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スクリーンに映ったのは
見たことのない映像だった。
古い銅像。
画質も荒い。
まるで昔のホームビデオのようだ。
映っているのは
この映画館だけだった。
悠斗
カメラはゆっくり館内を歩いている。
ロビー。
チケット売り場。
ポップコーン売り場。
そして
シアター3の前で止まった。
悠斗のいる場所だ
悠斗
その瞬間。
映像の下で
シアターのドアが開く。
カメラが中に入る。
スクリーンに映ったのは
客席で掃除をしている人影。
悠斗は凍りついた。
それは
自分だった。
悠斗
映像の中の悠斗が
ゆっくり振り向く。
そして
カメラに向かって
笑った。
悠斗は思わずスクリーンを見上げる。
でも現実の悠斗は
笑っていない。
次の瞬間。
映画の中の悠斗が言った。
"「やっと来た」"