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柳太郎が私の髪をかき上げ、首筋へと指を這わす。
その瞬間体が震え、息を吐いたのと同時に小さく声が漏れた。
柳太郎が何をしようとしているかは、経験のない私でも分かった。
今の私と柳太郎は付き合っていて、一緒に住んでいて、同じベッドで眠っている。
ごく自然に、当たり前に、そういうことがあるのかもしれない。
私だって、今の体なら、柳太郎を拒む必要なんてないのかもしれない。
だけど、いくら身体が大人になったって、私は私のままで、16歳のままだ。
やっぱりこのまま流されるままに、なんてできない。
ハル
柳太郎
柳太郎は私の頬に手を添え、自身へと引き付ける。