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高校生の悠斗(ゆうと)は、映画館で清掃のアルバイトをしていた。
この映画館は古く、街の外れにある小さなシネコンだった。
最新映画よりも、昔の映画をよく上映している。
その日も、夜の上映が終わったあと、悠斗はシアターの掃除を任されていた。
時計を見る。
23:47
もうすぐ日付が変わる時間だ。
館内には客もいないし、スタッフもほとんど帰っている。
残っているのは、受付の社員と悠斗だけだった。
悠斗はモップを持ちながら、ため息をつく。
悠斗
シアター3の扉を開ける。
中は真っ暗だった。
上映が終わったばっかりで、スクリーンだけがぼんやり白く光っている。
客席はほぼ空席。
……のはずだった
悠斗は一瞬、足を止めた。
一番後ろの席。
誰かが座っている気がした。
悠斗
目を凝らす。
でも、よく見ると
ただの席の影だった。
悠斗
悠斗は苦笑いして、掃除を始める。
ポップコーンの箱 飲み終わった紙コップ
床に落ちているゴミを拾っていく。
静まり返ったシアターの中で
自分の足音だけが響いていた。
その時。
カチッ
突然、スクリーンが光った。
悠斗
上映は終わっているはずなのに
映画が始まった。