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エラー

……………

エラー

(ぶら下がっていた椅子が…変わっている?)

エラー

(……この世界に、変化が)

フラン

…ん……おはよう…

エラー

……おい、あれ

フラン

……あれ、ベンチだ
昨日まで無かったよね

エラー

……この世界に何かしらの変化が起き始めているのかもしれない
あいつの元へ行くぞ

フラン

はーい

フラン

………あれ?

フラン

少女ちゃんが、いない?

エラー

(傘はあるが……)

少女

……………

フラン

少女ちゃん……

エラー

(白と黒しか無かったこの世界に…
色が…ついた)

エラー

(……昨日をきっかけに、何かが変わり始めている…のか?)

少女

……私を…

少女

部屋で私を描いてばかりじゃ飽きてしまうでしょう?

少女

昨日のお陰でだいぶ血の気が戻ってきたわ

少女

今日は気分転換にお庭の絵を案内してあげる

エラー

(……やはり、こいつの絵の中は…)

少女

とても、とても広いのよ
画家様達も迷ってしまうかも

少女

……永遠にね

少女

あら…
まだ少し雨が降っているわね

フラン

…傘を描き込めばいいんだよね

エラー

雨を防ぐには…それしかないからな

少女

はやくはやく

少女

雨で私が溶けてしまう前にね

フラン

……これ、何色にすればいいんだっけ

エラー

…緑だろ?
夢に出てきたのを忘れたか?

フラン

……あー、そうだったね

エラー

(……こいつも昨日とは様子が違うな)

少女

あら…正解ね

少女

もう少し、迷うかと思ったけど

少女

骨の画家様は、記憶力がいいのね

少女

だけど今日はこれからよ
さぁ、出かけましょう

少女

………………

エラー

……おい、いつ動くんだ?

少女

……ふふ

少女

変わりばえのない絵は退屈かしら?

少女

私はそんなことないわ
慣れているからね

少女

決して道順を忘れたわけじゃないのよ、決してね

エラー

……………

少女

それとも骨の画家様
あなたが案内してみる?

ブーッ

エラー

………………

「だけどまあ、あの子もよくやってるよ なにをって?ご主人様の言いつけを守ってさ」

「毎日毎日同じ服に同じ髪型、花飾り お姉さんのお気に入りだった花を律儀に摘みにいったり 夜は子守唄まで覚えてさ… おっと無駄口を叩いてちゃいけないね」

「あの花は特に手入れが必要だから、あんたも花壇への道順を覚えておきな 裏口から出たら、右手にみえる赤い椅子のところまで直進だよ 近くまで行くと緑色した天使がいるから、そいつが指している方向に。ああ、弓を引いている方向だよ」

「またしばらく歩くと右手に小川が流れていて、色違いの2本の橋が架かっている 1本目は通り過ぎて、2本目の黄色い橋を渡るんだよ 緑色の橋は全然別方向に行っちまうから注意しな」

「その先に咲いているよ あの青い花が」

エラー

……今日もお前が描くか?

フラン

……ううん、今日はエラーにお願いしてもいい?

フラン

ちょっとね、考え事してるの
自分の考えをまとめたくって

エラー

……分かった、お前は大人しくしていろ

フラン

うん、ありがと

エラー

(モチーフだが……)

エラー

(寝室の絵画の中の橋、後ろにある天使像、ぶら下がっているベンチか…)

エラー

……よし

少女

この絵は霧で人を惑わし永遠に彷徨わせる…

少女

呪われた庭園よ
心して描きなさい

少女

(ほんとうは私が道順を忘れてるだけなのだけど)

エラー

最初は、赤いベンチだったな

少女

まずは1つめの目印まで
画家様、はぐれないでね

少女

ひと休みしたら、次に行きましょう

エラー

(…庭にしては、言ってた通り随分広いようだな)

少女

そろそろ行こうかしら
お待たせしちゃったわね

少女

付き合ってくれてありがとう、ご褒美よ

エラー

(筆が回復された…
…まぁ今回は描く回数が多そうだからな)

少女

次の目印は…

エラー

緑色の弓を引いた天使像だな

少女

そうそう、あの緑の天使が指している先よ

少女

行きましょうか

少女

あとはこの川を渡ればよかったはず…

少女

まずは1本目の橋をみつけないとね

エラー

(まずは手前の橋…色は緑だったな)

少女

あれが1本目の橋ね
すぐ先に2本目も…

少女

……描きっぱなしだけど画家様の腕は持つかしら?

エラー

ああ、心配するな

少女

あらそう?
ならこのままお願いね

エラー

(奥の橋は黄色だな)

少女

2本目の黄色い橋…
そう、この先に行きたかったの

少女

大変だったでしょう
ご案内ありがとう!

少女

ほらみて、この一角にだけ咲いている花よ

エラー

…お前のその髪飾りはその花と一緒の物か

少女

えぇ

少女

今つけているのが枯れてしまったから摘みにきたの

少女

……色あせたままだと怒られてしまうからね

エラー

…………

少女

だけどどの花も色がついてないみたい

少女

これじゃあだめね
帰りましょうか

フラン

……ううん、描かせて

エラー

……………

フラン

少女ちゃんには、その花が必要だから

少女

あら……この花が何色かご存知なの?

少女

だけど、そちらの骨の画家様は絵の描きすぎでお疲れのようだし、吸血鬼の画家様は本当に描く気があって?

フラン

うん、あるよ
描かせて

少女

……画家という仕事はカンバスを目の前にしたら

少女

筆をもたないと気が済まないのかしら

少女

いいわ、ただし素早く丁寧に

少女

濡れるものなら、塗ってごらんなさい!

エラー

……お前、大丈夫なのか?

フラン

うん、考えは纏まったから大丈夫
それにね…

エラー

(色の廻る速度が…速い…!?)

フラン

私、こういうのは得意だよ

エラー

(こいつ……あの速度のものを…一発で…)

少女

あら…塗ってしまったの

少女

……仕方ないわね
この花にしましょう

少女

つけるのにもコツがいるんだから…

フラン

うん!
やっぱり少女ちゃんにはその花があった方が似合うよ!

少女

…ありがとう

少女

今日はこれくらいにしようかしら

少女

じゃあ…そろそろ布をかけてくれる?

少女

この先は見られたくないからね

少女

のぞいちゃだめよ?

フラン

うん、またね少女ちゃん

フラン

それじゃあ私たちも戻ろっか、エラー

エラー

……お前、考えが纏まっていたと言っていたが、何を考えていたんだ?

フラン

えーとね、少女ちゃんの家のご主人様ってのにちょっとムカついてただけ

フラン

何だか、自分の思い通りに少女ちゃんを動かしてる節があるでしょ?

フラン

そういうの私、だいっっきらいだもん!
だから、ある事をやろうと思ってるだけ

エラー

……そうか
まぁ、俺はここから出られたらそれでいい

エラー

お前の好きなようにしろ

フラン

ふふ、言われなくても!

破壊者2人はゲーム世界を渡り歩く

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おひさだな

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