちゃ

旅人

よしよし、もう大丈夫やからな

震える私を包む様に抱き締め私の頭を優しく撫でてくる

ほかのお兄ちゃん達は「凛」と名乗った人を取り押さえ言い争いを繰り返している

藍夜

ヒューッヒュッッ…ハヒュッ……

旅人

!!だ、大丈夫やからゆっくりでええよ

優しく私の背中を叩いて呼吸を整えてくる

藍夜

は、ぁ…ご、ごめん…なさい、

旅人

怖いやろ…家に戻りや?

ッ…‪💢

藍夜

ぁ、ごッ、ごめなさ…にらまないで……下さい

…凛、藍夜

何?

藍夜

は、はぃ…

親を挟んで話そう、俺らじゃ無駄に拗らせるだけだ

旅人

…それもそうやな……藍夜、傍におった方がええか?

藍夜

お、お願い……します

大丈夫やからな、ちゃんと君も凛くんの話もちゃんと聞くから

藍夜

コクコク…

なんで俺だけなんだよ…‪💢

凛……

悪くないだろ…

凛、女が全部悪いなんてただの思い込みだ

アイツだけなんだよ、だからそんな風に募らせたって何にもねぇぞ

んなの……俺だってわかってるよ…でも…怖いんだよ……

…大丈夫だからな、怖くねぇぞ

藍夜

…おにぃちゃん…

何故か旅人お兄ちゃんから離れ凛お兄ちゃんに抱き着いた

!!

藍夜

ご、ごめん…なさい……

藍夜

私……その、謝ることしかできないですし…存在が迷惑…かも知れませんけど…

藍夜

で、でも…そんな私よりも精一杯生きてるお、お兄ちゃん…凄いと思います!

はぁ…?

…藍夜なりの慰めなんだろ、だから毛嫌いする必要なんてねぇんだよ

藍夜

ほ、本当に……ごめんなさい……

…別に謝る必要ねぇだろ……俺が一方的に突き放してるだけだろ…

脇に手を入れヒョイっと軽々と抱っこされてしまった

藍夜

あ、ぅ…や

もう謝んな、俺が許さねぇ

藍夜

え、っと……

世一

凛なりの慰め方だろ、何だかんだこの家系じゃ初めての妹だしまともな母親だからな

藍夜

な、ぅ…

ったく…拗ねんなよ、悪かったから

まぁまぁ、頑張って歩み寄ってくれたんだしこの機会を大切にしようよ

……それもそうか…

旅人

他のやつも飯を待っとるし今日はここまで、な?

藍夜

!!コクコク

旅人

ほれ凛下ろしてやれや

ったく…家は近くだしいいか……

藍夜

コクコク…

気を付けて帰るんやで、藍夜

藍夜

コクコク!

旅人

また明日な、藍夜

藍夜

!!えっと…ば、ばい…ばい?

え、可愛すぎない?

色々間違えて食べちゃいそうや……可愛すぎやろ

藍夜

た、食べちゃ…メッ

旅人

あかん!家に帰らせたくないわ!

藍夜

だ、ダメ…です

旅人

そうよなぁ笑ご飯食べたいもんなぁ

シンプルに嫌なだけやと思うけど?

旅人

いい度胸やな弟の癖に‪💢

知らへーん藍夜気を付けて帰るんやで

藍夜

!!コクコク

その後私は家に戻り好きなすき焼きを食べお風呂に入り…眠った

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