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ボイスメモを聞き終わったあと
慧人はもう一度翔吾に連絡した
翔吾
慧人
翔吾
次の日の夕方
夏帆がもうそろそろ帰ってくるかもしれない時間だった
晴夏
晴夏
📞プルルルルル
晴夏
電話をとった
晴夏
この前、私があの男の人に渡したメモ
そこにはこの家の電話番号と、夏帆が仕事で家に居ない時間を書いておいた
その時間に電話してもらうように。
慧人
慧人
慧人
数十分後
夏帆
晴夏の気配がない
夏帆
リビングの電気をつけると、テーブルの上にメモがあった。
お姉ちゃんへ
過去のこと、思い出しました。
あの屋上に来てください。
晴夏より
夏帆
夏帆は家を飛び出した
夏帆は無我夢中で走った
あるビルについた後、階段を駆け上がった
そして屋上のドアを勢いよく開けた
夏帆
そこには晴夏と
例の男がいた。
夏帆
慧人
夏帆
夏帆
夏帆
晴夏
夏帆
慧人
そういうと男はポケットからスマホを取り出した。
夏帆
夏帆
晴夏のスマホは私が隠しておいたはず…
慧人
慧人
慧人
夏帆
慧人
慧人は再生ボタンを押した。
こんにちは
高橋明里です。
私は今、屋上にいます。
お兄ちゃんがこれを聞いてくれることを祈って、今までのことを話します。
まず、私は高校から東京に住みはじめました。
大阪生まれ大阪育ちなので、関西弁です。
でも私は、典型的な関西人とはかけ離れたような、物静かな性格です。
これが原因で、周りから勝手に期待されて
その期待に応えることが出来ずに変な空気になったことがたくさんありました。
ある日
「あの子、関西人なのにノリ悪くない?」
「それな。期待して損した。」
こんな会話をしているのを聞いてしまいました。
そして私は、クラスのリーダー格の女の子グループからいじめを受けはじめました。
毎日辛くて
何も楽しくない。
だから私は今日
ここから旅立ちます。
11月…3日まで…
生きていたかったけど…
だめだった。
お父さん
お母さん
お兄ちゃん
ごめんね…
そして
今まで本当にありがとう。
大好きだよ。
晴夏
晴夏
晴夏
ある日の屋上
明里
ボイスメモを録り終え 下を見下ろした
覚悟はできているはずなのに
足がすくんでしまう
明里
そう自分に言い聞かせた時だった
?
明里
振り返ると、そこには若い女の人がいた
?
?
明里
?
そうして明里は喫茶店に連れてこられた
つづく